困惑の落とし穴 - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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困惑の落とし穴

kareki3

わたしがおかしい。
今日は、買い物のとき、家の鍵がバッグの中にないことに気づいた。
母と一緒だったので、問題ないのだが、とにかくオロオロする。

「大丈夫よ。昨日、病院に行ったから、そのとき入れ替えたんでしょ」
「そうかなあ。・・・・・・」
「じゃあ、お父さんに電話して調べてもらえば?」
「あっ、そうやな」

わたしは家にいる父に電話して、無事に鍵が別のバッグに入っているのを確認した。
しかし今度は、である。
ちゃんとスマホの電話が切れたかどうかが、気になって仕方ないのである。
「この電話、ちゃんと切れてるかな」
「切れてるでしょ。さっき、もう一度電話したんやし、切れてなきゃおかしいでしょ」

わかっているんだけれど、それでもわたしは、大丈夫かな大丈夫かな、と気になって仕方なかった。
帰宅すると、すぐに家電と母の携帯を調べて、ちゃんと切ってあるのを確かめた。
ほんとうにどうかしている。
こういうことする人、いるって知っているけれど、自分もそうなっているの?

もう、ここ一か月間くらい、自分が変になっている。
最初は母の介護地獄予言による恐怖、次はお金がなくなったらどうしよう恐怖、次はパスワードを盗まれたらどうしよう恐怖、次が強迫観念もどき。
もしかしたら、最初からずっと強迫観念かも。

母親・・・、わたしを恐怖に陥れるようなことを言うから、わたしがおかしくなったじゃないか。
あれが最初だったんだ、「介護ってものすごく大変なんやでー! 無理心中する人がおるくらいやねんで。あんたには絶対できへんわ」
あのときの衝撃、ゾーッとした感じを忘れられない。
「無理心中するって・・・、そんなにすごいことなら、弱いわたしには絶対無理! でもどうしたら・・・。要介護の母と精神障害者の子、二人で生活保護とか・・・そんなことになったら、どうなるんだろう? わたし一人の方が楽だ・・・。いやでもそうなるには、この人の財産を全部食い尽くさなければならない。自分の財産を食いつぶして、母親の財産までも食いつぶすなんて、その可能性は何%あるんだろう? そのときには、助けてくれる人は誰もいないんだ。ああ、どうしたらいいんだろう」

そうやって、わたしが困惑しているというのに、言いだしっぺの母は、「大丈夫、大丈夫よ~」と笑っているのだ。
どう大丈夫なのか説明してもらいたいと思う。
介護地獄を予言しておきながら、おまえには無理だと言いながら、わたしにどうしろと言うのだ。

これを、H主治医に言えばいいのかもしれない。
どうやらわたしは、ものすごくつまらないことで困っているのだ。
しかも、それに自分は気づいていない。
この落とし穴から、早く出たい。

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