精神病患者の崩れ方 - LIFE,LOVE&PAIN

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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精神病患者の崩れ方

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飽きもせず、一日中、FMを聴きながら、考えごとをする。
今日は、「精神病患者って、もともとは優秀な人がいたりするんだよな・・・」であった。

どこから、転落するのだろう。
最終的には、見た目がなんとなく、違和感のあるものになる。
症状のせいか、副作用のせいか、生活環境のせいか。
わたしは周りの、優秀だったと思われる精神病患者について、考えてみた。

もう死んじゃったSさん(40代男)。
たぶん、双極性障害1型だった。
生涯で、1000万円+3000万円を使いまくって、見事になにも残らなかった。
服装も表情も言っていることも、まったくまともじゃなかった。
でもこの人の弟さんは、京大を出たあとアメリカの大学を卒業し、起業して成功している。
そんな優秀な人の兄が、もともとそんな無茶な人だとは思えない。
なにを経て、あんなふうに人格が壊れていったんだろうな。
治療がかなり遅れたか、症状がよほど酷いものだったか、・・・、だろうか。

いまデイケアにいるYさん(40代男)。
関西の私立4大を出て、妻子もいるが、双極性障害2型で休職中。
この人は、最初デイケアに来たときは、まだ生きがあって、「ふつうの人だな」という感じだった。
しかししばらくしてから見ると、デイケアに馴染んでいて、ちょっとうす汚れた感じになっていたので(服が汚いわけではない)、わたしは、「この人は、もとの世界には戻れないな」という気がした。
休職も3年目だというし、たぶん退職する・・・、妻との離婚も五分五分だな。
男は、職を失うと、離婚されやすいのだ。
双極性障害は、離婚の理由になり得るので、この人を見ていると、大丈夫か・・・、と同病者として思う。

偏差値70以上の高校を中退したという@@さん(30代男)。
たぶん、統合失調症。
受け答えがハッキリしていて、いかにもあたまがいい感じ・・・、だが、世間的には中退となる。
おとなしくて柔和に話をするが、「僕は、すべての友人関係を切りました」と冷たく言い放つ場面もある。
この人、どうなるんだろうなあ・・・。
友だちを全員切ったということは、プライドが残っているんだろうけど、病気は繰り返すし、付き合っていく人のレベルはだんだん落ちるだろうな。

わたしの嫌いなTさん(50代男)。
たぶん、頭部に外傷を負ったかなんかだろう。
へんな多幸感があり、同じことばかりしゃべっているが、どうも過去は、毎週ゴルフに出かけるような人だったらしい。
ちゃんとした仕事についていたということだな。
気の毒だが、相手にしようとは思わない。

Hさん(40代男)。
元○井物産社員。入社後、まもなく統合失調症を発病。
最初の症状があまりに酷かったらしく、閉鎖病棟で2週間拘束されたのち、障害年金永久2級となる。
いまは、社交的に話すことはない。たまに具合が悪くなって、家にこもっている。

Yさん(40代女性)。
非常に勉強ができたらしく、教科書は見ただけで丸覚え、京大に余裕で入るはずだったが、その過程で統合失調症を発病。
いまは、ポカンとした人になっている。昔の写真を見せてもらったが、表情やたたずまいが別人のように違う。

ざっと考えただけでも、これくらいはいる。
これらの人たちが、いまより裕福に、しっかりした社会的基盤を獲得することは、まずないだろう。
そういうあきらめや悲哀が、身体からにじみ出てくるのかな。
いや、そういう人もいるかもしれないが、多くは気づいていない気もするな。
徐々に、精神病にむしばまれていく感じか・・・。

そして、わたしは自分のことを考えた。
「わたし一人が、例外であるはずがない」。
わたしの見た目のどこが、へんだろう?
精神病臭さが出ているとしたら・・・、もしやファッション??
精神病の中年女が、若くて似合わない流行の服を着て、平気な顔をして歩いている??
若いってほど若くもないんだが、最近、かなりワイドパンツをだぶだぶに着崩しているからな・・・。

わたしは、ほかの精神病患者のように、まだ自分の外見をあきらめたくない。
ワイドパンツ自体は、大丈夫だろうと思う。
しかしこれを、たとえば今度の、大学同窓会で着崩したら、アウトかもしれない。
いままでは、「見かけがどこも悪くないじゃない」と言われてムッとしていたが、これからはその言葉に安心することにしよう。

正常な人たちの間に紛れて生きる。
これは、これからのわたしのテーマになるかもしれない。
そしてその裏には、「ただふつうに見られたいだけ」という気持ちがある。
ふつうが何か、わからない状態で難しいけれど、相手の反応を鏡にして、慎重に生きていこうと思う。

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