えずきの理由 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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えずきの理由

beer8

最近、アルコールを飲み過ぎじゃないか、いくらなんでもこれではまずいと思い、ノンアルコールビールを購入してみたのである。
そしたら、これが激マズだった・・・! というよりは、途中から気分が悪くなり、最後の方で吐きそうになった。

夜、恋人Sちゃんと話しているときも、胃がムカムカしていた。
そしてついに、えずきがまた始まってしまったのである。
数日前、Sちゃんに言いたい放題のことを言って当たり散らしてから、えずきはまったくなくなっていたので、きっと言いたいことも言えずにストレスが溜まっていたのね、と解釈していたのだが、違うのだろうか?
ちなみにえずきは、Sちゃんとのチャットでは出ず、スカイプや素で対峙して話しているときにのみ出る。
ふだんは、たとえ胃が気持ち悪くて吐きそうになっても、えずきはしない。
Sちゃんのいったいどこに問題が?!
たぶんこれは、精神的なものなのである。

確実に言えるのは、彼が「やしきたかじんと坂本冬美を聴くかもしれん」と言った瞬間、げえっとえずいたことである。
わたしは、Sちゃんとやしきたかじんと坂本冬美を、それぞれ単独で聞いても、たぶんえずきはしない。
この3人が混ざると、吐き気がするのだ。
たぶんわたしはSちゃんが、やしきたかじんや坂本冬美を、車で聴く場面を想像したと思う。
わたしは、演歌を聴くSちゃんが、反吐が出そうなくらい嫌いなのだ・・・。

「高校や大学時代、陸上やってたときの写真見たいなー。きっと、髪の毛は眉毛までぱっつんで短髪やってんやろ?」と言われたときも、げえっとえずいた。
こころのなかでは、「そんな、野球選手みたいにバシバシの短髪なわけないやろ! それに、陸上やってるときの写真って、はっきり言って露出が多い。そんなん見たいなんて、やらしいおじさんみたい!!」と瞬間思っていた。

この時点で、Sちゃんはすでに「えずきの原因は俺じゃないか」と言っていたので、もう包み隠さずなにもかも言うようにしていた。
でも、そこまでハッキリは言えなかったのである・・・。
わたしは言葉選びに苦しんだ挙句、「なんかいま、おじさんオーラを感じた」とだけ言った。

「おじさんは嫌い?」
「いや、大丈夫なはず」・・・わたしは元彼KJを思い出して言った。
だけどよく考えたら、KJは言葉のセンスがよくて古臭い言葉は使わず、グッドルッキングで、音楽も精通していて、演歌とは無縁だった。
それに、KJとはもう高校時代からの知り合いだったのである。
おじさんという感じは、一切しなかった。

考えれば考えるほど、「おじさん」がキーワードじゃないか? と思えてきた。
その証拠であるかのように、Sちゃんがその後、いつものように、おじいさんみたいに回りくどいしゃべり方で、しょうもないことを言ってきたときも、げえっとえずいた。
わたしはついに言った。
「あのな、速くしゃべってくれると楽やねん。Sちゃんのしゃべり方は回りくどくて、長ったらしいねん。だからその間、わたしうんうんって聞いてなあかんやろ? 自分のことしゃべられへんやん。だから、もっと簡潔にしゃべってほしいねん」
「そうか。こんな感じでええんやな?」
Sちゃんは、いま話したことを、簡潔明瞭に言った。
でもこれはこれで、なぜかあたまに入ってこない・・・?
その内容は、自分の家と実家に関することだったから、もしかすると、そっちが問題なのか?
なにしろ、この吐き気は、彼が同居話を持ちかけてきたその日から、始まっているのである。

「でも、同居話は引っ込めたやろ?」
「でも、なんらかの原因で、残ってるやん」

「おじさん」と「家」の二つが原因なのか?
いや、それだけじゃない。
胃と脳の仕組みについて、Sちゃんが平易な言葉で話していたときも、わたしは話をほとんど聞き飛ばしていて、気持ちとしては「生理学と解剖学はわたしの専門だから、そんな子どもに言ってきかせるような言い方しなくてもいいのに」だった。
このことも、Sちゃんに言った。
するとSちゃんは、「自分の言いたいことが言えてないのかな。――今日、カラオケで何歌った?」と尋ねてきた。
わたしは、今日ヒトカラで歌ったアーティスト名を思いつくまま、挙げた。
ところが彼は、「洋楽ばっかり?」と言ったまま反応しないので、わたしは「どう思う?」と尋ねてみた。
すると彼は、「歌手名ばかりなんだね。曲名は挙げないんだね」と、訳のわからない方向から責めてきた。
「カーペンターズのカントリーを歌って、マライア・キャリーも歌うということは、なんでも歌うってことだね」
待ってくれ。カーペンターズのカントリーってなんだ?
この時点で、わたしは「駄目だ・・・」と思った。
この人は、洋楽にはまったく疎くて、しかもそのことが言えないのだ。
それにその、「歌手」って言い方・・・昭和歌謡曲みたい。
「なに歌った? って言われたら、ほとんどの人はアーティスト名を答えるんじゃないかな。曲名は挙げられるよ? でもそれだけじゃ、たぶんそれ誰の曲? って話になるでしょ」
それに対するSちゃんの答えはなかった。
確信したのは、Sちゃんはわたしになにを歌ったかを聞いてきたが、それはわたしに何らかのことをしゃべらせるためであって、自分がそのことに興味があるわけではないということだ。

なんだか、えずきの原因がおぼろげながらわかってきたような気がする。
「おじさん」「家」「古臭い言葉のセンス」「わたしに関する無理解」あたりじゃないのかな。
わたしのことを知ろうとしないくせに、自分のことだけとくとくと話して聞かせる。
それはまるで、飲み会における、上司と部下の関係のようだ。
わたしは、昔から年配の上司というのが、嫌いだったのだ。

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