両親の喧嘩のはざまで - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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両親の喧嘩のはざまで

kenka

昨日は、うちの両親が喧嘩をして、とんだとばっちりを受けた。
事の発端は、父が「この温泉、どうや」とチラシを持っていたことに始まる。

「な~に~? これ。夏に温泉に行くの?」←母
「おう。これやったら車で行けるやろ」
「あかん! 無理無理!! お父さんに運転は無理」
――しばらくして――
「地下鉄△△駅やと、どうやって行ったらいいんかの?」←父
「地下鉄△△駅~?! 無理やわ! お父さんに行けるはずないわ」
「ついていくんとちゃうの?」←わたし
「ついていくって言ったかって・・・、△△駅やったら、バス乗って□□駅降りて、それからまた乗り換えやろ。無理やわ。車の方がええわ」
「ほな、行かれへんってことやないか。なんでそう、おまえは反対ばっかりするねん」
「反対って! ああそうですかって、なんでも聞いてたらいいっていうのっ!! あーもうっ知らんわ!!! チッ!! バン!!」

そんなわけで、ものすごい険悪なムードのなか、わたしは身を置くことになったのである。
でも、聞いていたら、母親ももう少し言い方があるだろう・・・という気がした。
わたしは少し口を開いてみた。
「男に、最初に車があかんって言うて、あとから車がいいとか言うても通じへんで。車が無理、地下鉄も無理、って言われたら、もうあかんって思ってしまうやん。男にしゃべるときは、ちゃんとしたデータに基づいて、これこれこうやからあかんねん、って説明しないと」
実際わたしは、男にしゃべるときと女にしゃべるときとは、若干話し方を変えている。
男には簡潔明瞭に、女には腹の探り合いをしながらダラダラと話を進めていく感じである。
あたまの構図が見事に違うんだから仕方ない。
この構図の違いで、喧嘩しているカップルって、じつに多いと思う。

この喧嘩のあと、両親はなんと丸1日、ほとんど口を利かなかった。
その間、わたしは両者から言い分を聞いた。
父はさすがにこぼしていた。
「もう、言ったかと思えばすぐ反対してくる。なんでもかんでも反対や」
「そやな。まず最初に拒否が来るんやな。あれ、癖や」
母は忌々しそうにしていた。
「お父さん、あんなこと言うて、最近道も全然わからんようになってるのに。ハイハイ聞いとかなすぐ怒るし、歳やわ」
「・・・・・・(独り言か)」

ハイハイ聞くというのではなくて、お互い意向を出し合って、相談ってやつをすればいいと思うんだが・・・。
わたしが思うに、この場合の好ましい会話って、以下のような形じゃなかったかと思うのだ。
「おい、この温泉どうや?」
「な~に? 夏なのに温泉に行くの?」
「車やったら行けるやろ」
「車ねえ。お父さん、最近運転が危ないから、遠いところは難しいんとちゃう?」
「ほな、地下鉄はどうや。△△駅ってどうやったら行けるねん?」
「地下鉄もなあ。乗り換えが多いし、わたしもわからんから、行かれへんのとちゃうかなあ。難しいと思うで」
「そうか。無理か。わかった」

って、ナンデこんなシンプルで簡単な会話ができんのだ?
あと、わたしが母に対して思うのは、父はガン末期で、いま身体が動くうちに、どんどんあちこち回りたいと思っていることを、忘れているんじゃないかということである。
行けなくても前向きに考えてあげないと。
そういう鈍感なところが、父を救っている面もあるのだが、今回はちょっと、この喧嘩はわたしは父に軍配を上げるのである。

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