LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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社会復帰へのステップ

zizou2

昨日は、元彼Sちゃんに「(デイケアについて)Hドクターに、言われたとおり話をしたよ」と報告した。

「で?」
「素人やな、って言ってたよ」
「そりゃ、俺は素人だよ。当たり前でしょ」
「だから、ドクターに逆らったら駄目なんだって」
「でも、俺はゆみの様子を見て、そう言ってるわけだから」
「だからさー、精神障害者の社会復帰って、1年そこらのブランクならまだしも、10年以上も病んでる場合、医者を頂点とした専門家集団の力が必要なんだって」
「だけど、そこはね・・・」
「つまり、素人は口出すなってこと。意味わかるよね」

専門知識の塊の医者が、これでいいって言ってるんだから、もうそれ以上、口を出すのはやり過ぎだよね。
いつも正しいことを言うSちゃんだけど、今回ばかりは大チョンボだな。
「見た目、どこも悪くないじゃない。なんで働かないの? あなたなら、やればできるはず」って言葉、もう勘弁してくださいってくらい、聞かされてきたんだけど、今回のSちゃんも、たぶんそれなんだな。
この人は結構、精神病のことを理解していると思っていたが、やっぱり完全とはいかないよね。
まー仕方ない・・・、母によると、こういった病気を理解できるのは、一緒に住んでいる人だけだと断定している。
それを信じると、たぶん99%の人が、こころのなかで、「この人、サボってるだけ」と思っているんだろうな。
健常者と接するということは、自分の素性を明かすということだから、その度にわたしは、「仕事もせずに親に甘えている人」認定を受けるということだな。
なかなか、誇りを傷つけられるね・・・。
健康だったときの、成功イメージがあるだけに、屈辱ともいえる感覚だけど、そこを嘆いても仕方ない。

「デイケアって、遊んでるわけじゃないねん。れっきとした治療で、職場についたときを想定して、決まった時間に来て、プログラムをこなして、決まった時間に帰るってことをしてるねん」
「・・・」
「わたしはいつも人間関係のトラブルを起こして、半年以上続いたことがないねん。健康なときは、そんなことなかったで? だから、目標をつくるとすれば、半年以上続けるってことかな」
「・・・」

あら、なんだか無口になっちゃったよ・・・。
何を考えているのか、わからん。
ついでにデイケアの上にある、作業所のことも説明しておいた。

「作業所はAとBがあって、Aは最低賃金――、」
「最低賃金っていうのは・・・、」
「Bは、時給60円」(だいたい)

たぶん、Sちゃんに最低賃金のことを話させたら、またこれ独自の知識を展開して、「最低賃金でもがんばるべきだ」と言ってくる気がした。
だから最低賃金どころか、その下に、タダ働きの奴隷の世界があることを、先に言ったのだ。

「正確には、工賃っていうんだけどね。交通費を入れたら、足が出るよ。いままで社会に出たことがなくて、働き方とか人間関係を学びたい人にとっては、プラスがあると思うけど、そうじゃない人にとっては、地獄でしょ。そんなの、何年もできるかっての。働く喜びがなんとか言うなら、お金を出せよっていう感じ。仕組みはわかるけど、システムを変えないとどうにもならんよ」

さすがのSちゃんも、60円は知らなかったらしく、「言ってることは正論だね」と言った。
わたしは続いて、ちょっと愚痴をこぼしてしまった。
「わたしの価値って、60円に下がってしまったのかなあ。昔は稼いでたのに、いまは60円。まーあれは労働じゃないんだけどね・・・」

こういうことを、ふつうの人は知らないからな。
工賃60円の仕事でもまだ早いって言われているのに、それでもみんな、「なんで仕事しないの?」。
これから先の歩む道の長さを思うと、気が遠くなる。
障害者をあまり、追い詰めないでくれって思うこともあるな。

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