母への漢字教育 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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母への漢字教育

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うちの母は、一日中TVを見ている。
「将来どうしよう・オロオロ病」に罹っているわたしとしては、気が気でない。
この人がもしボケたら、介護費として、どんどんお金が出ていくではないか。
一応、彼女は自分の介護費を貯めてあると言うが、額がいくらかは定かではない。
それに、介護費用がどのくらいかかるかなんて、なってみないとわからない。

わたしは、TVに向かっている母に、「入力ばかりやと、ボケるよ」と言ってみた。
「え?」
「あたまの活性化にはな、入力と出力の両方する必要があるねん。いま、ママさんがやってるのは入力ばっかり。出力もせんと」
「出力?」
「なんか、字を書くとか、絵を描くとか、表現するようなこと。日記とかいいんちゃう? わたしも書いてるよ」
「日記やったら、家計簿にちょっと書いてるよ」
「もっと長文。具体的なことまで書くねん」
「あーそうか。今日はちゃんぽん食べた、じゃなくて、卵が入ってなかった、とか・・・」
「そうそう、思ったこと」
「ふーん。あ、そう」

日記はあまり、乗り気じゃないみたいだった。
「なにが好きなん?」と訊いてみたら、彼女は「大工仕事」と答えた。
大工仕事ねえ・・・、毎日やるものじゃないな・・・。

そのうち、母はそこらへんのチラシにある単語を、なぞって書き始めた。
これは出力じゃないんだよな・・・。
自分のあたまから絞り出さないと。

わたしは、「ちょっと、そこの辞書取って」と言って辞書を開き、「いまから言う単語の漢字を書いて」と促した。
「え~?」と母はたじろいたが、すぐ乗り気で書き始めた。
「極寒」
「気概」
「骨盤」
・・・あれ? サラサラ書いてる?
74歳なんだから、この程度を楽に書けるんだったら、心配ないのでは・・・。

それでもわたしは言った。
「これ、毎日やろう」
「えっへっへ~?」

自分の将来のために、母に元気で長生きしてもらいたい→ボケさせてはならない→勉強させるというのは、ちょっと動機が不純な気もするが、このままTVばっかり見ている状態は、どうも不安でいけない。
わたしは、母を強化するプランを立てた。
買い物に一緒に行って、散歩をして、漢字の書き取りをしてもらって。
それで、自分の安心にも繋がるというものだ。

H主治医は、「あなたはいずれ一人になるんですよ」と言うが、わたしはそれよりも、母が死ぬ間際に、どんな状態であるかが気になる。
介護費がかかりすぎて、わたしの貯金を脅かさないか・・・とか。
その点、一人になったら、むしろ気楽になるかも。
気持ちは、すごく淋しくてたまらないんじゃないかと思うけどね。

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