草原のなかの親子 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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草原のなかの親子

sougen

週末、Sちゃんとマンションにいるときも、じつはわたしは、早朝ウォーキングに出かけていた。
マンションに、ちょうどジョギングシューズがあったからである。

ちょっと遠いが、いつもの河川敷へ歩いていき、ああ、今日も涼しくて気持ちいいなと思っていたときだった。
数メートル前の階段から降りてきた男女2人組がいる。
そのうちの、女性が足をさらけ出していたので、何気なくわたしはそれを見て、「細いけど、筋肉がついてないからイマイチだね」なんて思っていた。

しかし後ろからじーっと見ていると、ん? となにかを感じて、その女性の服装を見た。
あっ、このやんちゃな感じ・・・、ちょっと、これ、妹じゃないの?!
そしてその隣の男性を見ると、あっ、これ、父親だよ!!

わたしは、そのとたん、見つかったらどうしよう! とあわあわした。
妹とわたしは断絶していて、だからこそ、彼女はわたしがいないときにしか実家に帰ってこないのだ。
父親にとっては、5か月ぶりの再会となる。
久しぶりの愛する我が子と、仲良く並んで歩いているときに、もう一人の我が子が出現したら、とたんに非常に険悪なムードになって、父親が悲しむに決まっているのだ。

わたしは、一直線で逃げることができない河川敷で、くるりとUターンして、もと来た道を歩いた。
見つかりませんように! と早足で歩いた。
そして、もうここまで来れば大丈夫だろうというところで、階段を上がって堤防へ出ようとしたら、はるか彼方遠くの彼らもまた、同じタイミングで階段を昇ろうとしているじゃないか。
このままでいけば、いくら距離が離れていたって、正面衝突する。
わたしは、急いでいちばん近くの階段を降りて、そそくさと堤防から離れた。
そして、来たときの道とはべつの道を使って、マンションへ帰った。

危なかった・・・!
あと少し、気がつくのが遅れていたら、わたしは彼らを追い越していくところだった。
それにしても、あの感じ。
妹と、命の残り少ない父が、仲良く並んで草原をトコトコと歩いている。
そして、目をこらさなければわからないくらい遠くまで、ずっと一緒にいる。
それはまるで、天国とこの世の境にいる二人のようだった。
幸せで、牧歌的で。

本来は、父はあんなに遠くまで散歩したりしない。
きっと、話が弾んだんだろう。
わたしは、そのことが父のためによかったと思った。

だが、妹が帰り、わたしがマンションから実家に戻ってきたとき、わたしのジョギングシューズや3DSが、見えないところに隠されているのを発見して、ちょっと気分を害した。
そこまでしないと、妹は実家に帰ってきても不愉快らしい。
わたしという人間が、消せるわけじゃないのに・・・。
父のために、わたしは今後もときどき消えなきゃいけないのかなと思うが、妹の執念深い呪いには、ちょっとめげる。

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