LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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日曜の午後と恋愛と

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いろいろあって、わたしはKくん(40歳)と付き合うことになった。
単純に言えば、わたしがKくんに撃ち落されたのである。

日曜日の気持ちのいい午後、わたしたちは川の堤防をウォーキング(決して散歩ではない!)した。
Kくんは、わたしが疲れてくるとスピードを落として、「ええやろ! こういう自然を見るのも!」と、青空に広がるぽんわか雲とか、遠くにみえる山々とか、羽根休めしているたくさんのハトやスズメに喜んでいるわたしに、まるで自然が自分のもののように自慢げに話すのだった。

その後、Kくんちでビールを開け、残りものの鍋に白菜その他を継ぎ足して、また鍋を食べる。
「俺は、鍋男やっ」とKくんがおどける。
汗ばむほどの運動だったので、部屋の窓は開かれ、そこからさわやかな風が舞い込んでくる。
風でカーテンがゆれ、南向きの部屋は明かりがさし、わたしは思わず、
「いい午後やね」と言った。
Kくんは満足げだった。この人は、常に動いたり遊んだりしていないと死んでしまうのだ。

わたしは、夢みてしまった。
こうして、いつも日曜日の午後に歩いて、鍋男のKくんの冗談に笑っている生活を。
そしてKくんが、「付き合うか?」とまた言ってきたとき、わたしは思わず「うん」と言ってしまった。
「うむ」とKくんは満足げに煙草を消して、それからわたしたちは、いろんな話をした。

「俺は低収入やで。(実際彼はワーキングプア)あんまり期待せんとってや」
「俺が(女と)付き合うなんて、久しぶりやな」
「たぶん、無理矢理、恋愛せんとこうと決めてたんやろうな」
(Kくんは、12年前、結婚しようとしていた彼女を親友に寝取られてから、女性・男性不信になっている。)
「その後、女とはいろいろあったけど、全部いきずりやったな」
「お互い、若さを忘れんようにしような。歳とったらあかんで」
「それより、Hせなあかんな。あれも相性あるんやで」

「相性、悪かったらどうすんの?」
とわたしが尋ねたら、Kくんは、
「俺はプロやっ」といつものように笑った。
Kくんの口癖だ。なんでも、「へーすごいね」と誉めたりすると、必ずこのフレーズが出てくる。

だが、一見、温和に見えるこの恋愛の出だしも、じつは早くも困難が待ち受けていることを、その夜、わたしはバイト先で知ることになる。
わたし自身がそうであるように、Kくんも生き地獄のなかを生きているのだ。
そして、その地獄はわたしの想像を少し超えていた。
詳しくは書けないが、Kくんにとって、わたしの存在がこの12年間の苦しみを溶かすくらいのものでないと、わたしはこの恋愛は続かないと思っている。

13

新アイテムを入手する

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ここ数日間、ずっと新恋人・Kくんの部屋に遊びに行っている。
芳香剤の甘い匂いが、わたしのあたまのなかに、いつも残る。

一昨日は、部屋のスペアキーをもらった。
朝、仕事の仕度でバタバタしているKくんが、まだ睡眠薬の残りでぼんやりしているわたしに、気を使ってくれた格好である。

「まだゆっくり寝とき」
「ありがと~…(半分しか目が開いていない)」
「(バタバタバタバタ)」
「(もにゃもにゃもにゃもにゃ)」
「部屋の鍵、ここに置いとくからな!」
「えー…。それで、どうすんの?」
「持ってたらええ!」
Kくんは、鍵束から、これか?…いやちがう!…とか何とか言いながら、一本のスペアキーを抜き出して、机に置いた。
そして、出て行くまえにもう一度、「ここに置いてあるからな!」と確認していった。

わたしは、他人の部屋の鍵をもらったことなんてない。
なんだか、TVゲームにおける、『ゆみちゃんは、Kくんのスペアキーを入手した!』みたいなロゴが、あたまに浮かんでくる。
恋はゲームだなんてありふれたことを言いたくないけれど、一つ一つのアイテムを手に入れていく過程は、やっぱりゲームに近いかも知れない。

そんな流れだったのだが、じつはKくんは、わたしに睡眠薬を飲むのをやめてもらいたいと考えているのだ。
「そんなものを飲むのはよくない。俺が治してみせる!」
と彼は大胆なことを言う。
「でも、急に減らせないよ」
「俺はな、最初からあんたを治すって決めてたんや! あと3年以内で、俺は絶対あんたを治す!」
――薬に頼るより、山や空を見て、活力を取り戻すのがいいというのが、Kくんの持論だ。
そしてその姿勢の裏には、「病気の彼女より、元気な彼女が欲しいんだ、俺は!」という気持ちがあるような気がする。

長く病気とつきあってきたわたしは、抑うつ状態はそれでよくなるかも知れないが、睡眠障害は簡単じゃないと思っている。
だが、Kくんだって病気じゃないが、低収入の仕事で、死ぬほどしんどい毎日を過ごしていて、「あーもう辞めたい」と言いながら、ひたすら前に突き進んでいっている。
そんなKくんの言うことだから、わたしは彼が職場に着いたよメールをしてくると、頑張ってのっそりと起き出し、昨晩食べたあとの片付けなんかをするのだ。

11

鬱病のことを話す

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Kくんと仲よくお付き合いはしていると言っても、わたしは急に生活リズムが変わったので(特に早起き)、毎日がちょっとしんどいのだった。

昨日、精神科の診察で、担当医Kっちについ愚痴をこぼしてしまう。
「最近、頑張ろうと励ましてくれる人がいて、薬も減らしていこうよって言われたんですが…」
「うん」
「でもね、その人がなんでもないことだと思っているようなことが、わたしにとっては、すごくしんどいことなんですよ。早起きとか…。元気を出すために外に出ようっていうのは、いいと思うんですけど……」

すると、Kっちは医師の立場から、はっきり断言した。
「そんな、人の言うことは聞かんでええ」
「はい。…」
「こっちはずっと診てるわけやからね。薬は、医者が減らされへんって言うたって言えばええねん」
「はい、言いました」
「あんたに早起きは無理や! もっと寝とき」
「はい」
「それで、その人に、これまでの経過をちゃんと話しとかなあかんわ」
―― 一見きついKっちの言葉だが、わたしはホッとした。休める…。寝ていいんだ…。

その夜、じゅうぶんに寝たあとで、わたしはKくんの部屋に行って、病気の事情を説明した。
Kくんは、わたしが昼間、「担当医にもっと寝てろって言われた」などと、あらかじめメールしておいたせいもあってか、わたしの病状を少し理解してくれたみたいだった。
そして、今度は腫れ物扱いである。
「ゆっくりせぇよ」
「朝、起こせへんから。ずっと好きなだけ寝てていいから」
「疲れてへんか? 大丈夫か?」

わたしは大丈夫だと言って、それでもその夜は眠剤でぐっすり寝た。
翌朝は、Kくんが仕事の準備でどたばたしているところを、ときどきふと気づきながら、夢見心地だった。
悪いね、Kくん……、

「ほな、行ってくるわ」を、Kくんは3回くらい言ったと思う。
スパルタ教育のライオンが、ずいぶん優しくなったものだ。
「ごめんやけど、洗濯物、干しといてくれる?」の言葉も、彼はしっかり忘れなかったけれど。

6

鍋パーティとか飲み歩きとか

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新恋人・Kくんには、たくさんの仲間がいて、とくにNやん(54歳)、K´さん(60歳以上)とは、毎週日曜日に、鍋パーティや山へ行ったりするほどの仲良しなのだった。
彼らはみんな、いまの店のKちゃん(60歳以上)が昔やっていた居酒屋の常連客で、山などにはKちゃんも同行するとのことだった。
三人はいまだに、Kちゃんのことを「ママ」と呼んで、全幅の信頼を置いている。

さて、そんななか、昨日の日曜日にKくんが、「みんなで鍋やってるから、あんたもけえへんか」とすまなそうに電話をかけてきた。
二人きりにはなれないよという意味だ。
わたしはどうしようかと迷ったが、結局Kくん会いたさに負けて、午後3時ごろ出かけていった。
「オ~ッ!」と部屋のなかから、威勢のいい歓声が飛び出す。

「ゆみちゃん来るって言うから、また作ってんで」
見ると、テーブルにぼたん鍋がぐつぐつ煮えている。
K´さんは猟もするそうで、この日はなんと、鹿の刺身なんてのもあった。

昼からビールで乾杯が始まって、わたしはバイトまでの数時間を、Kくんちで4人で過ごすことになった。
「ここはな、《Kくん‘s Bar》いうてな、毎週俺ら、ここに集まってんねん」
うひゃー。こりゃ、たまったものじゃない。
しかし、Nやん・K´さんの二人は、うすうすわたしとKくんの仲を感じ取っているのか、
「でも、あんたらが……になったら、俺ら出る幕とちゃうけどな」とNやんが煙草を吸いながら言った。

Kくんがつぶれてしまったあとで、K´さんが、
「こいつは俺らがおらんようになったあとで、また絶対店に飲みに行きよる」と断言した。
え、とわたしは心配になった。これから起きて、また店へ飲みに行くのか。…
「今日は《H》(店の名前)やな。《H》に行くわ、絶対」
ちなみにわたしがバイトしている店は、《W》である。
わたしは《H》には行かないと信じていたが、そんなにあちこちの店に行っているとは、不愉快だった。

わたしは、皆でKくんの部屋を出たあとで、こっそりKくんに電話をかけた。
「バイト終わったら部屋に行くから。店に来たらあかんで!」←飲みすぎ阻止。
Kくんは素直にうん、と言ったが、いざわたしがバイトに行ってみると、ちゃっかりカウンターに座っていてニヤッと笑うので、わたしはやられた! と思った。
KくんのプロであるKちゃんがいるので大丈夫だと思ったが、わたしは何度も彼に「飲みすぎないでね!」と念を押しながら仕事した。

すると、Kくんはあっさり帰っていったが、約1時間後に店を早めに閉めていたとき、なんと再びKくんがそこを通りかかった。
「Kくん?!」
と店のみんなでびっくりする。――2軒目に行っていたのだ!

わたしはKくんの部屋で、事情を聞くことになった。
Kくんは、じつはわたしのまえは、《H》のチーママが好きだったんだと言う。
「でも、もう二度とけえへんって《H》に言うてきた」
「Kちゃんにもゆみちゃんのこと、話した。Kちゃんは、ええと思うって言うてくれた」
「Nやんにも、K´にも、ゆみちゃんが俺の彼女やって言う!」
「今度、一緒に《H》へ行こう。俺の彼女やって自慢するわ」

それならまあいいか…と納得したわたしである。
わたしは、Kくんが(たぶん)淋しさとしんどさに負けて、あちこちの店に行かないように、舵取りをするつもりである。

13

ロマンス曲募集

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『豚もおだてりゃ木に登る』というが、わたしはいまその豚になっている。

歌だ。歌謡曲だ。
わたしは80年代のとき、洋楽ばかり聴いていたので、自分の年代の人たちが好む歌謡曲というものをあまり知らない。
でも、Kくんが「今度、店に連れてってあげる」と言うので、ここはやっぱりロマンス系の歌を知っておくべきだろうと、いみじくも考えたわけである。

ちょうど昨日、両親がカラオケに誘ってくれたので、わたしは(あれとこれとそれを練習しよう)と思って、出かけた。
それで、あれとこれとそれを練習してきたのだが、頭ではわかっているつもりなのに、自分の音域に阻まれたりするので、やっぱり歌は歌いこなさないと駄目だとしみじみ感じたのであった。
あれとこれとそれは、以下である。

大橋純子:シルエットロマンス
      たそがれマイラブ ←業務用
松田聖子:スイート・メモリーズ
Beguin:恋しくて

時間が1時間しかなかったので、これだけしか歌えなかった。
あとは、両親に『津軽海峡冬景色』を歌わされたのである。

わたしの狙いは、「あ~、そんな歌もありましたね」みたいな位置にある、ゆったりしたロマンス曲である。
みんながよく歌っている歌は、面白くない。
そして、新しすぎるのは好ましくない。

そこで、これを読んでくださっている方で、「じゃあ、この歌どう?」みたいなのがあったら、是非教えてください。
もしくは、ご自分の十八番なども…。

9

二人の子どもですと?!

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昨夜は、いつもどおりKくんちで飲んでいたのだが、焼酎が入ったせいでKくんは少し酔っ払ってしまった。
彼は、ある程度酔いがまわると、しばしば本音が出る。←(ただし本人は認めていない。)

「俺が低収入やから、あんたもはよ働けるようにならなあかんでぇ」
「……? エ? なんで?? 結婚すんの???」
「当たり前やがなっ!!」
「えーーっ」
「俺とあんたの子ども、つくらなあかんやないかっ」
「えーーっ! 無理やって!! 第一子ども育てるの、どれだけ大変か!」
「でも、遺伝子を残さなあかん。人間はそのために生きとるんや」
「(一理あるな)…お互いの悪い方の遺伝子ばっかり残ったりして」
「あほかっ。俺とあんたの子やで?!(頭を指さす)ええに決まってるやん!!」←Kくんはわたしは頭がいいと思っている。
「…無理無理無理。母体が危ない」
「だから、急ぐんやんか。若い子やったらそんなん言えへん」

Kくんがどこまで本気なのか定かではないが、まえにもちらっと言っていたことがあるから、少しは考えているのだろう。
でも、わたしの答えはNOだ。
どう考えても、自分が結婚して子どもを育てるなんて無理だと思う。

まえのキャプテンのときに懲りたのだが、一緒に住み始めると、外へ出てデートしなくなるし、お互い嫌なところも見えてきて、関係が変わってしまう。
女性の立場から言えば、恋人としてチヤホヤされている時期がいちばん楽しいのであって、家で旦那の面倒をみるようになると、恋人同士ではなくなってしまう。
それは、つまらないのだ。もっともっと何年間も、恋人でいたいのだ。
そのあとで結婚ということなら、考える。

しかし、その頃にはわたしはもう40歳代後半になっていて、出産は到底無理だろう。
だから、Kくんの夢は叶わないのだ。
彼が遺伝子を残したいと強く考えているならば、そのことが原因で別れることがあるかも知れない。
格好よくいえば、遅すぎた出会いという運命に引き裂かれるといったところだろうか。

8

Kくんの酒癖

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Kくんが覚悟を決めて、仲良しの人々にわたしのことを告知し始めた。
K´さん(60歳↑♂)が、今度はあんこう鍋をつくってくれて、Kくんがまたしても途中で眠ってしまったときに、わたしにいろいろと話してくれた。

「こいつはええやつや。ただ、酒に飲まれるのがな…。でも、落ち着いて子どもでも出来たら、案外そういうの、ころっと直りそうな気もするねん」
「ええ、でもね。子ども育てるのってお金が要るでしょ。わたしもこの身体だし、もし出来てあかん、育てられへんってなったらどうします? どうしようもないですよ」
「酒飲みに行けへんかったら、なんとかなるて」
「いや、ならんと思いますよ。だって、ここ10数年間、飲み歩きの生活でしょ。そういうの、たぶん直らんと思うんです」
「…そうかなあ。人生、やってみなわからんで」
「やってみて、あかんかったではすまないですからね、子どものことは。わたしは、この人が自分の遺伝子を残したい言うて、若い子に走ったとしたら、それは仕方ないってあきらめますよ」
「ほな、老いて大事にしてもらうかー。つくろう思うてもつくれんこともあるしな、そうなったら男はそれでええって思うもんやねん」

K´さんはK´さんの年齢層の人々の平均的な考え方――女と男は結婚して子どもをつくるべきだ――をしている人だが、決して頑固ではなく、あらゆることで、ほんとうに普通の考え方をするマトモな人なのだった。
それに比べたら、Kくんのまー、落ち着かなくてデタラメなこと…。
ずいぶんな差である。

その後、バイト先のカラオケパブにて。
ママ「…Kくんがこのまえ、カウンターで話してるの聞いて笑ろたわ」
スタッフ一同「?」
ママ「聞き耳立ててたらな、Kくん、『俺がゆみちゃんを支える!』って○○さんに言うてるねん」
わたし「(笑)」
ママ「よー言うわよねぇ、ゆみちゃん。支えてるのは、いっつもゆみちゃんの方やん!」
わたし「そうですよねー。このまえ飲んで帰るときも、支えて行きましたしね」
ママ「Kくん、ゆみちゃんが好きやねん」

Kくんは、飲むととことん飲んで、泥酔状態になることが多いのである。
いまのところ、Kくんに関する問題点はその一点である。
わたしは、自分も酒飲みだからわからないでもないのだが、あんまりよくない飲み方だから、是非とも直してもらいたいと思っている。
痛いうぬぼれかも知れないが、彼がそんなに酔うのは、前カノと親友と職を同時に失ったことに、端を発するもののような気がするので、もしわたしとの関係が良好にいって生活が穏やかになれば、案外なんとかなるかも知れないという淡い思いを抱いている。

4

風邪が盛大にぶり返す

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数年ぶりに、盛大な咳風邪を引いてしまいました。
いま、枕元にアクエリアスと風邪薬と体温計を置いて、一日中ごほごほと寝ています。

一昨日、微熱がある状態でKくんちに行ったら、えらい(大阪弁)怒られました。
「そんな、咳して熱あるのに無理したらあかんやろ?!」
「風邪引いたら、食べてあったかくして寝とかなあかん!!」
「酒も控えめにして、な? そやろ??!!」

わたしは、不機嫌なKくんを前に、しょんぼりして正論を聞いていました。
確かに…Kくんに風邪を移したら、大変です。
それでその後、わたしは家でじっとしていることになったのです。

Kくんは仕事の合間に、まめにメールをくれます。
内容は、
「ちゃんと食べてるか?」
「食べるもんがないんやったら、親を使ってでもなんか食べなあかん!」
「あったかくしてじっと寝てるんやで!」
などと、まるでわたしがこうして、のそのそ起き出してブログなんか書くであろうことを見透かしているかのようです。

…それにしても、もう少し優しく言ってくれないかなぁ。
Kくんの口調は、まるで生徒をしかる先生のようです。
わたしは、飲んだくれたときの彼を支えているつもりですが、彼もまた、病気がちなわたしを支えてやっていると信じてやまないようです。

8

歯科医に力づけられる

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風邪っぴき4日目です。
声が、もんた&ブラザーズから、森進一くらいまでマシになってきました。

昨日・今日は、お風呂にも入らず、だらだらだらだら過ごしています。
今週土曜日から年末までの、超忙しい日々のための療養です。

Kくんは、相変わらず仕事の合間にメールしてきて(偉いと思う)、「早く帰りたい、眠りたいよ~」と悲鳴を上げています。
そういうのを見ていると、わたしはなんて楽な生活をしているんだろう…申し訳ないなとさえ、思ってしまいます。

でも、久しぶりに自分の闘病生活の記録を読んだら、いまは一時的に調子がいいけれども、いつ油断してまた入院生活に戻るかも知れないことが、しみじみと実感できました。
そうか、あのときこんなだった…。
よくここまで、這い上がれたものだ、大事にしなきゃ…。

ところで、元カレ・キャプテンから離れて、一人ぼっちが淋しくなっているうちに、わたしは知らない間に昼間歯ぎしりをする癖がついてしまいました。
今日、歯医者さんで、それを指摘されました。
「…? こんなにずっとよかった歯が悪くなるなんて? …甘いもの、食べすぎてませんか」
「いえ、ちょっと精神的なこともあって…、知らない間に歯ぎしりする癖がついたんですよ」

すると歯科医は、人生いろいろあるからね、歯の健康は精神状態とすごく関係するよ、まあ気楽にね、と歯医者なのに人生について深く語ってくれました。
面白いので、好きな歯科医です。

一人ぼっちで歯ぎしりするという癖は、一人ぼっちでなくなっても、なくならないものです。
こういうのは、非常に残念だと思います。
昔から、年老いた人の動作を見ていて、《なぜこの人は、こんな○○を繰り返すのだろう》とかいろいろ考えたことがありますが、人生は辛いもの、いろいろあるうちにそういう癖みたいなものが出てくるのでしょう。
わたしも、その一員となりかけているのです。

でも、そんなことはKくんには告知しません。
Kくんは、自分のカノジョが年老いたり、自分自身さえも年老いていることを認めないタイプです。(ほんとはすごく白髪があるらしい。)
まあ不自然なのですが、これはいずれ、自分自身で認めざるを得ない日がやって来ることでしょう。
わたしの目標は、あくまで「おばさん」を通り越して、突然「おばあさん」になることです。

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Kくんに幻滅した!!!

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今から書くようなことを公衆に晒すのは、自分自身の恥でもあるが、あんまり頭に来て、悲しくて、どこにぶつけていいのかわからないので、激しくキーボードを叩くことにする!!

昨日のKくんは最低だった。
わたしが風邪を引いて、しばらく彼の部屋に行っていなかったのだが、久しぶりに「治ったなら来る?」と言われたので、夕方遅くに出かけていった。
そこで待っていたものは、ほろ酔いKくんの、理不尽とも言えるケンカ腰の説教だった。
「毎日俺のところに来るのが義務やと思ってないか? 俺かて、一人で考え事したいねん!」
「(それはそうやけど、誘い文句を言ってくるのはあなたじゃないか!)…うん。ごめん」
「あんたも風邪引いてて、しんどいやろ! 俺、病気のあんたを見とないねん!!」
「………」
「あんたが朝早く起きれて、コーヒー沸かしてパンでも焼いてくれるんやったらええで? でも、あんた、それも出来へんやないか!」
「えっ…、でも、それは睡眠薬が残ってて…、許してくれてるのかと思ってた(実際言ったよな、寝てていいって)」
「わかってる、わかってる、薬のせいやってことは! でも、あんた俺が出て行くまで、ずっと寝てるやないか!」
「(????? どうすればいいんだ???)」
その後もKくんは、その言い方はやめてくれ! とか、俺のところに来るときはいつもお洒落して来い! とか、自分はどうやねんとこっちが言いたいような、さまざまな要求を突きつけてきた。
さらにひどかったのは、その怒号のあとである。
「俺、これから《W》(わたしが勤めるカラオケパブ)に行ってくるわ! Kちゃんに会わんと」
「え・え~?! (なにを突然言い出すんだ?!)」
「1時間ほどで帰ってくるから、あんた、ここで待ってたらええねん」
「ちょっと、それはないやろ。わたしを可哀相な女にせんとってよ。一人で待つって、なにそれ?」
「ほな、一緒に来るか? でも、一緒に行ったら昨日仕事休んだあんたをKがまた連れ回しとる! って言われるの俺やねんで。俺はそこまで考えとんねん!」
「(なんという自己中心的な論理…)」
「ほな、こうするわ。俺が先に店に行って、ゆみちゃん会いたいから電話するって言う。それから、店に来たらええねん」
「…そやな(一応、連れて行ってくれる気はあるのね)」
「じゃ!」

ということで、打ち合わせどおり《W》で再会したのだが、それからのKくんはもっとひどい仕打ちをわたしにした。
わたしが左隣に座っているのに、彼はわたしに背を向けたまま、なんと右隣のSっちゃんの身体を触りまくりながら、ずーっと二人でしゃべっているのである。
ついでに言うと、カウンターの向かいにいたTちゃんの胸も触ろうとしていた。
「Kくん、ゆみちゃんがせっかく呼ばれて来たのに、退屈してるわよ」と、Kちゃんが言ってくれる。
しかし、それに対してKくんがわたしに発した言葉は、
「飲め!!」だけだった。
なんなんだ、どうなってるんだ? いくら酔っているといえど、このときのわたしほどみじめな女は、世界中捜してもそんなにいないと思った。

わたしは情けなくてたまらず、Kちゃん(Kくんとは10数年の付き合いで、わたしとKくんが付き合っていることをうすうす知っている)に、「ちょっと話があるんですけど、あとで聞いてもらえませんか」と言った。
そして、Kくんがそろそろ帰るか! と立ち上がったときに、わたしはKちゃんと話があるからと言って、店に残った。

Kくんがいなくなったあとで、Kちゃんに思いっきりぶちまける。
「なんなんですか、あれ? 呼ばれたから来たのに、全然無視ですよ?! ひどいと思いません?」
「そやなぁ。せっかく来たのになぁ」
「もとから、ああいう人なんですか?」
「いや、女の子呼んだりとかはせぇへんよ。それはゆみちゃんだけやで」
「~~~(そうじゃなくて、女性の身体をだらしなく触ったりとか、そっちの方が聞きたいんだが)」
「付き合おうとか言ってるのに、あの態度ってなんですかね?!」
「……今度、言うとくわ」
そのうち、他のスタッフもやって来て、わたしが憤慨しているのを見て、いろいろ慰めてくれた。
「ウイスキー、ダブルをロックで! 勘定? もちろん、Kくんにつけといて!!」←わたしの怒りの雄たけび。
わたしは、そのまま酔っ払って自分の家に帰るつもりだった。しかし、途中でKくんから電話が入ったのである。

「まだ、来えへんの? いまどこにおるん?」
――Kくんは、わたしがKくんの部屋に帰ると信じて疑っていなかったのだ。
なんにも、わかっていない、この人は。

わたしは、怒り心頭で、Kくんの部屋へ上がった。
そして、電気を点けたまま寝ているKくんを叩き起こして、あのザマはなんだ!! ということを怒らずにとくとくと諭した。
すると、Kくんは素直にごめん、と謝った。が、このシーンのことを、彼は翌日覚えているものかどうか。

わたしは今回の件で、Kくんに思いっきり幻滅した。
1,000年の恋も冷めるわいっ!!というくらいである。
今日はわたしは仕事で、Kくんは仲間と《W》に来る予定だが、わたしがKくんに与えるのは、業務用の笑顔だけだろう。
もう、ほんとにしばらく会いたくない!!!!

12

別れの算段

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前編の続きである。
昨日、わたしの勤めるカラオケパブ《W》に来たKくんは、この上なく上機嫌だった。
「おっ今日は綺麗やないか」と何度も言う。
「俺のところに来るときは、いつもこういう格好で来たらええねん」
そして、わたしを抱き寄せて、他の客に「俺の女房だんねん」などと言ってみせる。

しかし、わたしの心はとっくに冷め切っていた。
なに上機嫌になっとんねん、このアホが! 夜の蝶が女やと思うなよ。これは商売やからみんな綺麗にして笑とんじゃ! 生身の女が、いつも自分にチヤホヤしてくれる思とんちゃうわ、ボケェ!!

わたしは昨日の夜、もう彼と別れることに決めたのだ。
いろいろ考えた末、わたしは、今後も店で彼と出会う可能性に配慮し、罵り合いの別れには絶対すまいと考えた。
そのため、話し合いの場を設けないことにした。
彼と冷静な話し合いなど成立するわけがない。どうせまた罵られるに決まっているのだ。そして今度こそ、わたしは彼の数倍も鋭利に口汚く、彼の男のプライドを完膚なきまでにズタズタにするだろう。…

じゃあ、いつどのタイミングでどういうふうに?
――Kくんは、明日の月曜日は、絶対仕事が抜けられないと言っていた。
だからその日、悪いが昼間のうちに彼の部屋に勝手に入り、自分の私物を回収して、合鍵を持ったまま逃げようと思う。
その後は、メールにも電話にも一切応じない。
彼は、やがて店に様子を伺いに来るだろう。
そのとき、封筒に入れた鍵を渡すのだ。「もう要らないから」と言って。

そのときのわたしは、営業スマイルでニコニコしていて、綺麗に着飾っていて、Kくんの思い通りの女になっている。
あなたは、そんなわたしの姿しか見たくないって言ってんだろ。
だから、この方法なんだよ!
恨むなら恨め。もう、二度とわたしのありのままの姿は見せない。

幸いなことに、彼は、わたしのマンションの部屋を知らない。
一応、探し当てられないように表札は外しておく。
そうすれば、もう一生、彼とは店でしか会うことはないのだ。
彼が、いろんな人々にわたしのことをどう吹聴しようが、知ったことじゃない。
ただ、Kくんらの仲良しグループの中心人物Kちゃんには、ちょっと本当のところを耳に入れておきたいと思う。

ここ2・3日のわたしは、あまりにいろいろと考えすぎて、眠れなくなり、食べられなくなった。
いかん、また痩せる。
いまから、もりもりとスパゲティでも食べて、元気を出そうと思う。

9

闇に紛れて侵入劇

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こんなことを書いたら、また読んでくださっている人々から、「あーあ…、痛いヤツ…」と思われるのをじゅうぶん承知していながら、やっぱり書いてしまうのは、わたしに作家魂みたいなものが少しでもあるからだろうか。

本日、わたしは、問題のKくんの部屋へ侵入して、私物をこっそり回収して来るという予定だったが、その予定は少し早まった。
実際には、昨日の夕方遅くに、それは決行されたのである。

昨日夕方4時半ごろ、Kくんからメールで、「いままで○○に行っていた、これから△△へ行く」という連絡を受けたわたしは、布団のなかでフト、「じゃあ、明日まで待たなくても、いまやってしまえばいいじゃないか」とひらめいた。

思い立ったら、いても立ってもいられない。
わたしは仕事のときの戦闘服に着替え、その上から濃い紫のコートを羽織り、まるでスパイ映画のワンシーンのように夜の闇に紛れて、Kくんの家に辿り着いた。
窓を見る、明かりはついていない、OK、いない!
でもいつ帰ってくるかわからない、作業は1分で済ませよう!!

ドアの鍵がカチャリと音を立てると、わたしの緊張は最大限に昂ぶった。
すぐにドアを開け、急いで明かりをカチカチとつけ、バスに置いてあった化粧品をバッグに放り込み、貸してあったアイロンを猛烈な勢いでさらっていく。
その間、約10秒。
電気を消し、ドアを素早く開閉し、カチャカチャと鍵をかける。
瞬間、わたしは、プロの空き巣なんて、たぶんこのくらいのスピードでやるんだわ、と訳もなく思った。
そして、アパートの入り口で人気を確認しながら、足早に出て行き、すぐに道の角を曲がる。
しばらくの間は早歩きだ。
次の角を曲がったあたりで、ようやくわたしは歩をゆるめた。

「終わった…!」
わたしは、自宅に戻ってから、ようやく安堵した。
これで、わたしの「人質」はもういない。
そして、Kくんちの鍵という「人質」はここにいる。
これがある限り、Kくんは、一度はわたしと会って話をしなければならない状況となる。
(まー、Kくんちの部屋のドアには新聞受けもなにもないので、鍵を持って帰らざるを得ない事情もあるのだが。)

Kくんは、なんで黙って入ったんだとかいろいろ言うかも知れないが、店でにっこり笑いながら、ゴメンネ、でもどうしてもあの部屋で二人きりになりたくなかったの。と営業トークしようと思う。

ところで、Kくんは今朝も「仕事に行ってきます」とメールしてきた。
彼はまだ、なにも気づいていない。
ちょっと気の毒だ…、早く気がつけばいいのに。
なんで、あんな目立つところにゴロンと置いてあったアイロンが消えているのに気づかないのだ?
男の人って、鈍感だなあ(全員じゃないよ)と、わたしはいま、内心やきもきしている。

8

祭りの日

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一昨日、スパイ映画もどきの活劇をやったせいなのか、また風邪熱が出てきた。
うう…身体がだるい…。でも今日もバイトだ…。

今日のカラオケパブ《W》は、クリスマスセールで、ボトルキープが半額である。
だから、混雑が予想される。到底、休むことは出来ない。
じつは、ママも風邪を引いているうえに、足を捻挫して骨折しているのだ。
みんなが頑張っているのに、ここぞというときに仕事に穴を空けることは、仕事でしんどい思いをするよりしんどい。

さて、問題のKくんだが、今日、彼が《W》に来る確率は半々だと思っている。
彼の仲間たちは、ボトル半額に魅力を感じているだろから、「どや、K、今日は《W》に飲みに行こやないか!」と彼の背中を叩いて、彼が「おう! 行くで行くでぇ!!」と威勢よく返事する様子も想像出来る。

だが、今日来てもらっても、わたしは彼に合鍵を返すタイミングがつかめないかも知れない。
忙しいときのわたしは、大抵ボックスとカウンターを行き来している。
鍵を返すのは、わたしがカウンターに入っていなければ出来ないことだし、なるべく人目につかないようにしたい。
だから、わたしの気持ちとしては、(今日は来ないでくれ)である。
それでも来たら来たで、その場の状況に合わせて行動するしかない。

Kくんはその後、なにも連絡して来ない。
さすがに、なにかおかしいと感じている様子だ。
なにしろ、わたしが最後に彼にメールを送ったのは、19日夕方――4日前である。
部屋からアイロンが、バスから化粧品がなくなっていることに、もう気づいただろうか?
いま、なにを考えているだろうか??

もしこれがドラマなら、今夜がクライマックスである。
クリスマスで賑わう人々のなか、逆上したKくんが大波乱を起こすわけだ。
飛び散るクラッカーの雪、砕けるグラス、飛び散る液体、叫び声、取り押さえようとする人々、…、
やがてKくんは取り押さえられ、わたしは傷つき、祭りは終焉を迎え、寂しさだけを残して人々は散り散りに帰っていく。…

とまあ、三文小説みたいなことを書いてしまったが、現実としては、穏便に、慎重に、彼のプライドを傷つけないように、コトを進めていこうと思う。
そしてすべてが終わったとき、わたしはおそらく、祭りのあとのピエロのように、笑い顔のままくったりと壁にもたれて、へたりこんでいるだろうと思う。

7

お別れの第二歩

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別れの計画なんて、予定通りにうまくいかないのが通例なのかも知れない。
昨日、わたしの勤めるカラオケパブ《W》に、Kくんは一人でやって来た。
だが、カウンターは満席だったので、いつもとは違うボックス席へ回されてしまった。
これだけでその日、わたしが彼に合鍵をこっそり返すのは不可能となった。
わたしはこころのなかで、舌打ちをした。

――その続きを書くまえに、先に説明しておかなければならないことがある。
じつはその日の夕方、チャット仲間Mとチャットしている最中に、いままで沈黙していたKくんから怒りのメールが届いたのである。
「メールしても返事来ないし! どうしたんですか! なんか言ってくれればいいのに!」
あーあ、怒ってるよ…と、事情を知るMに話す。
わたしは少し心配になってきた。ここで怒りを増幅させるとまずいかも知れない。
Mに相談して、結局、ちょこっと返事を返しておくことにした。
曰く、「今夜なら《W》にいるよ♡」

Mがすかさず、「ハートはまずいかも。男は勘違いするってTVで…」と言う。
しかし遅かった。ほんとうに勘違いされてしまったのだ。
「そうですか。今日は店に行けるかどうかわからないけど、仕事頑張ってください」
…営業トークだったのに……。4日ぶりのメールで、あんな短文の文章を送られたら、わたしなら怒るけどな。

ともかくそうやって、Kくんはわたしの裏切りをなにも知らないままに、《W》に来てしまったのだ。
アイロンや化粧品や歯ブラシが消えていることに、彼はまだ気がついていないのである。
毎日歯を磨く癖のある人なのに、なぜ、自分が買ってやった歯ブラシがないのに気づかないのだろう? もう理解に苦しむ。

その日のKくんはきちんとジャケットを羽織り、スタッフのHちゃんを相手に礼儀正しく飲んでいた。
こんな姿だけを見れば、彼はきっと結構もてるだろう。
わたしは、他のウルサイ団体客のところにずっといたので、Kくんとはまったく話をする機会がなかった。

あっという間に時間が経ち、ママに「もう帰っていいわよ」と言われる。
わたしは、Kくんに「お先に失礼します」と挨拶して(客全員に挨拶して帰る規則なのだ)、なんだか気抜けして帰ってきた。
マンションで、風呂にでもつかろう…とぼーっとしていると、Kくんからすぐにメールが入る。
「なにを怒ってるの? 部屋に来て! もうすぐ帰るから!」
これが別れの決意前なら、わたしはすぐに飛んでいっただろう。しかし、わたしはこう返した。
「もう遅いし、いまから行くと帰れなくなるでしょ…。朝起きれないから、また今度ね」

そしてゆっくり風呂につかりながら、今後のことを考えていた。
やっぱり、ソフトランディングがいい。
こうして、彼の気づかないまま距離を少しずつ広げていって、やがて気がついたらタダの飲み屋の女と客に戻っていたという寸法だ。
逆上されて、修羅場にならないための、最大限の注意を払わなければならない。

さてそんななか、この文章を書いている最中にも、仕事中のKくんから「メリークリスマス!」のメールが入った。
おいおい、まだアイロンと化粧品と歯ブラシに気がついていないのか?
対応に苦しむ。こころが痛む。
お願いだ、いいかげん気づいてくれ。

12

Kくんにさよなら

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クリスマスイブをきっかけに、付き合い始めたとか別れたとかいう話をよく聞くが、それはクリスマスイブが、恋人なり恋人候補なりになんらかのアクション・リアクションを求めてしまうからじゃないだろうか。

昨日のクリスマスイブの夜、仕事帰りのKくんは、怒りのメールをしてきた。
「昼間からメールの返事ないけど、クリスマスやめときますか?」
わたしは、こういうメールが来てもおかしくなかったのに、なぜかぼーっとしていて、こころの準備が出来ていなかった。
「予定してなかったから、いまからお洒落できないよ、ごめんね」

すると彼はいったん、「わかった!」と返事してきたものの、その後またメールをよこしてきた。
「せっかくクリスマスしようと思ってたのに、なにを怒ってるの? 言ってくれないとわからないでしょ!」
――もっともである。ここでだんまりじゃ、彼のストレス&怒りがまた溜まる…。
わたしは、さらにメールした。
「ごもっともです。ただし、部屋で二人では話したくないです。どこか場所を指定してもらえませんか?」
その直後、電話がかかってくる。
「場所って、どこ?」
「うーん。(どこでもいいけど、マックとか言うと怒るだろうな…)」
「だから、なんやねん? なにをそんなに怒ってるねん?!」
「話せば長くなるかも知れないけど、いいのかな」
「ええよ!」
「まずな…」
わたしは、別れ話を切り出すことにした。
そうだ、予定なんて、ほんとうにいつも、思ったとおりにはいかないのだ。

「わたしが一番怒ってるのは、このまえ《W》でわたしを無視して、隣のSっちゃんとかTちゃんをベタベタ触りまくって、ずーっとしゃべってたやろ? あれやねん」
「なんや、そんなことか!」
それなら、説明できる! とばかりにKくんは安堵の笑い声を出す。
バカな人だ…、『そんなこと』が恋人にとって致命的な傷を受けることもわからないなんて。

「そんなことって言うけどな。あなたは、わたしに、『いつも綺麗にしていて、誰にでも自慢して歩けるようなカノジョになって欲しい』って言うてたやろ? それはわたしにとっても同じことやねん。誰にでも胸を張って、『この人がわたしのカレシです』って自慢したいねん。でもな。あの姿、誰に自慢出来る? カッコ悪すぎやないの」
「それはそうやな。ごめん」
「(それだけかい。)あれで、わたしのカレシにしとくのはちょっとな…って思たわ」
「…」
「それとな。飲んだときの、言葉の暴力がひどすぎる。なにを言うてもあとで罵るやろ? それでわたし、もう自分の意見なんか怖くて、なんも言われへんようになってしもてん」
「DV――」
「そやで、DVやで、あれ。自覚してないみたいやけど、あなたにはそういう癖があるねん。――それでな。わたしはそういうのは、直れへんと思うねん」
「そうか、ごめん」
「うん」
「それで、どうするねん? これから」
「……わたし、不思議に思っててんけど、家からモノがなくなってるのに気がつけへんかった?」
「ああ、なんか歯ブラシなかったな」
「(知ってたんかい!)もう、鍵も返そうと思っててん。昨日はチャンスがなかったけど」
「そうか」
「うん」
「ほな、どうするねん? …もう、終わりにするか」
「うん」
「わかった」

そして、電話は切れた。
あっけない幕切れだった。
わたしは、しばらくあたまがぼーっとしていた。
なにを考えていいかも、なにを感じていいかもわからなかった。

しかし、その1時間後、またKくんからメールがやって来た。
慰留である。
「ずっと考えていたんだけど、まだまだこれから、いっぱい一緒にしたり一緒に行きたいところがある、いままで俺は去るものは追わずやった、けどあなたに関してはまだ知らないことが多すぎる、まだこれからや、これから話し合ったり喧嘩したりして、一緒にやっていかないか?――」

ここで、被DV女性なら、ほだされてしまうのだろう。でも、わたしは違う。
わたしは淡々と、
「あなたの酒癖は直らないと思うから、復活は考えられない」
と送った。

「そうか、確かに飲みすぎたもんね! でももっと柔らかく考えられないかなあ?」
――二度目に来た慰留のメールは、少し甘えていて、文章が乱れていた。

わたしの文章が固いのは、それなりに怒っているからだ。
絵文字もなんにも使っていない。
そこで、わたしは、最後の一撃をくらわした。

「もう既に飲んでいるのですね。お断りします」

Kくんは、わかりました! と言って消えていった。
あのあと、どこかの店にでも飲みに行ったかも知れない。

わたしは、寂しさに包まれた。
ブログには書いていないけれど、彼との思い出は、決して悪いものばかりじゃなかったのだ。
わたしは、彼のことが好きだった。
言うことは無茶苦茶でも、いつもきちんと正座している彼の姿。
でも、わたしは到底彼についていけなかったのだ。

5

悔恨

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今日はもう、一日中ぼーっとしている。
Kくんを失った、寂しさを語る人もいない。

明日はまた仕事だ。
Kくんが《W》に来るかどうかはわからない。
どっちにしても、わたしはとうぶんの間、ピエロの笑い顔の仮面をつけて、ひたすら笑っているしかないのだ。

辛い…。
もう、酒に頼るしかない。
わたしは、Kくんに酒癖が悪いと言ったが、わたしはまったく人のことを言えた義理じゃないのだ。

わたしは、崇高な人間じゃない。
アンダーグラウンドに生きる、底辺人間だ。
明日、死んでもべつにかまわない。
まえに、Kくんがそう言ったときに、わたし自身もそう言った。

どうか、わたしを正の方向へ向けようと努力させないで欲しい。
わたしは、そんな人間じゃない。
負の方向を向いて、負の世界に情熱を燃やしている人間だ。
鬱病がわたしをそうさせた。
もう、失った貴重な時間は戻って来ない。

風邪の熱が、またぶり返す。
生きている価値なんて、どこにあるんだ。
人生なんか、しんどいばかりじゃないか。

いま、こんなことを書いているわたしは、さほど酔ってはいない。
午後7時からは、フィギュアスケートだって観ようと思っている。
これは、記録だ。
男を失った女は、酒でも飲んで、愚痴でもたれていればいいのだ。

7

浮気談義

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昨日、あんなエントリーを出しておきながら、応援ぽちしてくださる方がいるのを、感謝しています。
今朝は、いまのところ熱もなく、夜、無事に出勤できそうです。

昨晩は、フィギュアスケートを見たあと、あまりに一人ぼっちに耐えられなかったので、あてずっぽうに恋愛関係のチャット部屋に入った。
そこでは、恐るべき恋愛談義が繰り広げられていた。

既婚女性:「浮気なんて別腹よ」
未婚男性:「そうだよね、別腹、別腹」
わたしは、既婚者とわけわからんヤツが、なにを達観したかのように断言しとるねん…と思った。
わたし:「じゃ、結婚する意味なんてないですよね」

既婚女性:「でも結婚は楽しいわよ~」
わたし:「でも、お子さんはどうですかね。敏感になにかを感じ取っているんじゃないですか」
既婚女性:「(ちょっとうろたえ)子どもは…、大きくなればわかるわよ」
わたし:「(バーカ。子どもは親の姿見て育つんじゃ。同じ不幸の連鎖になるに決まっとるわ)そうですね」

あんまりくだらないので、とっとと部屋を出た。
Kくんの、「ネットなんか、あんな世界で生きるもんやない!」という正論が、あたまをよぎる。
チャット部屋って、ほんとに底辺人間の集まりだ。

じゃ、底辺でない人間って、いったいドコにいるんだ?
――それは、わたしの手の届かないところにいる。
昔は当たり前のように、周りにいたマトモな人たち。
わたしは、どうやったら、彼らのもとに帰ることが出来るのだろう。

結局は、病気を治すしかないんだと思う。
病気を治して、昼間フルタイムで働き、マトモな仲間を得る。
それが、わたしの最終目標といってもいいだろう。

でも、まだいまは駄目だ。早すぎる。
あと1年間くらいは、カラオケパブで週2~3回、のんびりとどうでもいい仕事をしていようと思う。

16

石でもさじでも投げやがれ

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Kくんとよりが戻ってしまった。
あきれている人々も多いことだろう。

昨日、Kくんは《W》に来ていた。
「ざっくばらんにいこう、な?」
「もちろん」
そんな会話のあとで、Kくんと一緒に来ていたNやんが、「僕らおったら邪魔やろうから」などと言う。
店のママはママで、わたしとKくんが付き合っていることに、なんの疑いもない様子だった。

いかん、周りから祝福されている…。

わたしは、Kくんを見た。
いや、わたしの目は、どうしてもKくんの姿を追ってしまうのだ。
あの上背、あの肩、整った横顔…。
ここで勤めている限り、わたしは彼の姿を追い続けるだろう。

わたしは覚悟を決めた。
やっぱり、わたしは彼が好きなのだ。
また、言葉の暴力にあって、バカヤローな気分になるかも知れない。
でも、好きなのを止めることなんか出来ない。

自堕落な恋愛だ。
誰に石やさじを投げられても、文句は言えない。
だが、自分の決めたことだから、これからなにがあっても、自分で処理するしかないのだ。

2

深夜の事件

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昨日のカラオケパブ《W》では、ちょっとした事件があった。
もと従業員のS´さんが客としてやって来て、ママにいちゃもんをつけたのだ。

ちなみにこの人、すでに自分の店を持っている。
そこで、《W》ママの悪口を言いふらしているそうだ。
《W》では円満退職したとはいえ、なんらかの恨みをもっていると思われる。

S´さんは、いったん会計してからも、何度か店に入ってきて、「ママ! 話するんやったら、外でやろうや!」と毒づく。
ママは、「外なんか寒いわ、中に入ってきて。いま、ここ身内ばっかりやから」と言う。

カウンターには、ママの男SIさんと、常連Fさんと、そしてKくんがいた。
スタッフは、Kちゃんとわたしの3人である。

すったもんだの挙句、ボックス席で、S´さんはずーっとママとやりあっていた。
なにげにしゃべりながらも、聞き耳を立てているカウンター席…。
やがて、Kくんが立ち上がって、「◆○△×$@□!」とかなんとか言って、その場を終結させた。
そのあとは、全員で愚痴大会となる。

「どんなことがあろうと、給料もろててんから、恩を忘れたらあかん!」
「そやわ、甘えてるわ」
「怒りは甘えの裏返しと言いますしね…」
「一人前にママ張ってて、あれじゃあかんな、客は行こうって気にならんわ」
「なにか腹にもっとるんやな、あれは同じことをなんべんも繰り返すで」
「もう出入り禁止や、あんなん」

閉店時間の午前1時をまわったが、ママがくしゃくしゃする! と言って、これからみんなでマックへ行こう、おごるわ! ということになった。
わたしも、ご相伴に呼ばれる。

マックでは、ママとSIさん以外は、べつの話で盛り上がっていたが、ママの様子は、相変わらず憤然としていた。
大変やなぁ…。
わたしが、「あんなん、初めて見ました」と誰ともなく言うと、「ようあることやで」とKくんが返してきた。
まぁ、話題に事欠かないこと。

その後、わたしはKくんとチャリの二人乗りをして帰った。
じつに、午前2時のことであった。

6

年末のご挨拶など

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今年もあと少し…。
わたしは、年賀状の一枚も書かずに過ごしている。

ワインを買って、残り少ない化粧品を買って…、
やらなければならないことがあるのに、今日も昼まで寝てしまった。
夕方からは、実家へ帰る予定である。

Kくんとは、らぶらぶ状態になっている。
彼はいま、仕事から解放されて、おおらかになっているのだ。
二人で居酒屋へ行ったり、初詣に行ったりなどの予定をしている。
だが、こういう生活も、おそらく彼の仕事が始まる5日の2日前――3日までの話だろう。

3日は、わたしは毎年恒例の、高校時代の友人との新年会である。
今年の出席者は、喪中をのぞく10名である。
ものすごい出席率だと思う。陸上部12人中の10人だから。
これは、昼12時から夕方までにかけて行われる。

そういうことで、パソコンから離れる毎日が続きそうなので、年始はブログの更新が出来ないかも知れない。
でもまー、もしかしたら、モブログはするかな?
皆さまがたにおかれましても、よいお年をお迎えください。

※コメントレスは出来ないかも知れません。ご了承ください。

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