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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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恥で転げまわる。

ika

不眠中の不眠を抱えて、昨日の朝もわたしは寝ていた。
浅い夢ばかりの苦しい眠り…、そのなかでわたしは、カンカンカン!という鋭い音を聞き続けていた。
深い眠りに入れないのは、あるいはその音のせいかも知れなかった。

数分後目覚めたとき、わたしは最悪の気分だった。しんどい…。
背を曲げてぼさーーっと歩くわたしの姿をみて、キャプテンは「ネアンテルタール人」と表現した。

そのまま玄関ドアを開けて、わたしの向かったさきは、真下の店だった。
今度オープンする料理店で、連日の工事の爆音はそこからだということは、近所のおばちゃんから聞いてわかっていた。
わたしは、料理店のドア付近に立っていた、店の関係者らしき外国人に苦情を言った。
でも、彼にはわたしの寝起きボソボソ日本語は伝わらなかったようで、奥から工事のおっさんが出てきた。

「上に住む者ですけど、いつまでかかるんですか?すごい音してますけど…」
「あっ、すいません、ほんとに…、あと1週間くらいかかると思うんですよー」
「1週間!!~~…」
覚えていないが、わたしはおそらく相当悲痛な表情をしたのではないかと思う。
工事のおっさんはすぐに、いや大きな音がするのはあと3日くらいです、その後は内装だけですから、と付け足した。
わたしは、そうですか…と落胆して、フラフラとそのままローソンへ向かった。
どうにもならないしんどい事態に直面したとき、わたしは酒に逃げる傾向があるが、今回は一応アイスクリームにしてみようと考えたのだ。

……これが午前中の話だが、午後になってかなり気分が落ち着いたとき、ピンポーンと部屋に人が訪れてきた。
「誰?」とキャプテンと顔を見合わせる。出てみると、なんと苦情を言った工事のおっさんの上司であった。

「すいません、うるさくてご迷惑おかけしてます…、どうかこれをお受け取りください」
彼は、一つの包みを差し出した。
わたしは、えっと心底とまどった。まさかちょこっと愚痴っただけで、挨拶しに来られるとは思ってもみなかったのだ。
しかし、わたしは苦情を言った恥ずかしさを隠すために、顎に手をあてて大阪のおばちゃんになりきった。
「いえいえ…、まあ工事の音っていままでにもよくあったんですけどね、そこの奥さんとも《最近ちょっと音がするね》って話してたんですよ」
「え!あっちもですか!」工事のおっさん上司は驚く。
「ええ…、昨日あたりはとくに、TVの音も聞こえないくらいでしたから…、わたしもちょっと病気で不眠も抱えていまして」
「わかりました、このあたり全部を回らせていただきます!どうもすみませんでした!」

そうして、誠実なおっさん上司が帰ったあとで、わたしはぎゃ~~と恥ずかしさのあまり部屋の床を転げまわった。
こういうもんは、相手の態度がきちんとしているほど、自分の卑小さがみじめになるってもんである。
しかも、いかにも言ってるのはわたしだけではないよと、廊下で一言二言話しただけのおばはんまで巻き込んでしまったわたし。
あ~~恥ずかしい!! 工事の人々、ほんとうにごめんなさーーい!!

わたしのネアンテルタール人および奇人変人ぶりを、一部始終冷静に見ていたキャプテンは、「そこで《モノもろた、ラッキー》て言うたらおばはんやけど、《恥ずかしい~》言うくらいやったらええんちゃう」となぐさめてくれた。
ちなみに、包みの中身は、わたしがちょうど切らしていて買いに行こうと思っていたポリ袋2つと、重宝する三角コーナーネットであった。
いかにも主婦のハートを射止めそうな心憎い品々に、「いや~ん嬉しい~」と思ってしまう自分がまた恥ずかしくなるのであった。

  
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