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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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カラオケパブ難民?

traveller

客のなかに、「この人、絶対ホームレスやな」と思える人がいる。
ホームレスがカラオケパブに来ていけないことはないが、その人の場合、きちんとネクタイをしめていたりするから、気味悪いのだ。

その人・Mさん(48歳・♂)が初めてうちの店に来たのは、12月初旬のことだった。
そのとき彼は、(1週間くらい旅行に行くの?)というくらいの大荷物で、しかもその荷物のなかに紙袋が混ざっていたりするのだった。
そして、しきりに、贔屓にしているキャバ嬢の話をする。
「○○ちゃんがな、今日、誕生日やねん。だから、12時過ぎたら、ケーキ届けに行くねん」
「へぇ? どちらへ行くんですか」
「難波」
「難波?? 遠いじゃないですか!! 電車なくなりますよ」
「でもな、12時まわらな誕生日になれへんやろ? だから12時過ぎてから、ハイって渡すねん」

それだったら、12時になるまえに難波に入っておけばいいのに、うちの店でいつまでものたのた飲んでいるのである。
あんたらに比べたら○○ちゃんは…、という聞き苦しい話ばかりなので(キャバ嬢とはサービス内容が違うって)、うんざりしてはよ出て行けと思っていたら、やがて12時を大幅に回ったところで、タクシーに大荷物を乗せて、難波だかどこかへ消えていった。
ほんとうに、難波に行ったのだろうか。怪しい。

そして2回目が3日前の土曜日のことである。
彼は、北新地やったら、一回で7万や…とか言いながら、気前よく「美味しい焼酎を出して」などと言う。
それで、ママが5,000円の泡盛のボトルを出した。ここは新地じゃないので、高い酒といっても、しれているのである。
特筆すべきは、Mさんはこのボトルを頼むまえに、いったん会計をして出て行っていることであろう。
彼の行動は謎が多すぎるのである。
そのうち、彼は勝手にカウンターから離れて、自分ひとりでボックスへ移ってしまった。
仕方なく、わたしがついていく。
が、話はまたキャバ嬢○○ちゃんのことばっかりなのである。
そして、酒をまったく飲まない! ←ココが問題。
わたしにも飲ませないように、わざとわたしのグラスにキツイ泡盛を満たすという、手の懲りようである。
酒を飲む場所で酒を飲まず、常連でもないのに、店の女性をつかまえて話だけ聞いてもらおうというのは、虫がよすぎる。
そのうち客は、ママの男SIさんと、わたしの男Kくんだけになって、閉店の時間になったことだし、彼らがしきりに「さあ、帰るか!」と大声で言ってみせるのだが、空気を読めないMさんは、いつまで経っても、席を立とうとしないのだった。

その後、わたしはママの温情で、Kくんが出て行くのと同時に上がらせてもらったのだが、ほんとうに疲れた。
こういうときは、皆の行き先はマクドナルドである。
SIさんと、Kくんと、店のKちゃんと、わたしで(ママはしんどいと言って帰ってしまった)、真夜中のコーヒーを飲みながら、「なんだあいつは!」という話で盛り上がった。
わたし:「あの人、絶対ホームレスですよ。大荷物持って」
SIさん:「そやな、あの紙袋なんやねん? 日経新聞とか新聞ばっかり入っとったで?」
わたし:「その日経もね、読んだ形跡がないんですよ!」
Kちゃん:「いろんな人がおるからなあ…」

ところで、話はそこで終わらなかった。
翌日わたしが午後9時に出勤すると、またMさんがいて、しかもその日は、昼間からずっと入り浸っているというのだ。
「出たり入ったりしながら、ほんまに変な人やで。この団体客に勝手にウーロン茶注いでまわったりするからな、わたし怒ってん。相手にせんとき」
とKちゃんが言う。
Mさんは、まさに出たかと思うと戻ってきて、串カツをどんと出して「皿出して。もっと大きいやつ」などとスタッフに命令しながら、ほかの客にそれをふるまったりしていた。
あーーきめぇ!!
わたしは、その串カツには一本も手につけなかった。

ママは、気前よく支払ってくれるバカな客として適当にあしらっているが、わたしは正直言って、こんなやつに常連になって欲しくない。
つい、
「あの客、ここに住むつもりとちゃいますか。ありったけのお金をぱーっと使って、死ぬつもりやったりして」
と言って、ママを気味悪がらせてしまった。
でも、本音である。

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