世代を超えた自分 - LIFE,LOVE&PAIN(旧)

LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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世代を超えた自分



昨日も、オッド付きチェアに沈み込んで、考え事をしていた。
そして、母が死んでも、実家を売っても、最終的にわたしが守りたいのは、このマンションと死ぬまでに十分な、お金なんだと思った。

そんなことを考えながら、ふとダイニングテーブルを見ると、被っていた夏の帽子が見えた。
ふーん。
あれ、20年前のマンションを買った当時のわたしが見たら、どう思うだろうな。

20年前のわたしは、このダイニングテーブルの前で、すごく綿密な家計簿をつけて、将来の自分を描いていた。
その計画によると、わたしは52歳の今年、新しいマンションを買うことになっていた。
と同時に、52歳のわたしは、どうなっているんだろうと、気が遠くなるような思いで考えた。

52歳って、れっきとしたおばさんだよなあ。
想像もできないけど、多分スカして、世の中を堂々と歩いているんだろうな。
悪友たちと、行ったり来たりして。
新しいマンションは、たぶん大阪城周辺で買っているだろうな。
なんといっても、美しい景観が、永久にあるような場所がいいよ。

それから彼女は、テーブルの上にある帽子を見て思う。
「え? 52歳でこういう帽子って、どうかぶるの?」
いまのわたしが答える。
「こうかぶって、このシャツとブカパンをセットにするんだよね」
「あー、なるほど! そういう流行りなのか」
そして、32歳のわたしは、ひそかに思う。
「あれー? 意外とおしゃれじゃん。雑誌に載っているセンスのいいおばさんって感じ。いまのわたしなら着ないけど」

その後で、彼女は聞くのだ。
「どんな人が、周りにいるの?」
そこで私は動揺する。
答えたくない・・・。

「CとHとOとは、友達関係切ったよ」
「エエエーー!!?」
「いろいろ、うまくいかないことがあってね」
「・・・!」
「将来あなたは、病気になるんだよ。躁うつ病」
「そんな」
「遺伝的な病気だからね」

それ以上のことは、到底言えないだろう。
言ったらたぶん、彼女は人生に絶望して、うつ病になり、自殺を考える。
発狂してキチガイになる未来なんか、誰も受け入れられるわけがない。

わたしは、そのダイニングテーブルに座ってみた。
ここで、52歳のわたしってどんなの? と考えていたわたし、こんなのだよ。
いまのあなたには、耐え難い環境だと思うけど、 もともと人生は、辛くて苦しいものなんだから、その中で少しの楽しみを見つけていくしかないね。

そしてわたしは、また考えた。
20年後の、72歳のわたし。
いま、わたしはお金の事で悩んでいるが、彼女はこれをどういう風に考えるだろうか。

「マンション? もうすぐ売るわよ」
「エエエーー!!?」
「いまのあなたには、悲しいことかもしれないけど、お金がないの。マンションがあっても、食べていけなきゃ、どうしようもないでしょ」
「そんな」
「わたしは、高齢者アパートへ行きますからね」

そして、彼女のあたまは考える。
「20年先のことを考えても、仕方がないのが分かったと思うのに、まだ悩んでいるのね。困った人だわ」
それで、72歳にしては、おしゃれなお婆さんの服装して、スカしているわたしは、強い人かもしれない。

こうやって、いろんな経験を経て、人間は徐々に強くなっていくのかもしれないな。
いまのわたしは、あまりにも弱すぎる。
どんな局面にも、立ち向かえる強さを、身につけなければ。

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