精神病院の中身とか - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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精神病院の中身とか

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デイケアの帰りに、久しぶりにFさん(60♂)と飲みに行ったのである。
Fさんは、わたしが一昨年冬ごもりをするまえに体調が急変し、その後4か月間入院していたのであった。
それまでは、わたしたちは仲良くたまに飲みに行ったりしていたのだが、わたしの体調とFさんの入院とがあれこれ重なって、一緒に飲みに行く機会が、ずっとなかったのである。

「いつぶりかなあ」
「いつぶりですかね。体調、急に悪くなったんですか? 徐々に?」
「急にかなあ。なんか急に、仕事したいと思てハローワークに行き始めたんやな。それで、デイケアのS(30代♂)っておるやろ、あいつ家に呼んで一晩中話してたりな。あと、カイロとかノートとかどばーっと買って、家の前に”どうぞご自由に持って行ってください”って書いて置いて、小学生に配ったりとか。事業始めよ思て、なんか買ったりもしたなあ。窓開けてCD聴いてたら、警察が来たわ。ローンもつくったけど、姉とかがなんとかしてくれよった」
「それ、典型的な躁状態ですよ。統合失調症でも躁状態ってあるんですね」
「そうかなあ。なんしか、いろいろしたで」
「病院ではずっと閉鎖病棟やったんですか?」
「いや、途中から開放やで」
「M病院でしょ。あそこ、新しくなったんですよね。だいぶ変わってました?」
「変わってるで! 人も全部入れ替わってる」
「へー。わたしが入ったときは、最悪でしたよ。廊下に人がゴロゴロ寝てて、これ絶対治療してないよねっていう」
「俺も知ってる。でもいまは人権なんとかの紙が貼ってあって、ナースも優しいで」

なるほどそうなのかー。
わたしがこんなにM病院の情報を聞き出そうとするのも、自分がいつか入る可能性があるからだ。
まえのM病院だったら、絶対ごめんだ。
廊下に患者が踏み場もないくらいゴロゴロ寝ていて、その横にはおまる、オムツ姿の人いっぱい、絶えず嬌声、喧嘩の声が聞こえてきて、病室はたたみ6畳間にぎゅうぎゅうの6人。トイレの鍵はついておらず、トイレットペーパーも置いていなくて、用を足すときは、手渡されたゴワゴワの「ちり紙」を持っていくのであった。
昔ながらの精神病院ですな・・・。

でも、Fさんが言うように、ハコも人も入れ替わったんなら、M病院でもいいな。
もっとも、できたら入院などという事態にならないよう、気をつけよう。
もし父が亡くなったら、母は状態の悪いときのわたしを一人で看る自信はないと言っているので、自分が気を確かにするしかないのだ。

そんなわけで、Fさんとはだいたい、体調のことと病院のこと、そしてデイケアのことを話して帰ってきた。
療養を終えて、いまは元通りのFさん。
そんなFさんを見て、知らない人は「あの人どこが悪いの。仕事もしないで」とか言うんだろうな。
精神疾患なんて、そんなもん。

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