ふた昔前の結婚観 - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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ふた昔前の結婚観

kekkon

毎度おなじみ、田辺聖子の小説に、ケチをつけるというあくどい趣味をしていたわたしである。
嫌なら読まなきゃいいのに・・・、いや、それは違うんだな。
ケチをつけるために読んでいるのだ。
ストレス解消だね。

ずいぶん昔の小説だったが、主人公の女性は、結婚したくてもできない34歳の女で、ある日知り合った大学生の男の子に恋をして、すったもんだの挙句、最後は男の子に「結婚しよう」と言われるのだった。・・・

って、ナンダコレあほかー。そんな都合のいい終わり方があるか。
だいいちその男の子、女の子とみれば誰にでも声をかけ、女の子たちもまんざらでもないような様子なんだよ。
なんで、そんなにもてる男の子が、大学生の若い身空で、34歳の女にプロポーズせにゃならんの?
いまからが楽しい時期なのに。
おかしーでしょ。
これはもはや小説ではない・・・。ただの少女の夢物語だ。

「結婚したいというよりも、結婚式と新婚旅行がしたい、相手は誰でもいい」という一文にも驚愕した。
いまは、そんなこと言う女子、いないよね??
小説は、まったくの嘘は書けないから、これふた昔まえの女子は、ほんとうにそう思っている人がいたんだよ、きっと。
そして、たぶんそれを実行した人もいて、いまは、お互い空気でやり過ごしてます夫婦とか、仮面夫婦とか、離婚しちゃってるんじゃないのかな。
「夫元気で留守がいい(古)」って、もしかして、その結婚したい病だった人の、慣れの果ての言葉??
相手が誰でもよかったんなら、そうなってもおかしくないよね。
楽しいのかなあ、そういう生活・・・。
まー人間には順応性というものがあるから、子どもをつくったり共通の喜びを得て、日々だましだましやっていくもんなのかな。

「結婚式でみんなの注目を浴びたい」なんて一文もあったが、これもわたしには理解不能だった。
注目を浴びるっていっても、長い人生のうちのたった一日じゃない?
わずか一日だけお姫さまになって、みんなの前に座ったら満足って、ふだんどんだけ地味で注目されてないんだよ・・・。
それに、わたしが出席した結婚式の経験で言うと、少なくともわたしは、花嫁・花婿の方はほとんど見ていないよ。
何してるって、同じテーブルの人としゃべったり飲んだりしてんの。
周りを見ても、みんな酔っ払っているし、誰も彼もが「花嫁、綺麗だなー」なんて、じっと見つめて羨んでいるとは思えないなあ。
あれが、「みんなの注目を浴びる」って呼ぶんだろうか。
よくわからん。

まーでも、「結婚式のときは、みんなの注目を浴びたい」は、いまの女子も考えているかもしれないね。
でもその数は、ふた昔前よりも、かなり減っているんじゃないのかな。
地味婚流行だもんね。
いまさら、ゴンドラだのドライアイスだのやっとったら、注目どころか笑いものである。

そういうわけで、ふた昔前の女性が夢見ていた結婚というものを、「アホらしー」と存分に堪能して、わたしは本を閉じたのであった。
ああ、痛かった。
いまのおばあちゃん・おじいちゃんは、そういう時代を生きてきた人だったのね。

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