キーホルダーの想い - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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キーホルダーの想い

keyholder

昨夜、恋人Sちゃんとスカイプしていたら、Sちゃんが何気なく、ガサガサと包みを開けて、「これ、なんだと思う?」と訊いてきた。
わたしにはわからなかった。
なんかのチェーンに見えた。

「キーホルダー。ここにこうやってつけるんだよ」と、Sちゃんが説明する。
でも、わたしはええ? と焦りを覚えずにはいられなかった。
確かにわたしのキーホルダーは古くて、一見汚くみえる。
でも、銀製のそのキーホルダーは、れっきとしたティファニーのシリアルナンバー入りのもので、世界に一つしかないのだ。
これは、わたしがたぶん20代前半のときに買った。
当時付き合っていた、4回付き合って4回別れたという因縁のある人と、おそろいで買ったものなのだ。
もう、20年余りも使っていることになる。
4回付き合った彼はともかく、わたしにとって、深い愛着のあるものなのだ。

アンクレットをサプレイズでくれたときのように、わたしが喜ばないので、彼は「あのキーホルダー、意味のあるものだろ」と言った。
「うーん・・・。あれはね・・・あれはね・・・」
「俺は、なにかあるもんだとわかったよ。俺はね、独占欲が強いんだ。でも、あれを捨てろと言ってるんじゃない。どっかにそっとしまっておけばいいじゃないって言ってるの」
「うーーん・・・。でもなあ・・・あれは・・・・・・」

わたしのこころの中には、「50年間ぶんの思い出も含めて、丸ごとゆみを好きになるよ」と言った、彼の言葉が浮かんでいた。
だったら、いろんな思い出を持っているわたしから、思い出の品を奪い取らなくてもいいじゃないか。
確かにわたしは、彼がわたしのキーを持っているときに、キーホルダーにつけていたスイスアーミーのナイフについて、「欠けてるし、汚いから買い替えたいんだよね」とは言った。
でもそのあとに、「でもこれ、はさみが付いているから便利なんだ」と言ったから、キーホルダーのことだとは勘違いしなかったはずだ。
彼はあのとき、キーホルダーを買い替えてやれと考えたのだろう。

わたしが煮えきらない態度でいると、Sちゃんは「どうしてもって言ってるんじゃないよ。なんならこっちを、どっかへ直しておけばいい」と言った。
たぶん、そうなるだろうなとわたしは思った。
なぜなら、ティファニーのキーホルダーに愛着を感じていたのは、20年余りの年月のほかに、デザインが好きということがあったからだ。
わたしは、Sちゃんにとても心苦しく思った。
Sちゃんだって、このキーホルダーを選ぶのに、少なからず時間を割いて、あれこれ見てくれたに違いないのに。
それを「要らない」なんて言うのは、非常に辛い・・・。

でも、最後まで「いまのキーホルダーと付け替えるよ」とは言えなかった。
ごめんの一言だった。
キーホルダーは、アクセサリーと違って、ずっと持ち続けるものだ。
これだけは譲れない、という思いしかなかった。

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