精神障害者の恋愛無経験 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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精神障害者の恋愛無経験

cat_komaru

精神障害者の人のなかには、40過ぎて恋愛経験ゼロの人とか、けっこういる。
そーゆー人に目をつけられたら、とっても不気味なコトになる。
昔、もう死んだけれどSさんという人が、わたしと何回かお茶したりみんなでカラオケに行ったりしたのだが、その後いきなりプロポーズしてきて、びっくりさせられたことがあった。
なんでもかんでも、自分で勝手に妄想して、一足飛びであらぬ現実をつくってしまうのである。
わたしがいつ、あなたの彼女になりました・・・。
そして、このたびもまた、なのである。

Tさんは56歳、陽気でいつも女の子の話ばかりしている人である。
最近はもっぱら、通っているフィットネスクラブのプールにいるインストラクターの女の子の話ばかりしていた。
「女の子、みんな沖縄へ行くって言った。俺も行きたいけど、一人じゃ行かれへん。なっ? あんたも沖縄好きか。女の子はみんな好きやってか。げへへー。女の子は俺の彼女とちゃうで? ガールフレンドや。俺、飛行機乗るの好きやから、な? そやから一泊でもええねんけど、な?」
こんな話が、ぐるぐる延々続くのである。
わたしはずっと、なんで同じ話ばかりするんだろうと思いながら、適当に相槌を打っていた。
しかし、ふとSさんのことを思い出して、「なんかこの人、わたしを沖縄に誘っているのでは」という気になったのである。

それと前後して、わたしはほかのFさんという人に、「H先生から、彼氏と別れなさいって言われちゃいましたよー」という話をしていたところ、Tさんはキョトンとした顔で、側でそれを聞いていた。
あれ? この人、いつも彼女をつくる、結婚するって言ってるのに、実践やったことないのか?
――まもなく、Tさんはわたしに「一緒に帰ろう」と言い出して、まあいいけど・・・と帰っていたら、電車で彼はこんなことを言うのである。
「○○さん(わたし)は、彼氏がおるから、あかんねんなー?」
「そうですよ。彼氏と二股になっちゃうから駄目ですよ」

なにがどうあかんのかわからなかったが、とにかく駄目なんですということを、わたしは伝えた。
よくない予感がした。
差別と言われればそれまでだが、統合失調症患者の妄想には付き合えんよ。

そんで今日である。
デイケアで、わたしがTVの前でゲームをしていると、後ろの方からTさんの声が聞こえてくるのである。
「二股はあかんって、な? ・・・・・・(聞こえない)・・・・・・○○さん(わたし)がな・・・」
それを聞いて、わたしはげーっと虫唾が走った。
待て! なにをしゃべっている!!
彼氏がいなかったとしても、オマエを彼氏にはせんぞ!!
二股があかんから断ったんとちゃうぞー!!

思わずわたしは、スタッフにこそっとつぶやいた。
「Tさん、あんなこと言ってますよ。わたし、たぶんどっかでガールフレンドにされてるんですよ。この前も2回連続で、帰るとき待ち伏せされたんですよ」
「いや、二股っていうのはたぶん、もう今日はべつの話にすり替わってますよ。帰りしなは、用事があるからとか言って、適当に帰ったらどうですか」

うーーん。スタッフ、楽観的だな・・・。
好きでもないやつに、知らないあいだに彼女候補にされていた気持ち悪さとかって、わかんないかな。
それに、話はべつのところにすり替わったりしていないと思うの・・・。
Tさんという人は、あるキーワードを与えると、同じことを言う性質があるので、これからは二股→○○さん(わたし)、ということになると思うよ。

つくづく、精神障害者の恋愛経験のない人って、気の毒だけど困ったちゃんだと思う。
多くは若いうちに発症しているから、恋愛どころじゃなかった不幸もあるんだけどね。
悪いけど、わたしは1年おきに彼氏のアタマをすげ替えている悪者よー。
相手にしない方がいいって。
ほんと、オレに近づくと火傷するぜ。

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