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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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ネコの死

cat_yokomuki

実家の隣にある、叔父Yさんちで飼われていた猫のニャンが、死んだ。
拾われネコなので、年齢はおそらく15歳くらい。
目のあたりに癌らしきものが出来ていたそうである。

「あれはもう、長くないな」
と父が言っていた。
「また新しい猫、飼えばいいよ…」
とわたしは言ったが、Yさんとニャンとの間に深い絆があるのも知っていた。

ニャンは、もう一人の叔父が山歩きしていたときに、ついてきた猫である。
交通事故に遭ったらしく、尻尾が血まみれで切れていた。
それを引き取ったのが、猫好きの叔父Yさんである。
猫も恩を感じたのであろう、ニャンはとてもYさんになつき、一人暮らしのYさんを守るかのように、家の周辺でひっそり座っていたりした。

そのニャンが…。
「猫って、ほんまに消えていなくなるんやなあ」
わたしにカレーを届けに来てくれた母が、ニャンが死んだことをわたしに伝えた。
「もう、何日もヨロヨロで動かれへんかったのに、最後に『にゃん』って鳴いて、外に出るって言うねんて。出してやったら、もう二度と帰ってけえへんかった。周辺、だいぶ捜したんやけどなぁ」
「そんなに長時間歩ける状態じゃなかってんやろ?」
「でも、…たかーい夏草が生えてて、人が入られへんような場所もあるからなぁ…」
ふーーっとため息のあとで、母は言った。
「…動物ってすごいなあ。ほんまに、消えたようにいなくなるんやなぁ…」
「ほんまやね…」
「Yはものすごく落ち込んでるけどな。猫の習性やねんから、仕方ないなぁ…」

猫は死期を悟ったとき、自分からいなくなると昔からよく言われるが、まさかほんとうにこんなに鮮やかに消えていくとは思わなかった。
Yさんのそばを、片時も離れなかったニャン。
そのニャンがどんな思いで、最愛の人のもとを去り、自分の決めた墓へと向かっていったのだろうか。
そんなことを考えていると、なんだかとても切ない。

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