Sさんとドライブ
昨日は、またまたお見合いパーティでカップルになったSさんと、奈良の高原へ行く。
Sさん、朝早い…。
独自のスタイルが確立されていて、彼によると、ああいうところは混雑するまえに行って、のうのうと帰ってくるのがいいんだそうだ。
Sさんは車大好き人間で、だがそれをあまり表に出そうとしない。
わかる人間としか話をしない主義だ。
でも、乗っている車を見たら、「ああこれは年代物だな、手入れもきっちりやっているな」ということがわかる。
そんなSさんなので、運転の方はまったくおまかせだ。
Sさんの車にはナビはついていない。それもこだわりの一つなんだそうだ。
Sさんは、地図を見ながら慎重に運転した。
彼の特徴として、運転に限らずなんでも、スピードは遅いが、非常に慎重というのがある。
なんにでも、あわあわあわててしまうわたしとは対極にある人間である。
高原は、すごくよかった。ススキが黄金色に眼前にいっぱい生えて。
ただ、わたしは体力不足のため、頂上まで行けなかった、
でも、そういうのも「仕方ないなあ」で済ませてくれるところが、Sさんのいいところである。
高原を探索したあと、温泉に入った。
これがまたいいお湯で! わたしは熱すぎるのは苦手なのだが、たぶんこの温泉はちょうど38℃くらい、このくらいのお湯で、のほほんと浸かっているのが、わたしは好きなのである。
その後、急にお腹が減って、わたしたちは街へ移動した。
ほんとうに、ちょうど人が集まってきたときに脱出した形だ。
Sさんは、じつはアニメ好きそいうこともわかったし、ファミレスでごはんを食べたあとは、これまた彼の確立されたスタイルらしいのだが、目につくブックオフやジョーシンやコーナンに入っていった。
狙っているものがあるのだが、それがないかどうか、出張でもなんでも行った先で調べるのが癖なんだそうである。
わたしはわたしで、ブックオフに行ったら「ときめも3rd」を探すし、ジョーシンではまたパソコンにいたずら書きするし、なんかもー友だち関係になってしまった。
向こうも、「デートならこんなところに連れてきたりしない」って言っていたしね。
やっぱり2回目に会うとなると、お互い本性が出るものである。
ということで、Sさんと別れたあとは、バイトにいそしんだ。
Sさん、ほんとに草食系だなあ。
「今度はもっときつい山を選んでおきます」みたいなメールが来たが、冗談だと信じたい。
車と高原と温泉。
ともかく、いい日であった。