父の大腸ガン転移 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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父の大腸ガン転移

konagona

先日、父の内視鏡カメラの写真を見て、母と「大腸のポリープを取ったあとが、こんなにぐじゃぐじゃなんて変よね・・・」と言い合っていたのだが、昨日、その診断が言い渡された。
結果は、厳しかった。
ポリープがあったとされる部分がガンであったばかりでなく、ガンは腹膜全体に広がっており、手術はもうできず、あとは放射線治療しかないが、それでも完治することはない、というものであった。

客観的にみて、「この人、死ぬな」と思った。
最近、食欲がないといって激やせしていたし、腹膜全体に豆粒のように広がったガンは、ブラックジャックでも自分しか治せない、と言っていたからだ。

「とりあえず、1クールだけ放射線治療を受けてみる」と父は言ったが、わたしはちょっと疑問視していた。
だって、医師は「放射線治療は、来年からでもいいですよ」と言ったらしいのだ。
来年って? まだ1ケ月以上もあるじゃないか?
ほんとうに、放射線治療が必要なら、いますぐにでも始めるんじゃないのか。

冷蔵庫なわたしは、冷たく「来年からでもいいってことは、いつやっても無駄ってことじゃないの」と告げた。
なんだかんだ言って、父は放射線治療なんか受けたくないのだ。
抗ガン剤だって恐れていた。
もし医師が、患者に希望を持たせるために、意味のない治療をしようとしているなら、それはやめようよというのが、わたしの考えだった。

父はその後、母と話し合いした結果、「放射線治療は考え直す」という話になった。
そして、母が病院に電話して、「あのときは、わたしたちもあたまが真っ白になって・・・、お聞きしたいことがまた出てきたので、もう一度診察してもらえませんか」と交渉し、それは成立した。

わたしはじっと考え込んでいた。
このガンで死ぬとしたら、たぶん早いうちだ。
なにしろ、医師がもうお手上げしているんだからな・・・。
痛みや苦しみを味わうくらいなら、死にたい、と断言している人だから、おそらく緩和ケアの方を重点的に話をした方がいいだろう。
そのためには、在宅治療できる時間が長いほどいい。
入院経験の多いわたしは、病院の白い壁が、どれだけ味気ないかを知っている。
家には色彩がある。絶対、家に長くいる方がいいんだよ。・・・

でもなんだか知らないが、母親がまたわたしに、「あんたは怖いわ。冷たすぎる。ほんとに怖い」と言い出した。
うーん・・・、確かにそうなんだけど・・・今回はどこが・・・。
父が、「もう、おまえらが幸せになってくれたら、俺はそれでいい」と言ったのを受けて、真っ先に「じゃあ、お金が要るよね。生命保険、入ってるの?」って聞いちゃったからかな。
父は、「幸せになるには、お金が必要やからな」と言っていたが、やっぱ傷ついたかな・・・。

でも告白すると、わたしはもっとひどいことを考えていたのだ。
言うのも恐ろしい・・・、じつはわたしは父が死にそうだとわかったとき、「あ、じゃあ喪服買い替えよう。いまどき肩パッドが入ってるなんて、信じられないよね。真珠のネックレスも必要だな。数珠ってどこで売ってんの?」とけろりんとあたまに思い浮かべていたのだ。

やっぱり、わたしって爬虫類なみの冷血漢よね。
いやもう、ほんとにどっかあたまやられてるよ。
たぶん直らないだろう。
「アタマおかしい人」ってことで、片づけてくれるかな。

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