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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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Kくんにさよなら

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クリスマスイブをきっかけに、付き合い始めたとか別れたとかいう話をよく聞くが、それはクリスマスイブが、恋人なり恋人候補なりになんらかのアクション・リアクションを求めてしまうからじゃないだろうか。

昨日のクリスマスイブの夜、仕事帰りのKくんは、怒りのメールをしてきた。
「昼間からメールの返事ないけど、クリスマスやめときますか?」
わたしは、こういうメールが来てもおかしくなかったのに、なぜかぼーっとしていて、こころの準備が出来ていなかった。
「予定してなかったから、いまからお洒落できないよ、ごめんね」

すると彼はいったん、「わかった!」と返事してきたものの、その後またメールをよこしてきた。
「せっかくクリスマスしようと思ってたのに、なにを怒ってるの? 言ってくれないとわからないでしょ!」
――もっともである。ここでだんまりじゃ、彼のストレス&怒りがまた溜まる…。
わたしは、さらにメールした。
「ごもっともです。ただし、部屋で二人では話したくないです。どこか場所を指定してもらえませんか?」
その直後、電話がかかってくる。
「場所って、どこ?」
「うーん。(どこでもいいけど、マックとか言うと怒るだろうな…)」
「だから、なんやねん? なにをそんなに怒ってるねん?!」
「話せば長くなるかも知れないけど、いいのかな」
「ええよ!」
「まずな…」
わたしは、別れ話を切り出すことにした。
そうだ、予定なんて、ほんとうにいつも、思ったとおりにはいかないのだ。

「わたしが一番怒ってるのは、このまえ《W》でわたしを無視して、隣のSっちゃんとかTちゃんをベタベタ触りまくって、ずーっとしゃべってたやろ? あれやねん」
「なんや、そんなことか!」
それなら、説明できる! とばかりにKくんは安堵の笑い声を出す。
バカな人だ…、『そんなこと』が恋人にとって致命的な傷を受けることもわからないなんて。

「そんなことって言うけどな。あなたは、わたしに、『いつも綺麗にしていて、誰にでも自慢して歩けるようなカノジョになって欲しい』って言うてたやろ? それはわたしにとっても同じことやねん。誰にでも胸を張って、『この人がわたしのカレシです』って自慢したいねん。でもな。あの姿、誰に自慢出来る? カッコ悪すぎやないの」
「それはそうやな。ごめん」
「(それだけかい。)あれで、わたしのカレシにしとくのはちょっとな…って思たわ」
「…」
「それとな。飲んだときの、言葉の暴力がひどすぎる。なにを言うてもあとで罵るやろ? それでわたし、もう自分の意見なんか怖くて、なんも言われへんようになってしもてん」
「DV――」
「そやで、DVやで、あれ。自覚してないみたいやけど、あなたにはそういう癖があるねん。――それでな。わたしはそういうのは、直れへんと思うねん」
「そうか、ごめん」
「うん」
「それで、どうするねん? これから」
「……わたし、不思議に思っててんけど、家からモノがなくなってるのに気がつけへんかった?」
「ああ、なんか歯ブラシなかったな」
「(知ってたんかい!)もう、鍵も返そうと思っててん。昨日はチャンスがなかったけど」
「そうか」
「うん」
「ほな、どうするねん? …もう、終わりにするか」
「うん」
「わかった」

そして、電話は切れた。
あっけない幕切れだった。
わたしは、しばらくあたまがぼーっとしていた。
なにを考えていいかも、なにを感じていいかもわからなかった。

しかし、その1時間後、またKくんからメールがやって来た。
慰留である。
「ずっと考えていたんだけど、まだまだこれから、いっぱい一緒にしたり一緒に行きたいところがある、いままで俺は去るものは追わずやった、けどあなたに関してはまだ知らないことが多すぎる、まだこれからや、これから話し合ったり喧嘩したりして、一緒にやっていかないか?――」

ここで、被DV女性なら、ほだされてしまうのだろう。でも、わたしは違う。
わたしは淡々と、
「あなたの酒癖は直らないと思うから、復活は考えられない」
と送った。

「そうか、確かに飲みすぎたもんね! でももっと柔らかく考えられないかなあ?」
――二度目に来た慰留のメールは、少し甘えていて、文章が乱れていた。

わたしの文章が固いのは、それなりに怒っているからだ。
絵文字もなんにも使っていない。
そこで、わたしは、最後の一撃をくらわした。

「もう既に飲んでいるのですね。お断りします」

Kくんは、わかりました! と言って消えていった。
あのあと、どこかの店にでも飲みに行ったかも知れない。

わたしは、寂しさに包まれた。
ブログには書いていないけれど、彼との思い出は、決して悪いものばかりじゃなかったのだ。
わたしは、彼のことが好きだった。
言うことは無茶苦茶でも、いつもきちんと正座している彼の姿。
でも、わたしは到底彼についていけなかったのだ。

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