振り返ったとき - LIFE,LOVE&PAIN

LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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振り返ったとき



昨日も、自宅マンションで考え事をしていた。
そしてなんかの拍子で、よく言われている、ある命題を思い出した。
「もし、目の前に津波が来て、死ぬ! となったとき、後ろを振り返ったら、そこに誰がいて欲しいか?」だ。

わたしは、津波が迫ってくる様子を、うーんと想像し、それからやぶからぼうに、パッと後ろを振り返った。
ところがあれ? 誰もいない・・・。

ここに、両親や妹が来ないことはわかっていた。
でも、えー? 誰もいないの??
私は2回、同じことを繰り返した。
だけど、そこには襖があるだけで、やっぱり誰もいない。

しまいにわたしが見たのは、津波から逃れるべく、より生存率の高そうな場所へ逃げている自分だった。
わたしは最後まで、自己中心的で、一人なのか。
なんだか寂しい人だな。

昔、「ディープインパクト」というアメリカ映画があったが、そこでは各々が、どの人と生きるか死ぬかで、大波乱を起こしていた。
彗星が落ちてくるんだけど、いきなりこの人! じゃないんだよね。
家族だったら、全員大事だろうし。
この命題を考えた人は、独身だったのかもしれないな。
そしてきっと、ロマンチストだ。

そんなことを考えながら、ふと、先日読んだものを思い出した。
それは、「死ぬ前に、思い残したこと」の一覧だった。
わたしはそのなかの、「会いたい人に、会えなかった」というのに目を奪われた。
ふーん。
わたしに、特別に会いたい人なんて、できるのかな。

これから先、わたしは多くの出会いが、期待できるわけじゃないから、いま、知っている人を大事にして、会える時には会う、という形でいいのかな。
そして津波が来たとき、振り返ったら、そこに大勢の人達がいるという・・・。
まーいいけど、それもちょっと寂しい話だね。
わたしにとってはこの人でも、向こうにとっては、大事な人の、一人でもないんだから。
独身を貫いた人の、宿命かな。

そしてさらに、考えを広げた。
実際わたしが死ぬときは、誰が最後にいるんだろう。
わたしは、マンションを買った、20年前にいた人たちのことを思い浮かべた。
それから、現在周りにいる人のことを。
もう全然、入れ替わっている・・・。
たぶん、これからもずっと入れ替わり続けて、だけど、まったくの一人ぼっちには、ならないんじゃないかな。
たとえ一人でも、誰かがいるような気がする。
でもそこにあるのは、一抹の不安だ。
強く、誰かに向かって、さよならと言えない、中途半端な気持ち。
この世との別れなのに、寂しい気持ち。

もっとも、まだ寿命が来るまで長いし、この時点で いろんなことを諦めるのは、早いだろう。
ちなみに、べつにわたしは、孤独死を恐れているわけではない。
むしろ、わたしらしい気もする。

でも、周りにいっぱい人がいる人は、肉親を含めた付き合いのなかで、どの人が自分にとって大事なのか、ときどき後ろを、振り返ってみるのもいいかもしれないね。
もし、その人と目が合えば、それは幸せなことだと思う。

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