ガン末期の父の食事 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

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タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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ガン末期の父の食事

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ガン末期の父が、今度は「もう、美味しいものが食べられない」とダダをこね始めた。
「食べたらええやんか」
「もう食欲がない」
「まえ、イクラ丼美味しそうに食べてたやん。モノを選べば食べれるんちゃう?」
「イクラ丼・・・」

どうやら、食べられないと思い込んでいただけらしく、昨日は鰻を買ってきて、それを茶漬けにしてパクパク食べていた。
母は、食に関してまったくの無知なので、「なんて気持ち悪い食べ方するの」と冗談まじりに非難していたが、それは食欲がない人のまえで、やっちゃーいかんだろう。
ざらっ、ざららっという、お茶をかきこむ音を聞いて、わたしはやはり、病人は自分が食べやすい形を、無意識にとったのだと思った。
これから、父が「美味しい」と思って、食べられるモノって、なにがあるかな・・・。

父も母も、大分の山奥出身である。
20代前半で大阪に出てきてから、一つも贅沢をしていない。
いろいろ食べ歩いた人にとっては、あれが美味、これが珍味、とわかると思うが、彼らは基本から知らないのだ。
オムレツには、必ずゴボウが入っていると思っているとか・・・。

そんな父に、わたしはごちそうするとすれば、古い時代の王道だろうなと思った。
つまり、ハレの日の大きいエビ、びろーんと垂れるカニ、イクラ丼、ウニ丼、トロ、すき焼き、立派なステーキ、焼肉など。
フグとかスッポンは要らないな。
素人が初めて食べて、「旨い!」ってもんでもないと思う。

さて・・・、こういうのを、母親にどうわからせるか。
わたしも母も、父のように「美味しいものが食べたい」という欲求がないのだ。
脂っこいものが食べたいとか、あっさりしたものがいいとかいうのは、あるけれど。
でも、父親の方がふつうだと思うので、その気持ちは優先させなければならないと思う。
いまだ、母は父に対して、「あの人の食べ物に対する執着は異常」と言っているので、そこは改めさせないといけない。

父は治療をもうやめると言っているので、やめてしまったら、ほんとうに早いんじゃないかと思う。
一食一食が大事になってくるな・・・。
とはいえ、うちは貧乏なので、そんなにエンゲル係数を上げるわけにもいかない。
スーパーで安いときに、いいものを買ってくるしかないね。
イクラと鰻は食べたから、今度は頑張ってウニでも探しますか。
ウニって、季節があるのかな? 美味しいよね。
アツアツごはんの上に乗せて食べて、旨い! って思ったら、身体の芯から闘病の元気が湧いてくると思うんだよね。

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