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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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プリンスの恋

oukan

月曜日・火曜日と連続でデイケアに行ったので、いろんなことがあったのだが、そのうちで、昨日(火曜日)、久しぶりに会ったプリンス(28♂)について、書いてみる。

昨日、プリンスはいつも通り、「デイケアが終わったあと、飲みにいきませんか?」と尋ねてきたので、わたしは了解したのだが、いつもと違うところは、「じつは、相談事があるんです」と言ったところだった。
「うん、いいよー」とわたしが言うと、彼は思いつめた様子で、「じつは僕、ここの病院やめるかも知れないんです」と言った。
…わざわざ飲みに行ってまで相談したいことがあるんだから、これはほんとうにしたい相談ではないのだなと思って聞いていたが、なんでも、いまのH医師がプリンスに「もう大学は無理ですよ」と診断しているので、そのことがご両親の気に入らないらしい。
なんといっても、華麗なる一族だから、一族のなかで一人でも高卒者を出してはいけないんだそうだ。
へんな家系だな。

それはともかく、プリンスは酒は駄目なので、わたしたちはファミレスに入って、向こうはジュースを、わたしはビールを飲んだ。
そんで、出てきた話題が、秘密主義のプリンスにしては意外だったので、わたしは耳を疑ったのである。

「じつは僕、福岡の大学に在籍しているんです。それで、いま4回生のある女の子が、もう好きで好きでたまらないんです」
「へー」
「でも、最近、メールの返事が返ってこないんですよ…」
「……着信拒否されているんじゃないの?」
「いえ! それはないです」

しかしなあ。
脈ありなら、来たメールの返事をしないなんてこと、ないよなー。
プリンス、これは相当ピンチだな。

「それじゃあ、やっぱり対面で話をするしかないよ。メールでなにが伝わんの? いきなり電話したら引かれるだろうし、これはもう、福岡に飛ぶしかないよ!」
「………ごはんとか食べに行けたらいいんですけどねー…」
「なんかさ、たまたま男友だちを訪ねて福岡に行くから、ついでに会わない? みたいなのでいいんじゃない?」
「………一人、使える男友達がいるんですけどねー…どうやって使ったらいいのか…」
「うーん…」
「○○さん(わたし)なら、どうします?」
「えーっと…、わたしも福岡に友達いるけど、まず、そいつのところに泊まって…、…みんなで一緒にごはん食べにいくかな?」
「あ! なるほど! それなら使えます!!」
「そんでさー、食事の時間を早めにしといて、そのあとカラオケに行くとか」
「カラオケ! いいですねー!! 僕、彼女とカラオケなんか行けたら、夢のようです!!」
「あっはっは(初心だなー)」
「僕、なんか、光が見えてきました!! もう、すぐにでも手配して、もしかしたらクリスマス会も出ないかもしれません!!」
「えーー?? そんなに??」
「僕にとっては、それくらい重要なことなんです!!」

プリンスはそう言って、いそいそと席を立って、福岡行きの段取りをしに帰ったのであった。
おかしかったわぁ。
だって、プリンスって人は、その場限りの嘘をついたり、概観もぬーぼーとしていて、得体の知れない人なのよ。
それが、あんなに青少年の悩みを語るなんてね。

わたしは以前、プリンスのことを、「統合失調症とアスペルガー症候群を併せ持っている感じの人」と表現したと思うが(統合失調症はほんとうだった)、あんな機械あたまでも人を好きになることがあるのね。
なんか、安心したわ。

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