しかめ面の人々
TVなんかを観ていると、ゴハンを賞味する場面で、顔をしかめる芸能人がしばしばいる。
「なにコレ、まずい」
という言葉が出てきそうな予感がするのだが、次の瞬間、意外にも彼らは、
「おいしい」
と言うのである。
いまのしかめ面はなんだったんだ…、と思うのだが、あれはもしかして、料理を批評する人→難しいカオをして味わう、っていう先入観があるんだろうか。それとも、物心ついたときから、ああいうカオで「おいしい」って言ってきたんだろうか。
もし、後者だとすれば、それは彼らにとってちょっとした不幸なんじゃないか。
「おいしい」顔って、普通はたぶん、「うっとり」「ほんわか」「恍惚と」した雰囲気をにじませているものだと思う。
あの苦渋に満ちた顔で、「おいしい」って言われても、なんだかお義理な感じがしてならない。
レストランに連れていってもらったとき、どこかの家に招待されたとき、いや~な顔でゴハン食べていたら、相手の人にも悪いではないか。
どうかすると、彼らは料理を口に運ぶ前から、眉間にシワを寄せているのである。
そんなことを言いつつ、私にもちょっとした不幸な癖がある。
それは、本を読むとき、それこそ眉間にシワを寄せて怖い顔をしているらしいのである。
周囲の人たちの話によると、どんな難しい本を読んでいるのかと思って見たら、ただのドタバタコメディーコミックだったりするらしい。
これは、電車なんかで遭遇すると、ちょっと気味の悪い人に映るかも知れない。
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