LIFE,LOVE&PAIN

LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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過去の写真の奇跡

album

昨日は、4日連続3時間睡眠という、非常事態になったので、Hクリニックへ行った。
わたしはまず、「具合が悪くなりました」と言った。

「3時間しか眠れません。あと、テレビと両親がうるさくて、いま2階の自室で食べてます。それから・・・、自分は一生持っていようと思ってた本がいっぱいあるんですけど、急に片づけようかなと思って、半分片づけたところで、両親がいいの? って言い出したので・・・、あれ? もしかして ”やっちゃった”かな? と思って・・・・・・」
”やっちゃった”とは、わたしの造語かもしれないが、躁患者における「自分にとって不利益な、取り返しのつかないことをやらかす」という症状を指す。
いきなり起業したり、選挙に出たり、多額のローンを抱えたり、ときには空を飛べると思って命を落とすこともある。

H先生はうーん? と虚空を見た。
そのあいだに、わたしはもう一つ気になっていたことを訴えた。
「20代・30代の写真も、全部捨てました」
「20代・30代?!」
「はい」
「”やっちゃった”でしょう! それは!!」

H先生が大声を出して、ばばばっと勢いよくカルテに書いたので、わたしはちょっとひるんだ。
「あ、そうですか?」
「そうですよ! なんでそんなことしたんですか?!」
「なんで・・・うーーん・・・なんか心理的に・・・・・・」
「覆水盆に返らず! もう仕方ないこともありますからね!」

そうか、あれはやっぱり、”やっちゃった”か・・・。
わたしは、必ずH先生が正しくて、自分が間違っているのを知っているので、視線を落として少し困った。

薬の処方を書いたあと、H先生は「今度、20代の写真、見せてください」と言った。
「ヘン顔しかないですよ(トイレに貼っていたやつ)」
「ヘン顔でいいです」
なんで写真を持ってくる必要があるのかわからないが、H先生は意味のないことはしない(本当)ので、従うことにした。

それにしても、確かにわたしは、なんであっさりと過去の記録を捨ててしまったのだろう?
やっぱり病気としか思えない・・・。
いまだって、なんかザワザワするけど、「なければないで、仕方ないか・・・」くらいの感じである。
ほんとうに今度から、行動には気をつけないといけないな。

サテ、なんだか危うい話になってしまったが、これにはいいことが続くのである。
実家にたった一枚だけ、30歳くらいの写真があったので、それをくれと父に頼んだところ、「結構たくさんあるで」と謎なことを言われたのである。
それでアルバムを見せてもらったら、あれ・・・? なんか、いっぱいわたしがいるんですけど・・・。

「あれ? なんでこんなにコピーがあるの?・・・」
「・・・・・・」
そしてわたしは気がついた。
父は! わたしのマンションから勝手に、わたしの写真を持ち出していたのである!!

「あのなー! 勝手に持ち出したら、なくなったと思って困るやろ!!」とわたしは矛盾したことを言って、ひとまずパラパラと見て、考えをまとめた。
そうか。父はもう、ガンで余命が少ない。
娘の写真を見て、生まれてからいままでのことを、想起していたのかな。

神の采配だ・・・とわたしは思った。
結局、捨ててしまったのは、半分くらいだと思う。
それも考えたら、写りが悪いのとか、風景がほとんどじゃん・・・。
つまり、整理整頓していなかった写真が、父によって整理されたという、結果オーライの話なのだった。
ほー。こんなことがあるのねー。

と、呑気に言っているわたしは、半人前なんだなあ。
将来のわたしの危機から救ってくれた、父に感謝しないといけないな。
でも、なにをしたらいいのかわからない。
とりあえず、H先生に事の顛末を話して、20代のわたしをパラ見してもらおうと思う。

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