放火魔のこと
ナントカカントカっていう女優に似ていると自称のナントカナントカってバカな放火女が、数件の不審火について容疑をかけられているとのことだが、放火ってよく複数件余罪がある…、わたしは、放火は癖のものじゃないかと思う。
わたしが見た放火魔は、同じく若い女だった。
わたしは、昼前に出勤する途中で、何気なく駅のトイレに入ろうとしていた。
すると、そのとき、彼女はそこからさっと出てきたのである。
別に、どうということもない…、普通の女だ。
顔は見なかったが、なんの特徴もない、とくに印象を与えることのない人間だった。
で、トイレに入ったら、洗面台が燃えていたのである。
なにかから30cmくらい火が上がっていた。
わたしはびっくりして、せっせと火に水をかけた。
すぐに消えたが、時間的にみて、いまの女が火をつけたに違いなかった。
「うわー…怖い人間がいるな」
とわたしは、世の中にぞっとした。
彼女は、なんとなくだが…、初犯ではないような気がした。
顔も服も覚えていないのでわたしは追いかける術もなく、さらに急いでいたので、もういっか!とそのまま駅員に知らせることもなく電車に乗ってしまった。
小市民なんて、そんなものです。
でも、あの放火女の、何気なさは覚えている。
勝手に想像すると、なんかむしゃくしゃしたときに、ついやってしまう万引きに近いんじゃないかな。
聞いた話では、確か、放火魔の中には、劇場型の犯罪者で自己顕示欲を満たすためにやる人間がいたと思うのだが、冒頭のナントカナントカってバカ女は、こっちの方だろうか。
人の大迷惑になる悪癖をもった人は、不幸で哀れな存在にみえる。
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