FC2ブログ

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
-

キャプテンとの再会

hana_miyakowasure2

昨日も書いたとおり、今日は通院日なので、いつもの精神科へ行っていた。
いつものように診察を終えて、薬の順番待ちのあいだに、髪を切りに行って、
「おっ、まあまあの出来やん」
なんて思ってヘアケア剤を買って、薬屋に戻っていったときである。

「×××(元同居人”キャプテン”の名前)さんがおる」
と運転中の父がつぶやく。
はじめはなんのことかわからなくて、黙っていたのだが、そのうち母が、
「×××さんが前、歩いて来てるで」
と言うので、そこで初めて、わたしは車内から外を覗いて、そこにキャプテンが一人で歩いている姿を見出したのだった。

キャプテンは、しんどそうに歩いていた。
わたしは取り敢えず、車から降りて彼に手を振った。
キャプテンの反応はない。

近づいて来てようやく、会話が始まった。
「最近、調子どう?」
「うん、ぼくな、来月に退院が決まってん」
「そう、おめでとー…一応」
「そっちはどう?」
「うーん…寝てばっかりやね」

キャプテンは穏やかに話していたが、顔のアトピーはまだひどいし、話し方がしんどそうだし、円満退院というのでもなさそうだった。
療養病棟は住む場所ではないので、ふつうはだいたい長くても半年間くらいまでしかいられないのだ。
そのあとは、自宅で療養ということになる。

「それにしても、すごい偶然やね」
とわたしが言うと、キャプテンは、
「まさか、金曜に診察に来てると思えへんかったから…。いつも月曜やったやろ?」
などと弁解がましく言うのだった。
彼は、わたしと会うのを故意に避けているのだ。…

もう、徹底的にわたしのことを封鎖するつもりなのだなと悟ったわたしは、やりきれない気持ちで、暑い中、言葉を失って立ちつくした。
「薬、取りに行くんでしょ?」とキャプテンがわたしを促す。
「うん」
「じゃ、ぼく、いまから○○○○(近所の大型スーパー)に行ってくるから」

そして、顔を見合わせて別れた。
これが、わたしが最後に見たキャプテンの姿になるのだろうか。

スポンサーサイト



該当の記事は見つかりませんでした。