ヒトの大脳は未知の世界 - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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ヒトの大脳は未知の世界

nyu-ron

暇なので、ずーっと巨大掲示板にいる。
先日説明した通り、わたしが発言するのは、大抵誰かが困っているときだ。
その他は、まあしりとりしていたりとかね。

でも、昨日は、なんだか難しいことを質問している人がいた。
「統合失調症はアドレナリン過剰(陽性)、不足(陰性)、鬱病はセロトニン不足、躁病はセロトニン過剰、不安障害はノルアドレナリン不足、そしてアスペルガーやADHDはモノアミンが関係していると考えていいでしょうか?」

これに対し、誰も答える人がいないため、スレッドが止まり、仕方ないのでわたしが出た。
「そんな難しいことを言っていると、お医者さんに嫌われますよ」

これは事実なのである。
患者のなかには、あれこれ専門書を調べて、にわか知識で、医師と同等の立場で張り合おうとするやつがいる。
医師にとって、非常に嫌な患者で、塩をまきたいくらいだと思う。
ヒトの大脳は、そんな簡単に説明出来るものじゃないのだ。

だいいち、彼の言っていることは間違っているのである。
例えば、鬱病の原因はセロトニン不足とする文献もあれば、セロトニンとノルアドレナリンとするものもあれば、どちらでもないとする文献もある。
要は、「誰もほんとうのことは知らない」のである。
いずれにせよ、彼はほとんど勉強していない状態で、人に聞きにきたのは間違いない。
だから、答えるのがアホらしいのである。

彼はその後、「あなたの頭では、理解できないのですね」と負け惜しみを言って去っていった。
塩をまく気にもなれん。
ほとんどの人は、自分の病気については、熱心に勉強したりもする。
でも、精神科全般について知りたいって、どういうことだろ。
彼のあたまの中では、ニューロンがイメージ出来ていたかどうかさえ怪しい。
多くの精神科の病気は、シナプスで神経伝達物資が、上手く伝達出来ないのが原因だとされている。
ある人が、その後、「ドーパミンとかセロトニンとか名前貼って、ラムネ入れて売ろうかな」と書き込んでいたが、確かに前述彼のような知ったかぶりの人なら買うかも知れん。
でも、機序を知っている人は、絶対買わないだろうな。

ちなみに、知ったかぶりの彼のあとで、素直に「ドーパミンって、どうやったら増えるの?」と質問してきた人には、丁寧に答えて差し上げた。
「パーキンソン病におけるドーパミン不足は、L‐ドーパの使用により、増えることがわかっていますが、これは中脳と大脳基底核の問題で、結局ヒトの大脳のことは、誰も知らないのですよ」

H主治医も言っていたな。
「脳のことなんて、わからないんですよ」←精神科医としては大胆な発言。
まさにその通りで、ヒトの大脳は、宇宙なみに謎に包まれているのだ。

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