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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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偽健康志向の父

ketsuatsukei

母が言うには、父は病気に対して怖がりで、なにか少しでも異常をみつけると、ずーっとそのことばかり気にするらしい。
もちろん、なにかあったらすぐ病院に行く。
でも、身体のことを気にしない人より、ずっと安全なので、わたしは父は放っておいても大丈夫だろうと思っていた。

ところが、である。
先日、何気ない話をしていたら、「血圧を下げる薬を飲めって、医者からずっと言われててなあ…」と彼は言い始めた。
え!
それで、飲んでないのか?!
「…で、血圧、いくらくらいなん?(怒)」
「えーと、下が100越してて…」
「あのなあ!」
と父ののんびり口調に、わたしが気色ばむ。
「高血圧はとくに下(最低血圧)が重要やねんで! 常時100越してて投薬拒否なんかするもんちゃうで!」
「ああ、そうかのぉ~。やっぱ飲まなあかんかのぅ」
「当たり前です!!」

それで、動脈硬化の怖さについてとくとくと説明して、ようやく父は降圧剤を飲み始めた。
いま、この人に死なれたら、わたしとしては、マンションのローンが滞って困るのである。

しかし、しばらくすると、今度は心拍数が減ったといって、彼はまた嘆き始めた。
「心臓、弱ってるんとちゃうかなぁ…」
「それは違うやろ」
ううーむ…。ほんまに病気に対して怖がりやな。…
「心拍数減らして、心臓が全身に送り出す血液の量が減ったら、血圧下がるやろ? だからいま、薬で心臓を休ませてんねん」
「そうかのぉ~~」
「で、血圧はどうなん?」
「うん、下がった」

ひとまず、わたしは安心した。
でも、いつから医師に投薬を勧められていたのか知らないが、その間、血液の圧力に耐え忍んだ血管の傷みは、もうもとに戻らないのである。

健康運動指導士をしていたときも、父のようなケースは、意外とちょこちょこ見かけた。
糖尿病と言われてから、血糖値を測ろうとしない人とかね…。
ただ、健康でありたいという気持ちはわかるが、いいところだけ見て「自分は健康だ、薬も飲んでいないし」というのは、ちょっと違うだろうと、そのときも考えたものであった。

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