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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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陽気な叔父さん

panda


双極性障害(以下、躁うつ病)は、遺伝性があるとされていて、一卵性双生児のわたしとゆき妹は、二人ともちゃっかり同じ病気にかかったわけだが、よく考えてみると、ほかに親戚などで躁うつ病にかかった人がいない。
いや、もしかしたらいるのかも知れないけれど、なにしろ本家は大分なので、確かめようがない。
いるのかなあ。やっぱ。

ただ、実家の隣に住んでいた叔父さんの一人は、いつも躁状態みたいな人だった。
幼心に、「この叔父さん、へんなこと言うなあ。本気じゃないよね?」といぶかしく思っていた。
たとえば、「今度、アメリカ大陸を横断して、グランドキャニオンでナントカカントカする、はっはっは」とか、子ども相手に本気モードで言うのである。
いつもほがらかで、壮大なことを言うのだが、どこか目線が宙を見ている。
わたしの幼い頃の、彼の印象はそんな感じだ。

それでいま、歳をとった叔父さんは、やや落ち着いたかのように見えたが、でもでも、やっぱりという感じで、住んでいる場所がおかしかった。
「Yちゃん(叔父さんのこと)、いまどこに住んでるの?」と母に尋ねると、なんと山の中に自分でログハウスを建てて、水道もないような場所に住んでいるという。
「なんでまた?!」と尋ねると、叔父さんは「あっはっは」。
とにかく万事がこれなのだ。母に「いい加減にしなさい」と言われても、「あっはっは」。
じつは彼は男性には珍しくリウマチを持っているのだが、「それは大変やな」と言っても「あっはっは」。
なんか、悩み事なんか全然なさそうなのである。
幸せそうな人だよなあ。

一度、彼に「どうしたらそんなにほがらかになれるのか」を尋ねてみたい気もするが、たぶん返事は「あっはっは」だろうな。
およそ、哲学的なことや、考えなければならないことは、考えようともしないみたいなのである。
あの人格は、やっぱり人工的な匂いがするなあ。
だが、仮に病気だとしても、なんら困ったことになっていないのだから、治療の必要はないだろう。

もう一方の叔父さんは、小学生時代からのうつ病で、ずいぶん苦しい人生を生きている。
あまりにも対称的だ。
どっちの叔父さんも結婚していない。
わたしたち双子も子どもはもう産まないし、この分家は去りゆく種なのだな。
それでいいと思う。

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