仲裁役の第二のゆみちゃん - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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仲裁役の第二のゆみちゃん

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昨日の朝のわたしは、まだ恋人Sちゃんが、わたしの画像を無断で外部に流したことについて、怒っていた。
両親にはまだぶちまけていなかったので、酒をあおりながら、「ちょっと聞いてよ!」とやったのである。

デジタルに弱い両親なので、なぜ画像が流出すると困るのかについては、説明しづらかったが、完全にSちゃんの軽率な行動が問題であったことがわかると、「なんで、そんなことをしたのかなあ?」という話になった。
「節度をわきまえた大人だと思ってたのに!」
「そうやんなあ」
「別れろ、別れろ。ゆみはハッキリした人間やんか。いつものように、スパッとやったらええ」←父。
「別れるにしても、ただじゃすまんでえ。一発二発、殴ってからじゃないと気がすまん!!」

このへんから、わたしの言動は過激になっていくのである。
「殴るだけでも気がすまん。車、破壊したる!! 器物損傷って罰金くらいやろ?」
「また、そんな怖いこと言うて・・・。罰金なんてもんやないやろ・・・」
「罰金なくても、どうせ執行猶予がつくやろ」
「もうやめて」
「車って、どこを破壊したら動けへんようになるねん。わからん。ボンネットは開けへんし。どこよ?」
「・・・・・・」←父。
「金属バット買ってやるようなことはせーへんで。計画性があったことになるからな。どっか、そのへんにあるもんや」

ついに母が口に出した。
「あんたがな、そんな怖いこと言い出すときは危ないねん。暴れ出すからな」
「そうや! 第二のゆみちゃんが現れて、わたしの記憶が飛んで、勝手になんかしよる」
「そうやねん、そうやねん。家族が困るねん」
「あいつー、自分は安全なところにおって、うちの家族に迷惑かけよる。やっぱり一発やらな気がすまん!!」

そこで母が、「あかん、目の色が変わってる。薬を飲もう! 頼むから飲んで。あれ飲むと、落ち着くからな」と諭すように言った。
わたしはその、暴れ出したときに鎮静効果のある薬を飲むのを、毎回拒否するのだが、正気のときに「あれ飲んでくれへんから、ほんとうに困る」と母がこぼしていたのを思い出して、「まあ、ママさんが言うなら・・・」と、その薬を1ミリだけ飲んだ。

そしたら、酒を飲んでいたせいで、これがものすごい効き方をしたのである。
ふだんなら、1ミリくらい飲んでもなんともない。
ところがこの度は、立って歩こうとしたら、まるで平衡感覚がなくて、気がついたらわたしは、台所に倒れて動けなくなっていた。
足を擦りむいたらしく、痛かった。

ほんとうのフラフラになって、母に支えられながら、わたしは2階に上がり、ばたっと寝た。
「なんや、この効き方は? 治るんか?」と思いながら、少し寝た。

寝て起きて、パソコンを見たら、Sちゃんがスカイプにチャットを入れてきていて、内容が「×××って誰?」だった。
×××というのは、旧友だがもういまは親交がなく、精神が完全にやられていたので、もう死んでるんじゃないかと思っている人だ。
「なんで×××のことを知ってるの?」と尋ねたら、Sちゃんが画像を出してきて、「ほら、こんなのが送られてきている」とスカイプ画面を見せた。
え・・・? なにこれ? わたしなにもした覚えないんですけど・・・。
「まったく覚えがない。その時間はもう寝てたはず」と言うと、Sちゃんは「それならいいけど」と話を引っ込めた。
その頃にはわたしはSちゃんへの怒りはおさまっていた。
さすがにあれだけ毒舌をふりまいて、フラフラのもうろう状態になったら、ストレスも解消されるってもんだ。

で、昨日はふつうに話をしていたのだが、夕方、わたしはふと「×××のことは、第二のゆみちゃんがやったんじゃないか」と思い始めた。
だって、わたしの記憶では、Sちゃんとの会話のあと、すぐにスカイプを落として寝た、というのが一昨日の夜なのである。
それなのに、実際は、Sちゃんとの会話が終わってから、20分もしてから×××とのコンタクトがどーのこーのという作業をしている。
これは、絶対におかしい。
もしかしたらわたしは、Sちゃんとの会話終了直後、第二のゆみちゃんと入れ替わって、彼女が勝手にスカイプで遊んでいたんじゃないか・・・。
「寝たときの記憶はある?」とSちゃんが言った。
「ない・・・・・・」

わたしはまた、気持ちの悪い思いをした。
自分が自分の知らないところで、勝手になにかをやっているというのは、見つけるたびにいやーな気持ちになるものだ。
第二のゆみちゃんは、激怒したときに出やすいので、あのとき怒ったはずみでポコンと出たのかも知れない。
それにしても、Sちゃんとの会話中に出なくてよかった。
話がものすごくややこしくなる。

「第二のゆみちゃんが今度出たら、おしおきペンペンしとくからな」とSちゃんは言った。
「第二のゆみちゃん、怒らせると怖いから、あんまりせん方がいいで」
「じゃあ、名前を聞くことにしよう。第二のゆみちゃんは5歳くらいねんやろ? お名前は? でいいのかな」
「そうすると、たぶん本名を答えるだろうね」
「第一のゆみちゃんなら?」
「へ? なに言うてんの? やろうな」

そんなわけで、いろいろあって、Sちゃんとは和解した。
いつも迷惑ばかりかけてくれる第二のゆみちゃんだが、今回は役に立ってくれたかも知れない。

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