LIFE,LOVE&PAIN

LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
-

しょーもない議論

kenka

昨日は、元彼Sちゃんが早々に連絡してきたので、お父さんのことを話したいんだろうなと思った。
しかし、こっちのお父さんも、まったく同じ状況にあるからな・・・。
一方的に、話を聞いてあげるということにはなるまい。

「父親の診察に行ってきたよ。肝臓に8センチのガンだって。正月を迎えられたら、奇跡だって」
「そうかー。いきなりなんだねー」
「最期は、ガンが破裂して即死か、肝硬変みたいな症状が出るかだって」
「まー、人は誰でも死ぬし、まったくの障害なしで死ぬわけじゃないからね」
「そうだけど。明日、妹たちが来て、本人とか母親に告知するかどうか決めるの。俺は、このまま放っておくのがいいと思うけどね」
「そうだね、その方が幸せかもしれないね。いま、元気に畑仕事しているんならね」

そこらへんで、わたしはうちの父のことも話しておいた。
「うちの父もね、今日ガン検診受けたんだけど、よくなくてね。本人がもう治療しないって言ってるから、そうなると来月にでも悪くなるらしいよ」
「んー。治療を決めるのは本人だから」
「でもねえ、抗ガン剤を怖がりすぎやねん。いま元気やねんから、やってみたらいいのに」

それから話は、またSちゃんのお父さんに戻った。
予想どおりだな・・・。
この人は傲慢だから、自分の思っていることだけをしゃべりたいのだ。
それにしても、なんでこんなに感傷的になっているんだ?
87歳の男親が死ぬって、そんなにショックなんだろうか。
それでいくと、うちの父は78歳なんだが・・・。
感受性の違いか?

結局、わたしが「ふーん」と話を聞く側になって、話がループしていたとき、ふと未来予想図がテーマになった。
そこで、わたしはやっちまった感で、人工知能を持ち出してしまった。
この人に、あるキーワードを与えたら、まえと同じことを、必ず最後まで延々と続けるから、これから聞かされ地獄になるのが、ハッキリとわかった。

「人工知能は、人間の生活を脅かすようなことはないよ。人間は、1次・2次産業は関わらないにしても、3次産業にはどうしても必要になってくるでしょ。人口増やしてるのは、後進国だよ」
「だからいま、先進国の話してるねん。いくら3次産業で必要だとしても、よそであぶれた人が、どうしても出てくるやろ」
「工場ではいまでも、人間がいないでしょ。いるのは監視の人間だけ」
「(わかってる!)それ、ロボットの話やろ! 人工知能はまったく別のものやんか!」
「スーパーでも、自動会計になってるでしょ。あれも、人が見てるだけでしょ」
「(だからそれも、ロボットやんか!)人工知能も、少しの技術者が見てるだけでしょ」
「そうじゃないよ。たくさんの人が見てる」
「??? 」
「どんな職種がなくなると思ってんの?」
「事務職、建築関係、窓口、レジ、・・・」
「それを人工知能が奪うことはないよ。窓口だって、人間がするし。人工知能のある世界は、明るいよ」
「Sちゃん、どこから情報得てんの?」
「・・・インテル」
「わたしはオックスフォード発。結局、玄人同士でも意見が分かれてるってことやね」
「オックスフォードなんか」
「東京大学よりましやろ!」

最後は、子どもの喧嘩であった。
こんなこと、素人同士で議論すること自体、間違っているのに。
でもわたしは、いつものようにSちゃんが持論を展開するのを、「ふーん」と聞いているのが、しんどかったのだ。
父親のガンの件だって、自分の方ばっかり話をするし・・・。
Sちゃんとスカイプしたあと、わたしは「インテルが何言ってんだよ」と思って、調べてみた。
それで、あっ! と自分のミスに気がついた。
インテルって、デジタルの会社そのものじゃん・・・。
当たり前だけど、人工知能を悪く言うはずがない。
ミスった! ここを突くんだった。
わたしは地団駄を踏んだが、あとの祭りであった。

母親に話したら(なんでも話す)、「なんか難しいわ・・・」と不安な顔をされた。
昔からだけど、その表情には、「キムズカシイ・訳がわからない・心配」あたりの意味が含まれている。
小さい頃、よく双子の妹との話がディベートになって、二人で激しくカードの叩き出し合いをしていたのだが(負けたら泣く)、母親にはよくわかっていなかったようだ。
でも二人のあいだでは、トランプの大富豪みたいなルールが、ちゃんとあったんだよね。
Sちゃんは、ルールを知ろうという気もないし、ただただ、自分の言っていることが正しいって、主張しているだけ。
つまりSちゃんと議論するっていうことは、負けてもいないのに、こっちが「そうですか」って言わなきゃいけないってことなのよ。

これからも、うちの父親よりも、自分の父親優先で、ガンの話をされるのかなーと、ぼんやり予想する。
あの様子だと、今後さらにピリピリしてくるだろうから、言葉を間違えられないな。
とにかく、しょーもない議論だけは絶対避けなければ。
桜とか孫とか、そっち系だな。
なんか、テーブルマナーみたいで、肩肘が張るな・・・。

該当の記事は見つかりませんでした。