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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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《カオナシ》の増加

kaonashi

昨日はTVで『千と千尋の神隠し』を観た。
これで3回目くらいじゃないかと思うが、わたしはこの作品で出てくるキャラクターのなかで、「いるいる、こういうやつ」と毎度思うのが《カオナシ》だ。

気が小さくて、人との交流がうまく出来なくて、そのくせ身分不相応な乱暴な言動をするやつ。
主人公・千尋は「あの人、家にこもってるのがいけないんだよ」と言うが、言えてるなと思う。

その日の昼、チャットしていてたまたまわたしが出会った《カオナシ》は、自称ニートで30代の男性だった。
「人との交流が苦手」「どうすれば職場でうまくやれるのかわからない」「30過ぎてバイトしかしたことがない」「とにかく対人恐怖症」などと自戒しながら、一方で、
「人に命令されるなんて嫌」「時給950円なんてバカバカしくてやってられない」「スーツを着たやつが憎い」「自分は人の上に立ちたい」などとほざくのであった。

「職場では<命令>じゃなくて<指示>でしょ」と他者が言うが、本人に伝わっていたのかどうか。
さらに彼は、「まえにバイトで、やったこともないレジをいきなりさせられた」と怒りをこめて言う。
わたしは、「そういうときは、わからないから教えてくださいって言うんだよ」と言ってみたが、これに対してもレスはなかった。
なんというか残念だが、この人は職場において、先輩や上司の指示をあおぐのが苦痛で、わからないことをそのままにするから、周囲とうまくいかないんじゃないかなと想像した。
これじゃあ、人の上に立つどころか、どこにいっても続かないよな…。

それでもこの《カオナシ》は、自分を責めているぶんまだマシな方で、もっとひどいやつは、「俺様をこんなにした世の中がいけないんだぁ~」(まあ半分は当たってるけど)と、すべてを他者の責任にして、世の中のあらゆるものを憎んでいるのでコワイ。
平日の昼間、精神疾患関係のチャット部屋に入ると、そんな《カオナシ》がいっぱいいる。
それで、ときどきわたしまでめげるのだが、昨日もやっぱりめげてしまった。
《カオナシ》は、あまりかまうと増長するのが特徴なので、わたしはもうこれ以上そいつにかかわるつもりはない。

『千と千尋の神隠し』では、千尋は《カオナシ》の正体がわかったあとでも、彼の面倒をみてやるのだが、これを現実でやったら、完全にストーキングされるだろうな。
そこんところが、現実と違って、ちょっとファンタジーだなと思った。
まー、アニメだからファンタジーでもいいんだけれど。

宮崎作品は、世の中を風刺したものが多いので、そのつもりで観ていたらじつにわかりやすいと思うのだが、うちの老両親は『千と千尋…』は何度観てもわからんと笑う。
彼らの世代は、いま世の中に増えているある種の人間のことが見えないのかな?
あれは妖怪じゃなくて、人間を描いているんだって教えればわかるんだろうか。
金に群がって平身低頭になる妖怪たちなんかを見ていたら、元祖人間の本質って感じがするけどな。

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