LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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世間が思う顔と自分の顔と

20090901173804
早朝覚醒するも、なんとか眠れる。
ただ、昼過ぎまでは動くのも嫌で、ベッドでだらだらTVをつけっ放しで寝ていた。
憂鬱だなあ…。

でも、いいことだってあった。
久しぶりに会った看護師さんに、「綺麗になったね」と言われた。
どこが? 自分的には、最近顔が老いて、鏡を見るのだって嫌なのに。
「いやもう、老けましたよ」
「いやいや、綺麗になったよ! 髪の毛伸ばしたんやね」

おかしいなあ、そんなはずはないよと思いながら、一人のとき鏡を見ると、ゲッ!! やっぱり老けてるじゃないか!!
でも不思議なのだ。
3ヶ月前だったか、元バイト先のママに会ったときも、そこのお好み焼き屋さんから「綺麗な人やね」と言われたんだった。
少し老けてるくらいが、世間的にはいいのか?
でもわたしは、まえの幼い顔の方が好きだ。

…とか思ったあとで、病院敷地内の自動販売機にNEXを買いに行ったら、別病棟の男性患者さんから「かわいいなあ! どこの病棟?」と聞かれた。
どうしたのだ、世間の人々?
わたしは、老いて顔が変わるまえは、そんなこと言われなかったぞ?

「××病棟です」と答えると、男性は「そうかー! こんなかわいい子がおるんやったら、僕も行こうかな!」と言うのだった。
まあ…、精神病院の患者って、しばしばあけっぴろげで、誰にでもそんなことを言う人がいるからな。
でも、1日のうちで2回も自分の容姿を誉められたら、嬉しいぞ。
なんでもポジティブに捉えるべき鬱なわたしは、これも治療薬と考えて、素直に受け取るべきだろう。

はあ。
しかし、これを読んだ人はもしかして、わたしがウキウキしながらこんなことを書いていると思うかも知れないが、気分はほんとに憂鬱なのよ。

担当医Kっちは、わたしが大きな副作用を出す薬を処方して、その旨伝えると「薬はいつものでええわ。寝てたら治る」と言って代わりの薬を出してくれなかった。
それはないよな~。
結局、これでは家で寝ているのと変わらないではないかー。

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忍び寄る煙草の匂い

20090902172816
わたしの住んでいる××病棟は、禁煙である。
喫煙室はない。
なので、午後7時に館内施錠をされたあとは、翌午前6時半までの約12時間、喫煙者は完全に禁煙状態になるのである。

わたしは煙草を吸わないのでなんともないが、喫煙者それもヘビースモーカーなんかは、とてもじゃないが長期入院出来ないんじゃないかな。
喫煙者であるわが母は、「これはちょっとキツイなあ…」と同情的である。

だが、こういう状況をかいくぐって、館内で喫煙する人がいる。
現場を見ていなくても(でも、トイレの個室から煙が立ちのぼっているのは見たことがあるな)、煙草を吸わないわたしには、「いま誰かが吸っている!」ということがすぐにわかるのである。

昨日の夜は、向かいの個室の若い女性が吸っていた。
病室で吸う人はバレないと思っているかも知れないが、甘い甘い…、何回も入院しているベテラン? から見ればすぐわかる。
なぜなら、彼らには共通する特徴があるのである。

まず、彼らは必ず病室の扉を開けっ放しにしている。
ヨロヨロの、扉を開けるのも辛い重症患者や高齢者はべつとして、普通は個室の扉をわざわざ開けっ放しにしておくのって、ちょっと不自然なんだよね。
それから、彼らは必ずファビリーズの匂いをさせている。
昨日の向かいの彼女なんかも、煙の匂いの直後にファビリーズの匂い…。
もう、バレバレの典型例で、笑えるくらいだ。
たぶん、看護師さんもわかっていると思うよ。

とまあ、苦しむ喫煙者をあざ笑うかのようなイジワルな観察をしてしまったが、そういう自分だって、人に迷惑をかけていないとは言い切れないのよねえ。

わたしには、手足をはじめ、身体中の関節をバキボキ鳴らす癖がある。
これはどうしてもやめられない。
また、その音がけっこうデカイのだ。
静かな病室に響く、「バキボキバキ!」の炸裂音…。
嫌な人は悩まされるだろうなーすまん。
規則違反じゃないけれど、これだけは悪いなーと心の中で謝っている。

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病室の引っ越しをする。

20090903163612
病室が変わった。
いまの廊下側のベッドだと、仰向けに寝たときちょうど小さな照明と目が合うので、まぶしくて眠れない→窓際に変えて~、とわたし自身が申請していたからである。

今日、隣の4人部屋の窓際が空いたので、さっそく移動した。
引っ越しはあっという間に行われる。
たんすの中のものをベッドの上に乗せると、あとはベッドとキャビネットをゴロゴロ別室へ運ぶのみである。

そうして、わたしはいままでの、昼は暗くて夜は明る過ぎの環境から脱したのだった。
新しい同室の人々も、年配の落ち着いた2人なのでやりやすい。
差別して悪いけれど、若くてリストカットをするタイプの一部は、足音も物音も乱暴だったりして、気が休まらないことがある。
引き出しを閉めるにも、いちいちバタン! ドスン! みたいな感じである。
あれ家でもあーなんだろうなー。
騒々しさを嫌う一般的鬱病患者とはちょっと違う雰囲気である。

ところで、この療養病棟には、どの患者からも信頼を置かれる男性主任看護師がいる。
男性看護師の殆んどは、暴れるような患者のいる病棟に配属になっている中で異色である。
その主任さんが、今回の引っ越しにあたって、TVを移動したときに100円が無駄になってしまったので(←電源を抜くとリセットされてしまう)、「はいこれ」と100円をくれたのだった。

あひー、なんか恥ずかしい。でもありがとう~。
ほかの看護師さんだとあり得ないな。
でも、どこから歳出? するんだろー??
まさかポケットマネーじゃないよな。

ともかく、わたしはお小遣いをもらった気分で、ありがたくTVを見続けた。
こんなにTVばっかり見ている日々って、入院時以外は絶対ないよ。

それで、今日、新政権首相(予定)鳩ぽっぽさんにさっそく米国オバマ大統領が電話対談を申し入れてきたと聞いて、やっぱりサミットで無視された麻生さんとは扱われ方が違う、露骨だなーなどと感じ入ったのだった。
まー新政権に対する牽制かも知れないけれど。

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精神薬の副作用の怖さ

20090904165029
午前中はひどく身体が重くて、朝食を食べることが出来なかった。
TVも見れずに寝たきり…ナンダこのしんどさは?

昨夜、ふといま飲んでいる薬のことが気になり、ネットで調べていたら、遅発性ジスキネジアというおそろしー副作用が出ることがあると書いてあって、実際出ちゃった人々が掲示板で死にたいとか書いているので、大ショックを受けた。
これは、服薬中または断薬してから数ヶ月経ってから出る副作用で、口・舌・顔・四肢などに不随意運動が起こり、一度出ると一生治らないものらしい。
わたしはかつて、べつの薬で急性ジスキネジアを起こしたことがあるが、そのときの奇妙な感覚ときたら!
なにしろ、自分の意思に関係なく、勝手に舌が捻転してひきつり、思うままにしゃべれないのだ。
自分でもなに言ってんだかわからない、舌は痛くてたまらない、あんな状態が一生続いたら、わたしだって真剣に自殺を考える。

思うに、いかにも精神病っていう外見の人の何割かは、薬の副作用でそうなっているんだと感じるよ。
今日、エレベーターに乗ったとき、絶えず足踏みをしていたあの男性は、たぶんアカシジアという副作用じゃないかと思うけれど、知らない人が見たら、ただのキチガイだよね。

アカシジアはわたしも昔出たことがあって、一瞬でもじっとしていられないのだった。
座れば貧乏ゆすりが止まらず、歩き回りたいのに歩けるだけの体力がなかったもんだから、結局わたしは実家の床を這いずり回っていた。
見た目もキチガイだったらしいし、本人的にもあれ、しんどかったなあ。

家族はそのような副作用を数々見てきているので、精神薬の怖さは百も承知だという。
とくに1回目の入院のときの廃人状態はとても正視に耐えられるものではなく、普通の人に見えるようになるまでの1年間は、悲惨な心境だったようだ。

そんなこんなの経緯があるので、いま飲んでいる薬について、現担当医Kっちに相談してみようと思う。
にわか知識で、嫌がられるのが目に見えるようだが。

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風呂とか売店とかウロウロ

20090905212911
今日は、昨日と違って、概ね体調良好。
午前中はお風呂、午後は売店を覗いたり、外来の待合室で週刊誌を読んだりした。

薬の副作用については、昨日担当医Kっちに相談したところ、「この量でその副作用はまず考えられへんけど、心配やったらなくすわ」と、当該抗精神薬を中止してもらった。
ふう。
これで、たぶんわたしは、院内でいちばん投薬量の少ない患者。

同室のTさんなんかは、「わたしはこんなに飲んでるのよ…」と悲観的に言うが、なんのこたーない、半分くらいはリウマチと高血圧の薬なのだ。
鬱病患者の投薬量自慢は、しばしば悲観の形をとって語られるが、聞いていて辟易する。

と、書きたいことはまだあるのだが、もう消灯を過ぎたので、ここまでにしておく。
じつは、一件、記事を飛ばしてしまったのよ。きー!

てなことで、また明日。

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美容院へ行ったものの

20090906172803
朝方はしんどかったが、昼前から復活。
1年以上ほったらかしでいた髪をなんとかしようと、20分歩いて美容院へ行った。

ところが…、折しも今日は日曜日。
「ご予約は?」
「ないです」
と言ったら、「2時ごろになりますが…」と言われて、力が抜けそうであった。
せっかく頑張ってここまで歩いてきたのに! 出直しか? と愕然としていたら、受付の人は、少々お待ちくださいと言って、まもなく「どうぞ」と受け付けてくれた。

ありがたい…と思ったのも束の間、しばらくあとにやって来た美容師さんを見て、わたしは危機感を覚えた。
美容師ってもんは、何気ない服装でも、美意識を持っていないと駄目だろう。
わたしは、その人の化粧の仕方が気に入らなかった。
センスなさそう…。

案の定、予感は的中し、その美容師さんときたら、わたしが「長さは変えずに、顔周りをスッキリさせたい」と言ったら、前髪だけ切ってオワリ! にしてしまった。
前のさー、チーフだかなんだかの人は、カウンセリングのときから「じゃあこういうのがいいですね、ここをこーしてあーします」と告げると、手際よくぱぱーっとハサミをさばいて、あちこちバランスを整えて、見事な仕上がりにしてくれたよ。
ヘタクソは、ぱしぱしとしょぼい音をさせながら、言われた通りに切るだけ。
帰ったあとで、髪をかきあげたりいろんな角度から見たりすると、もう全然駄目! なのである。

わたしはしばらく鏡をひっくり返しながら、どーも気に入らない、これで4000円はぼったくりだろうと腹が立ってしまった。
それで、午後はモヤモヤである。
やり直して欲しいくらいだが、店内を好奇の目で見られるのも嫌だしなあ…。

家では風呂に入るのも面倒なわたしであるので、カットも一発で決めて欲しかったのである。
どんなに気に入らなくても、次に行くとしたらまた1年後になるかも知れないんだし。

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カウンセリングについての話とか

20090907213707
さっき、記事をUPしたのだけれど、気に入らないので消した。
なんかなー。わたしって、毒舌ならなんぼでも書けるのだが、そんなの自慢にもなんにもならないな。

今日の体調は概ね良好。
ただし、病院の外に積極的に出ていこうという気はしない。

両親が面会に来てくれたので、ごにょごにょと体調や心境について話す。
彼らは、そーいうことは、専門家=臨床心理士に話してみたら? と提案するので、担当医Kっちに相談したら、「まだいまは安静期やから、早いわ。もう少し様子見てから」と言うのだった。
確かにアレは、自分の内面との対決になるので、すごく体力を消耗する。
いまは静かに寝てろというKっちの判断にも納得する。

それでもう消灯になっちゃったんだけれど。
なんか珍しく、一日の経つのが早いなー。

いまはあんまり人としゃべたくないモードなので、わたしは単独行動している。
明日はまた「文藝春秋」でも読んでるかな。
いつまでかかってるんだって感じだが。
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バーベキューに悩む

20090908111825
朝はしんどい。
熱があるときみたいに、全身がだるくて、なにもする気が起きない。

それで、寝たままTVをぼーっと見ていたら、親友Hからメールが入った。
「退院したら、琵琶湖でバーベキューしよう!!」とのお誘いである。

その一報で、わたしは動揺した。
こんなに身体がだるくて、見た目もぼさぼさなのに(中年の病人姿はまじで格好がつかん)、バ…バーベキュー……。
…駄目だ…。到底、平静を保つのは無理……。

まさか真冬にやろうってわけじゃないだろうから、向こうとしてはたぶんこの1~2ヶ月のうちに、と考えているのだろう。
ああ、なんて説明したらいいんだろうな。
ほんとは、泣き言を言いたい。
「もうしんどくてしんどくて、いまバーベキューなんて、とてもじゃないが考えられない、頼むからいまは静かにさせてくれ」っていうのが本音だが、なんだか難しい病気だな、誘いにくいなと思いこまれるのも困る。
わたしは、元気な時期が来たら、むしろ「バーベキュー! 行く行く!!」なのだ。
ほんとうは、こんなに気を使ってくれて、なんていい親友たちなんだと感謝している。
ただ、いまは到底駄目なのだ。
どう説明したらいいんだ??

…結局、いま看護師さんを一人つかまえて、ぐちぐちぐちぐち愚痴った。
話すことはいいことだ。
これで、「表の人たち」に対して、余計な愚痴や弱音を吐かずにすむ。
わたしは看護師さんに向かって、「入院といえば、みんな励ます方向に行くんですよ」と愚痴っていた。
「前の入院のときも、お腹減ってるからって外に連れ出されたし。笑ってしゃべってたら、みんな元気やと思うんですよ。入院してるんやから、しんどいのに決まってるのに、わかってもらえないんですよ」

ほんとに不思議なくらいそうなのだ。
精神科以外の入院なら、誰が入院患者を外に連れ出すのを前提に、お見舞いに来たりするだろうか。
やっぱり、心の病→気分転換が必要、と考えられてしまうのだろうか。
違うんである。
心じゃない、壊れているのは大脳だ。

はあ。それでまた、ブログでも愚痴ってんだけど。
なんて返事したらいいんだろうな。
せっかくの好意をぶち壊したくないしな。
ほんと…、なんて言えばいいんだろうな。はあ。
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バーベキューの悩み・続編とか

20090909165433
午前中、洗濯なんかをしてぼーっと過ごしていたら、急に「やっぱり美容院に行って、切り直してもらおう!」と思い立ち、電話してまた20分歩いたのだった。
美容院では、快く再カットを引き受けてくれた。
おかげでようやく顔周りがスッキリし、うつむいてもだら~んとだらしなく垂れる髪の束はなくなったのであった。
ああスッキリした。これでこそ4000円だよね。

午後はお風呂に入る予定だったが、どーもしんどい。
しかも、美容院でシャンプーしてもらったから、もう簡単でいいやと、わたしは大浴場にタオルだけ持って行って、30秒シャワーを浴びて終わりとした。
一日にいくつもの用事をすると、休む暇がなくなってしまう。

まもなく、診察に呼ばれて、担当医Kっちに体調を報告する。
うるさい患者もいないし、誰とも殆んどしゃべっていないし、楽に過ごさせてもらっています。…

残るは一昨日、親友Hからもらったバーベキューのお誘いメールの返事だな。
わたしは一度、書いてみたのだが、どうしても出せなかった。
楽観的に「ごめん、また元気なときにこっちから連絡するね」と書くのは簡単だが、ほかの親友からも来る度重なる遊びのお誘いに、今回はなんか一言言わなきゃいけない気がするのだ。
でも、書いていて気がついたんだけれど、鬱病の内情を説明するのって、本人にとってはカミングアウトと呼べるくらい勇気が要るんだな。
あれも駄目です、これも無理です、遊ぶのも出来ません、そんなこと誰にも言いたくないよ。
元気なときの自分だけを表に出していたら、みんなでハッピーじゃん。
多忙を極める親友たちに、自分の問題をぶつけたら、彼女らはきっと戸惑うだろうしな。
腹を割って話したら、きっと理解してくれる奴らだと思うが、メールじゃどうも上手く伝わらない気がしてならない。

そんなことを考えていたら、あーもう返事保留もありかなあとだんだん逃げ腰になっているわたしなのである。
満面の笑みで、さあ、行こうよ! って言ってくれている人に、いやその、困るんだよ、そういうの。って、初めから説明して…、出来ないよな、やっぱ。
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恐怖の夢

20090910131606
昨夜から、抗精神薬を眠剤の中から外してもらったのだが、上手く眠れるかな? と思っていたら、すごく変な夢を見てしまった。
あれを、わたしは夢だと信じたい!!

…午前3時前、わたしが知るところでは、1人の10歳代の女の子が、患者を起こしまくっていた。
その子は、わたしのところにも何回も来て、半泣きで「起きて、起きて」と言うのである。
わたしは寝たふりをしていたが、あんまりしつこいので「あっち行け!」と怒鳴った。
すると今度は、そいつはカーテンの隙間から、じっと覗いているのである。
こうした攻防の間じゅう、わたしの両脇では高齢女性2人が絶えずヒソヒソと話をしていた。
これもうるさいので、わたしが起きようと思うと、瞬時に「あ、起きようとしてるわ」「出来へんのに」とわたしをあざ笑う声が聞こえるんである!
ななんだこれー?! わたしの頭の中で、別人の声がする!!

非常に怖かったので、わたしはその足でナースステーションに行った。
「幻覚と幻聴みたいなのが出た!!」と言ったら、当然のように「また診察で診てもらいましょう」という話になった。
こ怖かった!! でも、今朝、この話を元入院仲間のIちゃんにメールしたら、もっと怖いことを言われた。
「絶対、主治医に言うたらあかんで!! 統合失調症扱いされて、薬めっちゃ増えるで!!」
ぎゃー!! それもっと嫌あぁぁあ!!!
だから、わたしはこれを夢だと信じることにしたのである。
担当医Kっちには、「あれは夢でした、てへっ」とごまかそう。
なに、冷静に考えて、まさかそんな夢一つで、統合失調症の診断は下るまい。
ああでもなんか心配だ。
言わなきゃよかった。

大穴は、幽霊説だな。
実際、この病院では過去に数件の自殺患者が出ており、ある個室では、ほんとに「出る」んである。
ある人は、天窓が勝手に開く、ナースコールが勝手に鳴ると言い、前述Iちゃんは、入院してすぐに、ベッドの隅にたたずむパジャマ姿の男女3人を見ている。

どっちにしてもやだ、統合失調症も幽霊もわたしには関係ないよー。
…と思うのだが、思い起こせば起こすほどに、あの高齢女性たちの声はなんだったんだ? と恐怖が渦巻くのであった。
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NEX140円の巻

20090911134805
午前中は久しぶりにフルコースでお風呂に入る。
眠剤が1種類減ったため、夜中に1時間おきに目が覚めるが、すぐまた眠れるので問題なし。

今朝がた、再び誰かに話しかけられる夢をみたが、昨日のとは怖さが全然ちがーう。
昨日のは、わたしの考えを読んで他人が話しかけてきたので怖かったが、ただ話しかけられるだけなら普通の夢と同じだもんね。

さて、そんな感じで、今日は気持ちのよい午後を過ごしている。
今回は、とくに変な患者もいないから、観察日記も書けないな。
いや、わたしの方で、表に出ていないせいか。
わたしはいま、誰ともしゃべらず、単独行動している。
だいたいは、一日じゅうベッドにいて、朝と夕方の2回、売店にNEXを買いに行く。
NEX、高えーよ。スーパーなら99円なのに、売店なら140円。
毎日の出費は、結構痛いなあ。

それで、同じく売店で買った「文藝春秋」(←まだ読んでる)に載っていた、第141回芥川賞受賞作品を読了して、「なんだぁ?! 世間の44歳妻子持ちサラリーマン(←受賞者)は、こんなに人生達観してるのかー?!」と驚いた次第なのである。
なんていうか、自分が紛れもなく社会の一員で、「この歳にもなればこうなる」みたいなことが書かれてあるので、同じ44歳のわたしとしては、「ええっそうなんですかっ?!」と上を仰ぎたくなるような感じなのである。
はあ~。仕事を持って、妻子を養うって、そういうことなんですね。――っと、おそらく筆者からすれば「なんて読み方すんだ!!(←きっとこんな口調ではない)」と呆れられそうなところで、感銘を受けたわたしなのである。

世の妻、母となった女性たちも、たぶんこのように大人なんだろうなー。
わたしは、全然成長していない。
仕事もここ10年していないし、家庭をつくるわけでもなく、人生ドロップアウトしたところで、時間は止まったまま。
はあ~。なのに、姿だけは老いていくって、なんなの。
10年間、闘病したことで得たものってあるんだろうか。
あっても、微量な気がする。

『終の住処』を見つけて世界に根づく主人公50歳に比べたら、わたしはまだ、NEX140円高えーよ! である。
小学生か…って、自分でも突っ込みたくなる。
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雑誌を読みながら

20090912162213
体調良好。
文章がかなり読めるようになってきたので、「文藝春秋」(←まだ読んでいたのか)のあとで、「婦人公論」に移る。
しかし、これってなんの文学性もないな…。正真正銘の雑誌ってやつだな。

静かな病室にパラリと紙をめくる音をたてていたら、さーっと雨の音が聞こえてきた。
わあ、すごい。スコールみたいだ。

こういうときこそ、折り目正しい純文学を読みたいものだが、まだ頭が快復途上なので、あんまり難しい文章が読めない。
そーいえば、ひどいときは「女性自身」でさえ、2ページ読むのに数時間かかっていたな。
いや、それどころか、TVガイドを開いたまま、数時間ってこともあったっけ。
人は、これを「読んでいる」とは呼ばないであろー。

昨日は、担当医Kっちの診察があって、わたしは例の幻聴つきの夢について話さなければならなかったので、ものすごく緊張した。
「薬、もとに戻そーか」と言われないかとびびっていたのである。
でも、わたしがあれこれと夢の一部始終を説明したら、Kっちは「それ、夢や!!」と一蹴してくれた。
あー…ほっとした!!
やれやれ、わたしはこの件で、夕食がほとんど食べられないくらい、緊張していたのである。
考えたら、わたしはしょっちゅういろんなことを日替わりで悩んでいる。
が、ほぼ全部が杞憂に終わっているんだよね。
一つのことを気にすると、それが頭から離れないこの性格、ほんとに自分でなんとかしたい。

そういえば、親友Hからもらった琵琶湖バーベキュー大会メールの返事、まだ書いていないな。
うーん。まだ、なんか書く気がしないな…。
結局、わたしは「行く行く! 退院したら行く!!」という返事を書けるようになるまで待っているんじゃないかな。
こーいうやり方が、「鬱病っていっても元気やん」という誤解を生み出しているのかも知れないが。
とにかく、どーでもいい雑誌を読んだりしながら、メールを書く気力が湧いてくるのを待とうと、逃げている自分に説明をつける。
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捻挫で病院to病院


暇だなーと思って、館外に出て、友人Mに電話をかけておしゃべりしていたら、派手にコケて、左足を捻挫してしまった。
なんで電話でコケるかというと、ちょうど陽がさしてきたので、日陰に移動しようと立ち上がったら、足がしびれて麻痺していたのである。

みるみるうちに足首が腫れ上がってきたので、わたしは手すりにケンケン足でナースステーションへ向かった。
しかし、精神科療養病棟とは、病院であって病院ではない。
氷も包帯もないと言うのだ。

どうにかアイスノンをガーゼとテープでぐるぐる巻きにし、いま腫れた箇所を冷やしている。
昔、陸上選手時代にこれくらいの捻挫をしたことがあるが、1ヶ月以上走れなかったな。
いや、いまは歩けるだけでいいのだ。
でないと、歩いて20分の大型スーパーとか、歩いて25分のブックオフに行けなくなるではないか。

Mはふだんから車椅子愛用者なので、「えーやん、車椅子で行ってみれば?」と言うが、なかなかどうして、道のりが平坦ではないのだ。
途中で坂がある…、わたしの筋力では、あれを昇れるかどうか自信がない。
あと、スーパー自体、バリアフリーではないのだった。
なにしろ、エレベーターがない。
えーん。
理学療法士の学校に通っていたとき、街を車椅子で歩く? という課題があったが、街も建物も、車椅子には全然優しくないのだった。
歩道はガタガタ、ちょっと坂があればそこでアウト。
スーパーでは、棚の上の方が見えなかったり、取れなかったりして、これでどーやってMは生活しているのだ?

…とここまで書いたところで、当直医がやって来て、こりゃどっかの外科・整形外科で診てもらいましょうという話になった。
うえーん! なぜ今日は日曜日なの?
レントゲン技師もいないんだよ、いま。

病院から病院へ行くって、なにかの冗談でしょ、これ。
行った先の病院でも、当直医は内科だか外科だかわかんないと言う。
なんで、今日は日曜日なのだー!?
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死のうかなと考える。

20090914103222
昨日、救急病院で足の手当てをしてもらったあと、精神病院に帰ってきて夕ごはんを食べようとしたのだが、もうほんとに入らない。
このところ、ずっと食欲がなかったんだけれど、この夜は特にめげてしまって、全然駄目だった。

今朝、5時に目を覚まして、ぼんやり考えごとをしていたら、ああもう死のうかな…いまやらなくても、このまま人生を進んだら、たぶんどこかで死ぬなと思った。
精神病院はうまくできたもので、病院は3階建だし、周囲に高い建物はない。
首を包丁で切る?
でも、死にきれるのかな、自分で自分を切るのって。
だいいち、いま歩けなくて、道具も買いに行けないし。

そんなことを、デイルームの窓から朝焼けの空を見ながら考えていたら、後ろのナースステーションから音がした。
看護師さんだ。
とりあえず、わたしは建設的な方向へ、つまり看護師さんのところへ、車椅子をころころと移動した。

「死にたいなーと思ってしまって」と告げると、看護師さんは、「うんうん、みんな同じようなこと言うよ。完全に鬱」と言って、話を聞いてくれた。
みんなに言われてしまうのだけれど、わたしは書くことやしゃべることが理路整然としているので、案外大丈夫だと思われてしまうのだ。
しかし、看護師さんに言わせれば、そういうふうに物事が既に分析されていて、なおかつ家庭や職場などストレッサーを取り除けば解決するような問題じゃない場合、治癒は長引くよということだった。

「いまから、まだ嫌な思いやしんどい思いをすることがあると思う、でもなんとかして、自分が納得出来るような目標が見つかればね」
そして、そのためには、一人の力じゃ無理だろうと言うのだった。
看護師や医師、専門家を使わないと…。
そうなのか。
一人であがいても、どうしようもないのかな…。

この看護師さんはよくわかっているけれど、他の人が全部そうだとは言えない。
担当医Kっちは合理主義だから、症状に対して薬は出すけれど、話をじっくり聞いてくれるタイプではない。

結局、なにかを変えないといけないみたいなのだが、なにをどう変えればいいのか、さっぱり見当がつかない。
どっちにしても、まだ時間がかかる…。
遠すぎる道のりだ。
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花と鳩の日

20090915102835
昨日はとてつもなく気持ちが滅入ってしまって、わたしは病院敷地内の庭に車椅子を止めて、花や鳩を見ながら泣いていた。
死のうかなと具体的なことを考え始めると、涙が勝手に出てくるのだった。
悔し涙? 自己れんぴん?
それとも、涙が出てくるのは、まだわたしが生きたいからだろうか?

昼過ぎから夕方までずっとそこにいたら、病院職員が近づいて来て言った、
「××病棟ですよね? 今日、一日じゅうここにいますよね?」
「はあ…。気が滅入ってしまって…、花を見ていると和むので…」
「そうですか。まあ、夕方になると蚊も出てくるので、気をつけて」
精神病院で、花を見ながらぼーっとしていても、やっぱり奇異に見えるのだろうか。
わたしは、夕食の40分前に病棟へ戻った。

診察もあった。
担当医Kっちは、まず足の怪我のことを聞いて、「それで、どしたん?」と静かに様子を尋ねてきた。
「死のうかなと思ったら、勝手に涙が出てきて。死ぬ方法がわからないから、生きてるだけなんですよ。ピストルがあったら、もう死んでます。ずっと、根底にはこの気持ちがあるんです。足の怪我は、そのきっかけで」
「そやな、きっかけやな」
Kっちは、車椅子の方向を変えさせて、真正面からじっとわたしを見据えた。
年々、歳をとってくる、だんだん状況は深刻になってくる、死にたいけど死ぬのは怖い、そんなことを話したが、途中、Kっちが「え?」と聞き返してきたので、わたしは自分の声が、ほとんど小さなつぶやきになっていることに気づいた。
周りでは、見知った看護師さんたちが、黙って仕事していた。
Kっちは、いつになく神妙な面持ちでわたしのつぶやきを聞いていた。

「…まあ、ゆっくりしぃや」
話を一通り聞き終えると、Kっちは立ち上がって車椅子の方向を変えようとした。
わたしは、自分でやろうとしたが、結局看護師さんが出てきて、車椅子を押してくれた。

病棟では、わたしが車椅子に乗っているので、いろんな人が声をかけてくれる。
だが、わたしはいま、誰ともしゃべりたくなかった。
愛想笑いするのが辛い。

ここまで落ち込んでしまったら、もうやれることはなかった。
わたしは、見ないTVをつけたまま、呆然とベッドに寝ていた。
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身体のシステムについて考える。

20090916113009
引き続き、気持ちが落ち込む。
昨日は雨が降っていたけれど、昼の少しの時間、花や行き交う人々を見ていた。

担当医Kっちも看護師さんもほかの患者さんもすべて、「足、大丈夫?」と聞く。
足? これはただの捻挫だよ。
大丈夫に決まっているじゃないか。
傷ついて痛くて苦しいのは、大脳の方だ。
精神病院にいるんだから、しごく当たり前のことなのに、なぜそんな陳腐な質問を第一にされるのか、いつもわたしは戸惑う。
結局、見えるからなのだ、足は。
見えるというだけで、人はこんなにも気づかってくれるものなのだ。

金曜日から3日間、風呂に入っていなかったので、危ないなと思いながらも、一人で大浴場へ行った。
大浴場には誰もいなくて、どうどうと湯をあふれさせて陽光に光る浴槽は、まるでスポーツクラブのプールだった。
少し、健康的な気分になって、身体を洗ったあと、怪我をしている左足だけを上に挙げて、わたしはプールのような浴槽に浸かった。

自分の左足を見る。
このなかに筋や腱が走り、脳の指令による電気信号がいまも神経をつたって流れており、こうやって身体を制御しているのだ。
映画「ターミネーター」で、ターミネーターが自分の腕を修理するシーンがあるが、まさにああいうふうに筋が動き、関節が動いて、指が動く、そういう一連の動作が出来るシステムが、わたしの身体にあるのだ。
すごく精巧な作品だ。
こんなの、神さまにだって造れるわけないよ。

この芸術作品を、叩き壊すような野蛮なことを、わたしは昨日考えていたのか。
この精巧なシステムを維持させるだけでも、偉業といえるんじゃないのか。

風呂からあがると、わたしは、自分はどうでもいいのだ、とにかくこのシステムを壊してはいけないという気になった。
維持するためには、人間としての感情と、どうやって付き合っていけばいいのか…。

一日じゅう、そのことを考えていた。
答えがまったく見えない。
TVを点けたり消したりしながら、わたしは苦しんだ。
おばあさんに変装して、世間を欺きながら生きるのはどうか。
出来る限り自分を隠匿し、花や海を愛でながらただ生きる。
そんな生活が出来たら、どんなに楽だろうか。
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気力ゼロ、食欲もなし。

20090917104212
どうしようもなく気が滅入る。
鳩山新内閣に関する情報は耳に入るけれど、それ以外はなんの興味も湧かないな。

昨日は、両親が服を持ってきてくれたが、これまたなにも話す気になれないのだった。
もう、気力がどこにも残っていない。
天気の話をするのもしんどいよ。
ほんとに、もう駄目。

朝、薬をもらいに行ったとき、一人の初老の女性が話しかけてきたが、こっちは顔も見なかった。
足、痛い? いえ、大丈夫です、にっこり、そんなささやかなやりとりさえ、やる気が出ない。
話しかけられたくないので、かなり不機嫌な顔をしているのだが、それでも話しかけてくる人がいるんだな。
はあ。誰もいない花壇に今日も逃げ込みますか…。

辛い日々が続いている。
数日経てばよくなるだろうが、いまはほんとに駄目。
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煙草のポイ捨てとTVにうんざり

20090918125424
午前中は気だるく憂鬱だが、3日ぶりの風呂に入って、気分をよくする。
この病棟の大浴場は、ほんとにプールみたいで明るく気持ちいい。

売店でNEXを買って、病棟に戻る。
敷地内にはちゃんと喫煙所があるのだが、秋の空気の気持ちよさに誘われて、建物の陰であちこちキチガイが煙草を吸っている。
ほんと、キチガイだよ。
注意しようって気にならないもん。
目はあさっての方向を向いているし、一人でくつくつ笑っていたりする。
煙草も堂々とポイ捨てしているけれど、そんなやつに説教たれるほど、わたしは元気じゃない。

仕方ないので、煙草のポイ捨てなんか出来ない多少人通りのある場所なんかに車椅子をとめて、ぐびぐび冷たいNEXを飲む。
だいたい、人ってものはわたしより、規則とかマナーを守らないもんなのだ。
車椅子に乗っている人間がいるのを知っているのに、車椅子用のトイレを使う人々。
そのくせ、ゴロゴロ転がしていたら、なんか知らんけど、軽くお辞儀されるのだ。
あれ、なに?
わたしは、いまもこれからも、車椅子に乗っている人に、意味のねーお辞儀なんかしないよ。

まーこうして、世の中に悪態をつくことが出来るようになったということは、わたしも落ち込みから回復しつつあるということなのだろう。
今日のTVはキチガイみたいに、酒井法子ばっかり映している。
あーくだらない。
外に出たら煙草のポイ捨て、中にいたら酒井法子。
どこにも目のやり場がなくて、まったく困ってしまう。
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繰り返し人生に絶望

20090919131022
今日も気分が落ち込む。
なんかなー。
鏡を見ると、つくづく疲れた中年女性が写っているので、これが自分だなんて信じられない。
ほんとうに、この数ヶ月で顔が変わってしまった。
こんな激変って、普通でもあるんだろうか。

すると、自分の将来のことに絶望を覚える。
もう、恋愛だのなんだの言ってられない。
わたしには、真の人間としての生き方が求められる。
でも、わたしの手元にはなにもない。
この10年間、空白の10年間を埋めることは、もう出来ないのだ。

外の天気が、無駄にいい。
わたしは、どこへ向かっていけばいいのだろう。
このままだと、たぶんどこまでも深い絶望に堕ちていく。
底辺なんて、いくらでもあるのだ。
どこかで止まるだろうとぼんやりしていたら、たぶんどこまでも堕ちていく。

でも、具体的なことは、いまはなにも考えられない。
昼食をさげに来たヘルパーさんが、「顔色が悪いよ、大丈夫?」と怪訝そうに言った。
わたしは、昼食をほとんど残していた。
食べる気がしない…。
アルコールがあれば、少しは元気が出るんだけれど。

NEXをがぶ飲みして、気を紛らわす。
こうやって、絶望しながら、これからも生きていかなきゃならないのだろうか。
人生が辛すぎる。
頑張った結果がこれだなんて、ひど過ぎる。
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ゲーム中に診察

20090920130214
午前中は、やたらしんどくて、ずっと寝ていた。
昼ごはんが終わったあとも…気分が冴えないなあ…。

昨日の夕方は、少しゲームをしようという気になって、何度目かの『逆転裁判3』をベッドの上でぼーっとやっていた。
すると、そこに突然、担当医Kっちが現れたのである!
正確に言うと、Kっちがわたしを呼びながら病室に入ってきたのだが、わたしはイヤホンの音楽でまったくそれに気づかなかったのであった。
Kっち…、ときどき病室に抜き打ちで来るのだが、患者の日常生活を把握するためじゃないかな。
あー。なんか、へんなところを把握されてしまった。

「な・なんや? ゲームしとって夢中やったんか?!(笑)」
「はあ…すいません」
「それで、体調どう?」
「気分は落ち込んでますが、日に日によくなっています…」←ゲームしていたので、悪いとは言えない。
「そうか~。それでなに? なんのゲームや、それ?」
「『逆転裁判』です…」
かえすがえすも、Kっち!
なんで治療とやっているゲームのタイトルが関係するのだ?!

ともかくわたしはそうやって、意外と元気そうなところをアピールしてしまい、今朝も看護師さんに「日に日によくなってきてるみたいやね」と太陽のような明るい笑顔で言われてしまった。
まあ…事実、そうなんだけれど。
一週間前、コケて捻挫した直後の日々なんて、とてもゲームどころじゃなかったしな…。

予定では、入院期間は残り10日である。
気分は冴えないけれど、だんだん退屈もしてきた。
家に帰ったら、まずビールを飲もう。
憂鬱で死にそうな日々でも、なにかをしながら乗りきっていくよりほかないのだ。
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急に居心地が悪くなる。

20090921133228
今日から、少しずつ歩き始めている。
弾性包帯を取ってみると、足は外側だけではなく、内側にも内出血があって、どーもこれ、2回捻挫したんじゃないかと思った。
じつは、2回コケたのである。
1回目はわけがわからず前のめりになり、2回目は立ち上がってそのままコケたんである。

まだ、よちよちの引きずり歩きなので、食事のトレーを持ちながら歩くのは怖い。
なので、今日いっぱいは、食事は病室に運んでもらうことにした。

TVは心底飽きたので、今日はずっとゲームしている。
ゲームをしていると、外部の音がわからないのだが、昼過ぎにドスンバタンと激しい物音がするのはわかった。
新しい同室者が入ってきたのである。
いや、どっかから引っ越してきたみたいだな。
ともかくこの人、まだ会っていないけど非常に騒々しい。
いままでの同室者たちと知り合いらしく、大声で野放図にしゃべる。
うわ…静かな病室が危ぶまれる。
しかもなんか、お菓子の甘ったるい匂いがあたりを漂う。
気持ち悪い…。
なんか、急に居心地が悪くなったぞ?

あと9日間、わたしはここにいられるだろうか。
入院って、同室者とそのときの入院メンバーによって、かなり精神状態が左右される。
うわーたまらん。この甘い匂い…。
音はゲームで逃げられても、匂いはどーにもならないではないか。
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深い喪失感

20090922150052
午前中、またしてもしんどくて寝ていたが、10時に看護師さんに起こされる。
毎日、この時間に検温などのバイタルチェックがあるためだ。

毎日一人でふさぎ込んでいるわたしに、看護師さんは「話をすると、そのぶんスペースが出来て、別のことが考えられるようになるよ」と言って、話をいろいろ聞いてくれようとした。
しかしわたしは、いま、話すのが辛かった。
わたしは、自分なりに成功ばかりしてきた病前の34年間の人生を思い出した。
ほんの少しの努力で、これと思う成果が150%返ってくる、あるいは勝手に向こうからやって来る、それが当たり前だと思っていた時代が長かったのだ。
そんな力と運のあった自分はもういない、いまは別人なのだと言い聞かせて、わたしは過去を封印しているのだが、それがふと姿を現してしまった。
なぜ、こんなことになってしまったのだろう。
努力し続ければ、道はつながっているはずじゃなかったのか…。

看護師さんに少しばかり話をしたあとで、わたしはそんなことを思い出して、悲しくなってしまった。
過去の自分は、なぜ現在の自分とつながっていないのだろう。
怠けたわけじゃない、逆に努力したのに。

病気というのは、恐ろしく残酷だ。
その人の人生や人生設計を、いとも簡単に破壊する。

どうしようもない喪失感に襲われて、わたしはゲームする手も止まってしまった。
失ったものが、大きすぎる…。
あったはずの地面が崩れ落ち、気がつけば、訳のわからない底なし沼に足をとられていたのだ。
34年間、立ち続けてきた地面がなくなるなんて、どうしてわたしに予想出来ただろう?
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ありふれた言葉の真実

20090923114700
今日と明日は、実家に戻ることにした。
朝5時に目が覚めて、ひどく気が滅入ってしまい、ついにビールが飲みたくなったのである。

朝10時のバイタルチェックのとき、わたしは下がった気分のまま寝ていて、何気なく同室者Nさんと看護師さんの話を聞いていた。
「Nさんは、自己評価が高いと思いますよ、入院時に比べたらずっと食べられるようになっているのに、『まだまだ駄目です』ってすぐ言うでしょう。自分が思う10のところまでいかないと納得しませんよね。ほかの人は、7とか8でも評価するんですよ」
――このNさん、歳はもう就職した娘がいるくらいで、今回の主訴はふらつきと孤独感なのだが、なぜか看護師さんたちからは厳しく当たられている。
原因が、最愛の娘が遠路・東京に就職してしまったことだからだろうか。
本来、喜ぶべき子どもの自立を悲しんでいるあたりが、周囲から厳しく言われる理由かも知れない。

物静かで人のいいNさんは、ええ…ええ…と看護師の話を聞いていた。
そのとき突然、わたしのあたまに閃いた言葉があった。
それは、「弱さを認めることは、強くならないと出来ない」という、ありふれた言葉だった。
でも、これは絶対真実だと思う。
Nさんは、自分が思った通りに物事が運ぶ10の状態でないことを認められなくて、悲哀にくれている。
でも、ほんとうは、たとえ離れていても血のつながった家族がちゃんと存在する、7の状態を評価すべきなのだ。

しかしわたしはNさんに、それはひどく難しいことですよね…心のなかで思った。
弱い自分、思った通りにいかない現実を認めるのは容易ではない。
わたしももう、何回も試みた。
仕事の質も量もどんどん下げて、それでもやり遂げられない自分がいる。
歳もどんどんとっていく。
そんな自分を、「こーんな簡単なことも出来ないけど、まあいいや、それが自分なんだから。歳も人間なんだから、そりゃとるよね」と笑いとばせたら、その人はすごく強い人だと思う。

わたしに、そんな強い心が持てるようになるだろうか。
でも、それをしないと生きていけない。
とても苦しくて泣きそうだけれど、これが生きるってことなのかなと、再びありふれた言葉の真実をかみしめる。
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疎ましい鬱病患者の存在

20090925123422
昨日、今日は実家にいる。
今日の夕方、病院へ戻る予定だ。

久しぶりのビールやワインを次々飲むわたしに、両親は懸念した。
入院予定期間は今月末だが、もっと先送りにした方がいいのではないか? と。

じつは、わたし自身も客観的にはそのように感じていて、悪い精神状態がずっと続いている、いま退院しても、たぶん楽にはならないだろうと思っている。
しかし、あの病院の規則性はとても神経が疲れる。
朝はしんどくて寝ていたいのに、食べたくもない朝食に起こされ、服薬、バイタルチェックとゆっくり出来ない午前中が続く。
同室者を始めとする、人への気配りもしなければならない。
毎日、そんなことをやっていると疲れるのだ。
療養というと、すごく楽にしているイメージを持たれるかも知れないが、じつはこれは闘いである。
慣れない規則性と、他人、そしてごまかすことの出来ない自分との闘いだ。

まあ…、こんなふうに考えているのは、入院患者のうちでも多数派ではないかも知れない。
退院と聞くと、なんだか残念そうに出ていく人も多いし、しかしなにが残念なんだか、わたしにはよくわからない。
自由を少なからず奪われるのにな。
こんな入院生活をよしとする人の現実社会って、どんだけ本人にとってしんどいんだろうと思う。

わたしには、身の回りの世話をしてくれる両親がいるから、こんなことが言えるんだろうなと思う。
その両親が、疲れたわたしの表情をみて、やっぱり疲れて「退院は見合せたら?」と言う。
家族にとって、ほんと迷惑な存在なんだよな、落ち込んでいるときの鬱病患者って。
それは、わたしが、同じく鬱病患者だったキャプテン=元婚約者を見ていてうんざりしたのと、同じだろうと思うのである。
鬱病患者でも、鬱病患者の落ち込みは見ていてイライラするくらいだから、それ以外の人にとっては、さぞかし疎ましいだろうと思うよ。
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夜中に電話と喫煙地獄

20090926114610
昨夜は、眠れなくてさんざんだった。
ただでさえ、1・2時間おきに目が覚めるような浅い睡眠だったのに、同室者Mさんがこともあろうに電話しやがったのだ。
夜中の3時半だぜ!?
なんでそんな時間に電話が必要なのだ?!

しかもその直後、芳香剤をシュッシュッとさせながら、煙草を吸い始めた。
最初、ぷ~んと安物くさい芳香剤の匂いがしたのでこれはと思ったら、やっぱり喫煙なのである。
こいつは! 喫煙者は鼻が鈍感になっているからわからないんだろうけれど、吸わない人間にはすぐ煙の匂いがわかるのである。
なんで、こんな悪臭のなかで安眠が得られようか。

わたしは、すっかり目が覚めて、病室の外に出ていった。
そして一人デイルームでコーヒーを飲む羽目になったのである。
だいたい、Mさんという人は!
眠剤も飲まずに夜中はぐーぐー、昼もぐーぐー眠っている人なのだ。
入院患者の殆んどが不眠を抱えるなかで、いったいこいつはなんなのだ!!
不眠患者の眠りを妨げる権利なんか、きさまのどこにあるのだー!!

朝、ぼーっとしたあたまでベッドで寝ていたら、またも受難が襲ってきた。
Mさんと、同じく同室者NAさんが仲よしになっており、それはいいんだが、2人が病室で大声でしゃべるんである。
甲高い若い娘の声は、わたしの寝不足の神経を逆なでするのに充分だった。
わたしはついに看護師さんに事情を話して、今日の診察でKっちに退院の意思を告げることにした。
こういうことは、我慢ならないと思ったら、すぐにでも我慢出来なくなるものなのである。

実家に電話したら、「まだ調子が悪いんだから、個室に替えてもらったら…」と言われてしまったが、どうせあと4日後の退院を早めるくらい、さして変わりないだろう。
前の繰り返しになるが、まったく世の中の殆んどの人は、わたしより規則やマナーを守らないものなのだ。
逆に言えば、わたしが規則やマナーにうるさ過ぎるってことだが、これはどうしても譲れないのだ。
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個室への移動を検討する。

20090927150005
結局のところ、家族からも担当医Kっちからも本人的にも、「退院はまだ早い」という結論が出ている状態なのである。
しかし、あの無礼講Mさんを始めとする4人部屋に、二度と身を置きたくないというのがわたしの本音だった。
じゃあってことで、いま個室(3150円/日)への移動が検討されている次第なのである。
看護師さんは、わたしのMさんへの怒りを理解してくれているが、だからと言って彼女らがなにかしてくれるわけではないのだった。
何度も入院しているのでわかるのだが、結局、この自由度の高い病棟では、ルール違反した者にはなんの処罰も与えられなくて、ストレスを感じた側が退院なり個室移動するしかないのだ。
もうそういう現場を、わたしは嫌というほど見ている。

世の中って、だいたいはそうなのだ…。少しばかり羽目を外して、人に迷惑をかけても気づかないような人間が、「好きなことをしたもん勝ち!」みたいに人生謳歌していてシアワセってもんを感じているんだな。
小太りでお菓子をバリバリ食べて、「痩せたーい」「結婚したーい」「不倫がたのしー」って唱えているような人種だよ。
男性側のこういうタイプはどうなのか知らない。
わたしは、とにかくこの人種が大嫌いである。

Mさんが問題行動を起こしているのに、実際はそれによりストレスを感じた人間が出ていかなきゃならない理不尽さ。
世の中は、だいたいこんなもので出来ている。
神経質になった方が負けなのだ。
Mさんは、殆んど断言してもいいけれど、鬱病じゃないよ。
あーいうのが鬱病を名乗ったら、そりゃ世間は「鬱病=甘えたお子ちゃま病」って勘違いしても仕方ないと思うよ。

そんな状況下で3150円/日を支払う日々と、しんどい実家での日々を両天秤にかけると、どちらかというと、実家に帰った方が気が晴れる…という気もするのだが、やっぱり母には辛そうだ。
わたしがいると、ことのほか気を使っている母をわたしは知っている。
わたしは、魂の行き場なくて困っている。
若くして、どこからも敬遠される年寄りになったような気がしている。
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個室に移動する。

20090928165202
今日から個室に移動した。
まあ…ほんとうの意味での療養をしたい場合、大部屋では無理なのかも知れないな。
隠れて電話やら煙草をやる人っていうのは、どんなに叩いても出てくるもんなのだ。

ここはとても静かで、人の足音や電話やへんな匂いにわずらわされることがない。
TVを見るときも、イヤホンは不要である。
ついでに、冷蔵庫もあるのでありがたい。
さっそく、スーパーで99円で買ってきたNEXを4本入れた。
4本くらいはすぐ消費してしまうのだが、買い置き出来るのは、とても助かる。

昨日もあまり眠れなくて、今日もじつはちょっとしんどい。
捻挫をしてからのわたしは、魂を抜かれたみたいにしょぼーんとなってしまって、自分でも訳がわからないくらい元気が出ないのである。
卵管腫瘍で手術したときに似ているなと思う。
あのときも、へんに身体に力が入らなくてしょぼんになっていた。
人間、怪我を負うと力をなくしてしまうんだろうか?

そういうわけで、どうもあたまがはっきりしないので、文章を書いてもなんだかすっきりしない。
愚痴ばっかり書いている自分に嫌気がさしたりもする。
早くこころが、建設的な方向にいけばいいのになあと思う。
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寝過ごした朝

20090929111409
朝7時半過ぎに朝食、その後投薬があるのだが、今日はどちらもクリア出来なかった。
どうしても起き上がれなかったのである。
昨晩は10時頃寝たというのに、11時台にはもう目が覚めてしまい、その後1・2時間おきに再び目が覚めるという、質の悪い睡眠だった。
眠剤をもとに戻せば眠れるようになるだろうと思うが、やっぱりわたしは大きな副作用の恐れがある抗精神薬は飲む気がしない。

そういうわけで、今朝、結局起きたのは9時半だった。
時間にすると、約半日間寝ていたことになる。
しかし、入院生活というものはやることがないので、動ける時間は半日間で充分だった。
今日の午後は、大浴場でのんびり温泉気分を味わうつもりにしている。

食欲は、ない。
先日、体重を量ってみたら勝手に2kg減って44kgになっていた。
確かわたしはレコーディングダイエットをしていたはずで、それをさぼっていたのだが、入院したらなんのことはない、――わたしのは単にアルコールの飲み過ぎなのである。
アルコールがないと、そのぶんのカロリー摂取がなくなるし、食欲も落ちるので、レコーディングせずとも体重は減るのだ。
このまま、コレステロールや中性脂肪や尿酸の値も下がるといいけれど。
ああしかし!
アルコールのない毎日は、ほんとうに味気ない!!

入院保険に入っていないわたしは、この個室にはそう長い間いられはしないだろう。
長くて1ヶ月間だろうな…。相場は、1週間~10日間である。
その間に、このしょぼけた気分を治さないと。
そして実家に帰って、また少量のアルコールとわずかな遊びで、日々ごまかしながら生きていくしかないのだ。
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「出る」個室

20090930110625
け…今朝は、怖かった。
午前5時頃寝ていると、なんかシーツがカサカサいう音が聞こえるのである。

「あれ? ここはどこだ…旅館?」と思った瞬間、いや違う、病院だ、しかも個室だということを思い出した。
するとシーツのカサコソ音が気になり、気がつくと横に人の気配があるのである。

ぎゃー!!
自殺患者の霊?!
だから、個室は怖いんだよ!!

横にいる人は、若い女性だった。
わたしに悪意を持っている。
彼女は、わたしの手をつねった。
わたしは、必死の思いで、何度目かに目を覚ました。
それで、またしてもその足で、ナースステーションに駆け込んだのである。

看護師さんは、まあ…じゃあ、あとで見に行くわ、と言った。
そんなわけないでしょう、と言わないのが精神科かも知れない。

結局その後はなにごともなく、無事に寝れることが出来た。
あれ…なんだったんだろうな?
まえに経験した、「あたまの中で別人がしゃべる」とは違うしな。
わたしは、これはよくある金縛りであろうと結論づけた。

しかし朝食時、例の看護師さんがやって来て、「あれから大丈夫だった?」と声をかけてくるとともに、こんなことを言うのである。
「そういうことも、ほんとうにあるからね」
げーー!! やっぱり出るの?? 個室。
その後、バイタルチェックに訪れたべつの看護師さんも、「なんか寝てるときにあったらしいね」と話しかけてきた。
「そういうことがあると、怖くない?」
「……金縛りにはよくあうので…、一晩くらいなら…」
しかし、二晩続いたら、いられないだろう。
恐ろしき、病院の魔の個室!!

ほんとにあれ、金縛りだったらいいんだけれど、今晩も出たらどうしよう~。
ちなみに、ドア前に垂れ下がっているカーテンには、どう見てもこれ血痕だろうと思われるしみがついている。
これもよくあることなのだが、カーテンくらい代えてくれよと思う。
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