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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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『対岸の彼女』を読む。

20090615200926
わたしは学生時代、女の子同士でつるんで遊ぶことはあっても、ベタベタトイレにまでくっついて歩くような関係をつくったことはない。
女の子集団の習性――過剰なベタベタと、その表裏一体となっている裏切り観念――がどうも好きになれなかったのだ。
グループ意識はあったが、それはおもにクラブ活動に基づくもので、決して自分が一人にならないためのグループではなかった。
当時は、いまの子ども社会みたいに、集団に属さないことの怖さなんてなかったのである。

かのように、女集団が嫌いだったわたしは、滑り止めで受けた私立の女子高を下見に行ったとき、この高校にはぜーーったい入らない!とこころに決めた。
ちょうど下校時間で、路上を女子高生で埋めつくされている初めての光景を見て、「アリンコ集団!」とぞっとしたのである。

そういうわたしが、今日読んだのが、角田光代著『対岸の彼女』なのだが、あまりに女々しくて(誤用)身体がねばねばしそうだった。
もう、いたるところに女の子、女同士の関係が綴られているのである。
この既視感は、まさにあの女子高生軍団をみたときのものであった。
うげっ、ぞっとする!

でも、物語そのものは悪くないと言わねばなるまい。
現代と過去が輪唱のように語られ、やがておだやかなラストへとつながる。
未婚、既婚、立場によってなにもかもが変わってしまう女の世界を、よく描ききっていると思う。
主人公の夫が、悪しざまに描かれているのも、現代日本文学のお約束であろう。
しかしこの「お約束」、年月が過ぎ去れば、かなりクサイものになるんじゃないかな。
いま、学生運動時代の若者群像を読まされたときみたいに。
現代夫を、働く女の敵みたいに描くのは、なんか危険な気がする。

ところで、この作家は、こういうものばっかり書いているんだろうか。
ほかの著作もチラ読みしたが、女の視点で描くことが多いのかな??
女臭い小説は、いや漫画だって、わたしは好きになれないのである。
そういう傾向なので仕方ない。

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4 Comments

ぷーにゃん says..."私も女集団は苦手です~"
女子高女子大にだけは行きたくなかったですね。あのジメジメしたメンドクサイ世界は今も苦手です。

むしろ、同性の複雑な愛情世界の方がまだ好ましい。
山田詠美の「蝶々の纏足」や中山可穂の「サラダ・ファミリア」(少しミステリー)「ケッヘル」(これはいわゆるビアン小説でない名作です)あたりが個人的には好きです。

漫画はブログで紹介されていて今更感がありますが「聖(せいんと)☆お兄さん」はイイです。
個人的に「ひかわきょうこ」さんの漫画も癒されます。
「荒野の天使ども」と代表作「彼方から」は一生好きです。
2009.06.15 23:50 | URL | #- [edit]
Rio says...""
こんばんは^^

またもや昨日の記事をひっぱってしまいますが、実は私は「ダ・ヴィンチ・コード」が好きです。
謎解きをテーマにしているお話って、読み終わった瞬間にパズルが完成したみたいな快感を覚えます。
そこから発展して、元ネタといわれている「レンヌ=ル=シャトーの謎—イエスの血脈と聖杯伝説」を読んだり、「ダ・ヴィンチ・コード」を非難する本を読んだり、いろいろ楽しみを広げられました。(あのネタを信じているわけでは、全然ないのですが)

でも、ゆみさんの昨日の記事を読んで、「そうか…、あの本って文学的な表現が全然なかったんだなぁ」と初めて気づかされ、「いろんな読み方があるんだな~」と興味深く感じました。

今日、ご紹介の「対岸の彼女」は読んだことがありません。
でも、私も女性のベタベタした世界は苦手です。
(今も、仕事の昼休みの時間に、女性の集団と一緒になってお弁当を食べるのは疲れるので、避けているぐらいです。)
でもその一方で、大学まで共学だった私は、「クララ白書」を読んだりして、女子高ってなんだか楽しそうって憧れたりもしました。

ところで、「現代夫」って、その本の中では働く女の敵なのですね^^
大切に思って結婚したはずの人が、やがて「敵」なってしまうなんて、なんだか複雑。
頭で考えるタイプの私は、そういう話を聞けば聞くほど、自分のようなモノには結婚なんてムリ!と思えてしまいます…。
2009.06.16 01:02 | URL | #- [edit]
由巳ゆみ@管理人 says...""
>ぷーにゃんさん
ううむ。知ってる作家がいない…唯一読んだのが、山田詠美『蝶々のてんそく』(変換出ない)ですが、全然再読しないところを見ると、やっぱり女女してるところが苦手なのかな。アイスクリーム舐めるシーンと、蛇が川から流れてくるシーンありましたっけ?作家のビアン嗜好については、それを匂わせる瀬戸内晴美(寂聴)やよしもとばななも、なんかねばっこいです。
漫画は、たぶん20代前半であまり買わなくなったかな?ひかわきょうこさん…知ってるような知らないような…ララか花ゆめで描いてた人かな??大学時代は「ビッグコミック・スピリッツ」を毎週月曜日に買ってました。サラリーマンのおっさんみたいです。
2009.06.17 07:04 | URL | #Uf7gKpRo [edit]
由巳ゆみ@管理人 says...""
>Rioさん
『ダ・ウ゛ィンチ・コード』、決して全員が悪く言ってるわけじゃないですよー。「謎解きが単純に面白い』と言う人もいます。『ダ・ウ゛ィンチ・コード』の嘘を告発した本も、みなさん結構読まれているみたいですね。それで「だまされた!」と思う人もいるのかな。
『対岸の彼女』は、女のベタドロした世界が嫌いな人はやめた方がいいかもです。この作家は、思い出しましたが、この作品のあとでもやっぱり少女同士の複雑な友情を書いてますね。
働く女を描くにあたり、それを理解しない夫と姑が出てくるのが「お約束」かな。作品中に、「少子化の原因は、夫じゃなくてそれを嘆く主婦かもね」というセリフが出てきますが、同感ですねー。
2009.06.17 07:28 | URL | #Uf7gKpRo [edit]

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