チョウチョを追う女 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
-

チョウチョを追う女

chocho

昨日も一日中、FMを聴きながら考えごとをしていた。
そしてそれは、元彼Sちゃんのことになった。
「あの人って、社会的通念とか常識とか、何でも教えてくれる辞書だなー。たまに外に連れ出してくれるし、なくてはならない存在だ。でも、Sちゃんにとって、わたしって何者なんだろうな」

このことは、H主治医との間で、「たまに食事をおごってあげて、楽しく会話するキャバ嬢」という話で落ち着いている。
しかし、わたしはSちゃんが、室町時代から続く旧家の長であることを考えると、べつの見方が出てくるのだった。

「実際、仲良くみえてあの家はへんだぞ。本家をジャンケンで勝ちとった3女は、生まれ育った宮崎から、まったく知らない土地に嬉々として出てきて、自ら父・祖父・祖母3人の介護予備人。旦那は一日たりとも家にいない。おじいちゃん(元彼)と娘と孫が、家でべったり。本家って、そんなに魅力的なんか? なんか気持ち悪い・・・」
さらに言うと、Sちゃんは娘のことを、娘たちと呼ぶから、仲良くしてんのかなあと思ったら、どうも男の子を産むまで各自頑張ったらしい。
なんであんなに孫が多いのかと思ったよ。
早くから、後継者争いしていたんだね。

Sちゃん自身も、強い一族意識があり、先祖代々の土地・財産、系譜、などにすごい執着心を持っている。
次の代は、3女の旦那というわけだが、わたしはたぶん、他所から来た男に、○代目を継がせるのって、Sちゃんはかなり嫌だろうなと思って、知らん家なのをいいことに、ズケズケ訊いてみた。
「その、日本全国を飛び回ってる婿って、ほんまに跡継げるの?」
「ちゃんと言って聞かせてある。もし駄目なら、俺が、娘と孫を守る」
「ええ~?」
「どうせ、あいつには相続権はない。全部、娘のところにいくからね」
「えええ~~!!」

・・・なんか、すごいことを聞いたような気がした。
それって、姑と嫁の関係だと、「子どもさえ産んだら、あなたは実家へ帰っていいのよ」って話では・・・。
とするとやっぱりSちゃんは、可愛がっている孫に、絶対次の座を継がせたいよな。
Sちゃん、長生きする気だな。野望を感じる・・・。
やはり、外から感じるこのきな臭さは、事実無根ではないな。

さて、そんな犬上家の一族におけるわたしの役割は、屋敷のそばの田んぼで、チョウチョを追っているキチガイの女である。
一族の初老の長は、女のキラキラ輝く目と相反する残酷な言葉に、なぜか安らぎを覚え、ときどきあたまを撫でたり飴をやったりする。
って、なんか手塚治虫の漫画に出てきそうな設定だが、わたしは妙にリアリティを感じるな。
キャバ嬢より、こっちの方が説得力があるんじゃないか。
ふつうの人が、わたしにまともに相手をするわけないもんな。
キチガイ女か・・・、まあいいだろう。

そんなことを考えていたら、3・4日ぶりにSちゃんに連絡を取ってみようと、ラインをした。
しかしかなりの間、繋がらず、聞けばゴールデンウィーク前の仕事が押している、ということだった。
明日も仕事だ・・・、と声が疲れていたので、酒飲んで風呂に入ってください、と言っておいた。
Sちゃんはほかにも、地区の誇り高いナンダカの副会長をしていて、ゴールデンウィーク中は、そっちも忙しい。
一日中、FMを聴いてゴロゴロしているわたしとは、対極にあるな。

なんというか、Sちゃん一族を見ていると、骨肉の争いをしている人々って、パワーがあると思う。
守るべきものがあると、人間強くなるっていうけれど、いい意味でいうとそれか。
わたしもちょっとは見習って、欲を出せばいいのかもね。
チョウチョっていう、ささやかなもんでも探すか。

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。