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LIFE,LOVE&PAIN(旧)

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。(新URL:○ttp://lifelovepain02.blog.fc2.com/)
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398円イチジクとの対峙

ichijiku

昼ごろ、急に「純米吟醸と寿司の組み合わせが食べたい!」と思いつき、瞬間、わたしはスーパーに買いに行っていた。
買った酒は、純米吟醸《玉乃光》720ml@995円、寿司は10貫@550円という、わたしとしてはかなりの大盤ぶるまいである。
ふふふ。でも今日はこれで、しっぽりといきますぞ。

なんて思って、ショッピングカートをもとに戻したときである。
わたしの視界に、ある果物の棚がふと入り、一瞬立ち止まって、おばちゃん一人をぶつからせてしまった。
それでも、わたしの足はふらふらと、果物の方へ吸い寄せられていくのである。

「大阪産イチジク…398円6個入り。小粒だけど底値だわ…」
わたしは、じーっとイチジクを見つめた。
完熟している。うーん…旨そうだ。
わたしは果物はほとんど食べないが、イチジクだけは別である。
一皮一皮、手でむき、冷たいのをぽんと口に入れる。
じゅわーーっと急速に、甘く冷たい果汁がひろがる。
あとからついてくる、ほんのり甘いイチジクの香り。
中心部分は花なので、ハチかハエが入っていないかと一瞬気になるが、食べてみるとやっぱり甘くておいしいイチジクだ!
一つ二つ食べれば、一日のビタミンC摂取量がまかなえるという賢いイチジク。
それなのに、一日何個も食べてしまう愛しいイチジク。
あ~~~~、食べたい!

だが、いつも398円の弁当を食べている人間にとって、果物だけで398円というのは高いような気もするのだった。
だいたい、果物全般は高すぎて手が出ない。
それに、今日はもうすでに純米吟醸を買うという贅沢もしている。
駄目だ…、こんなに贅沢をしていては駄目だ……。

それで、わたしはくるりと後ろを振り向き、愛しいイチジク@398円から「さよならっ、イチジク!」と遠ざかっていったのだった。
「今日のテーマは、純米吟醸と寿司。純米吟醸と寿司」
と心のなかで唱えながら。

家に持ち帰った純米吟醸《玉乃光》は、いつもの飽きない飲みやすさだったが、イチジクのことがあたまに残ってしまったので、結果的に、もっとフルーティな純米吟醸《夢の空》を、酒屋まで買いに行けばよかったと思った。
しかし、夏ももう終わりに近づいている。
イチジクとの対峙は、もうこれが最後かも知れない。

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