LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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精神障害者のレベル

ken

今日の診察で、H主治医に「どうですか?」と訊かれ、わたしは「混乱してます」と言った。
じつは昨日の夕方、元彼Sちゃんに、「デイケアが自分のレベルに合っていないことを、先生に伝えるべき」と言われたことを母に話すと、いつもSちゃんに賛同する彼女が、今回は真向対立したのである。
「その人は絶対誤解してるわ! 作業所とかは、少なくともあと2・3年先で、調子がよくなってからじゃないと!」
それで、わたしの混乱が始まったのである。

H先生にはまず、Sちゃんが言ったことを話した。
「これは言葉どおりですよ? 彼によるとわたしは、デイケアのレベルが自分に合っていないことを、先生に伝えるべきだそうです。水が下に流れるように、気持ちも下に流れる。10″5で走れる人間も二通りいて、10″5の人たちとばかり走りたい人と、10″0の人と走って追いつくように練習する人がいる、あなたはそっちでしょ、だからもっと目標を持ちなさい、という話でした」

H先生は、珍しく考え込んでいた。
そういえば先生は、超あたまがいいが、たとえ話が苦手なんだった。
わたしが、お見合いパーティ=回転寿司の話をしたときも、「お見合いパーティを回転寿司に例えられても」とつぶやいていた。
もっと、どこが痛いとか不快だとか、直球がいちばんいいんだろうな。

「昨日は、○○さん(わたし)がデイケアに復帰した、とミーティングで言ってたんですよ」とH先生は、諭すように口を開いた。
「はあ」
「レベルが低いって言っても、職場でも必ず、そういう人がいるわけでしょ。どうせどこに行っても、一緒にやっていかなきゃいけないわけだから」
「そうですよね」
「レベル、レベルって、どういう・・・・・・」
「生活とか症状とか経済面とかですかね? 母にこのことを話したら、”その人は絶対わかってない”ということでした」
「(つまり)素人やな」

H先生により、Sちゃんはバッサリ切られた。
そうだよね。医師にかなうものはないよ。

わたしは、精神障害者が置かれている環境について考えた。
外に出られない人、デイケアに行ける人、作業所に行ける人、一般企業に行ける人、これがレベルってもんじゃないかな。
それでいくとわたしは、やっとデイケアに行ける人で、Sちゃんが見るほど、状態のいい精神障害者じゃないと思う。
デイケアのスタッフは、わたしがようやく「行きます」と連絡したとき、すごい大声で喜んでいたらしく、それを聞くだけでも、精神障害者の社会復帰を後押ししてくれるスタッフの方々の気持ちを感じることができる。
社会が、精神障害者が家にこもらないように、いろいろ手配してくれているんだな。
こう言っちゃなんだけど、その中身を知らない人が、外から「あなたは作業所へ行けるはず」とか決めるのは、やっぱりおかしな話かなと思う。

Sちゃんの悪口になってしまったが、わたしもどうも近頃、自分の判断力が鈍っていて、自分で自分のことが決められないという、困った事態になっている。
毎回、Sちゃんと母の言うことばかりを聞いていては、主体性ってものがなくなるな。
しかし、自分で決めると必ず間違った方向に行くというのは、悩ましい事実だ。
早く戻ってこないかな、自分のまともな判断力。
このままじゃ、ほんとうに心細いよ。

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