別れとその逆転劇 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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別れとその逆転劇

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そういうわけで、わたしは恋人Sちゃんに別れを告げた。
わたしが、意見を言わせてもらえないことにストレスを感じて、吐き気をもよおしていると言っているのに、Sちゃんが「俺の言うことをハイハイ聞き流してくれればいい」などと、およそ逆のことを言ったりするからだ。

Sちゃんから、ちょっと待てが入った。
「そんなニュアンスで言ったんじゃない」
――たぶんSちゃんは、長年一緒に暮らしてきた夫婦のうち、旦那が会社の愚痴なんかを言っているのを、奥さんが「ハイハイ」と聞き流しているのをイメージしたんだと思うが、わたしたちは長年一緒に暮らしてきた夫婦じゃない。
それどころか、たった数ヶ月前に知り合ったばかりの仲だ。
なんで、積年の夫婦と同じの対応ができるのだ。

「今度、なにかあったら、サドンデスで別れるって約束したよね。文句ないよね」とわたしは言った。
「文句言えない」と向こうが言った。
「じゃ、そういうことで」とわたしはいったんスカイプから去った。

しかしである。
ここがSちゃんの不思議なところなのだが、その後何分もしてから「給水してくる」と何事もなかったようにログを入れているのだ。
わたしは呆れて、階下へ行き、どうしたものか母に相談した。
母は大抵わたしにとって正しい道を教えてくれる、わたしの道標なのだ。

母はSちゃんのことを気に入っているせいか、「夜のスカイプとやらだけが、しんどいんでしょ。だったら、それだけをやめたらいいじゃない」と言うのであった。
確かに、Sちゃんに対して嫌悪感を感じるのは、夜スカイプでビデオチャットしているときのみで、その他のときは、Sちゃんを見たときだけ吐き気が起こるということはない。
たぶん、外で会うときは、お互い対峙することもなく、だいたいの場合はSちゃんは横にいて、わたしはあちこち風景を見ていて、話の内容も突っ込んだことはしないからだと思う。
また、ふつうのチャットにしても、お互い顔を合わせないし、チャットというのは基本、交互に話をするので、わたし自身の意見も言える。
向こうが長話することもできない。
だから、おそらく楽なのだ。
夜のスカイプで、真正面から対峙して、逃げられない状態のまま、向こうから一方的に情報を流され、わたしはそれに「ふーん」しか言えない、それがわたしにとって苦痛なのだ。

わたしは、Sちゃんに再びメッセージを送った。
「母と相談の上、夜のスカイプだけをやめたらいいのではないかと思うに至った。この案でどうだろうか」といった話である。

Sちゃんは、「それでいいよ、ハイハイと言えなんかももう言わないから」と言ってきた。
そんなら、というので、その場は「寝る」と言って、さっさと立ち去った。
なんだか、とても疲れた。
別れるのって、エネルギーが要る。
いったん決めたことなのに、それを覆して、また新たに始めることができるだろうか。
わたしは、ほんとうに疲れた。
1週間くらい、自分一人で自由に生きたい。

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