すべてを破壊したあとで - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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すべてを破壊したあとで

mug_cup

あー疲れた。
昨日、前恋人Sちゃんからの命により、贈り物の品々を全部、破壊しまくって写真に撮っていたからである。
けっこう量があって、ずいぶん手間がかかった。
これって、わたしに対する嫌がらせ? なんて話ではなく、どうやら彼は、自分のいた痕跡を跡形もなく、本能寺のように綺麗に焼き払ってしまいたかったようである。

終わってから、わたしは念のため、ほんとうにこんな画像を送っていいのかと確認した。
彼は、「どうせ壊れてるんだからいいよ」と言ってきた。
無惨に壊れているからこそ、わたしは心配しているんだが・・・。
でも、彼の希望なので言う通りにした。
まもなく、「これを見ると、ようやく自分が切り捨てられたんだなとわかると思う。ゆみも、夏の夜の夢だったんだと思って」と返ってきた。

うーん。
そういう男もいるのか。
無様に切り捨てられた贈り物の数々を見て、終わってしまったんだから、しようがないさと納得する男。
しかし、品目のなかにコタツがなくてよかったよ~。
あんなの捨てるとなったら、うちの親が「こんなにゴミ出して!」って怒り出すよ。
コタツは近々、Sちゃんが「買う」って宣言してたんだよね。
わたしが「収納できないし、要らないよ」って言っているのに、彼は「自分が欲しいから買うの。文句ある?」といつものように、自分で決めていたのだ。

考えたら、今回破壊したものって、ほとんどが家で使うものなんだよね。
マグカップ、箸、グラス、包丁、サンダル、家で二人でまったりするときの服、その他インテリア用品の数々。
これらは全部、わたしから提案したものではなく、彼がこれがあればいいと決めて買ったり、持ってきたものだ。
そのほかも、トイレを直してくれたり、まな板の漂白してくれたり、あちこちのドアの音が鳴らないようにしてくれたり、散らかし屋のわたしの部屋を片づけてくれたり、いろいろ、いろいろ、たくさんのことをしてくれた。
これらも、ほぼ全部、わたしから「やって」と言ったのではなく、彼が自発的にやったのだ。

これはわたしの想像に過ぎないけれど、彼は「巣作り」していたんじゃないのかな。
自分とわたしの二人にとって、快適な空間、時間。
それをせっせとつくっていたんじゃないだろうか。
彼は何年間も、ずっと孤独で過ごしてきた。
自分の家では、絶対淋しい思いをしていたと思う。
もっとも近々、娘さん夫婦が孫2人と一緒に引っ越してくるので、かなり賑やかにはなると思うが、彼曰く「娘は結婚してしまえば、もうあっちの世界」と言うように、一緒に住んでいるからと言って、まったく孤独感がなくなるわけではないようだ。

50年間も独身でいるわたしにとって、恋人はいつか去っていくものだ。
だからプレゼントも、あげたあとどうなったかなんて、知る由もない。
でも、Sちゃんがあんなに大量のブツを贈り、別れてから全部破壊して画像にして送れ、なんて無茶言ってきたのは、たぶん二人は何年も何年も、もしかしたら死ぬまで一緒にいられるっていう前提があったからじゃないかな。
わたしがデートの間、まったく笑っていないことに、気づいていなかったSちゃんじゃないなずなのに。
こんな関係、長続きしないって、見て見ぬふりをしていたの?

たぶん、ブツだって、彼にとっては「贈り物」じゃなくて、「二人の共有物」だったんだろうな。
巣作りの道具だったんだから。
じゃないと、コタツ買うなんて言わないよな。
コタツはプレゼントとは言わんだろう。

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