LIFE,LOVE&PAIN

LIFE,LOVE&PAIN

タイトルは Club Nouveau の80`sのアルバム名。人生っていろいろあるよね。
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旧家の人

suberidai

昨日は、元彼Sちゃんと遊んで帰った夕食時、話題がSちゃんになった。
Sちゃんは、毎回大阪に来てくれたとき、高価なお土産を、「ご両親に」と言って、持って来てくれる。
いままでのカレシで、そんなことをする人は1人もいなかったので、両親はびっくりしたのだが、いまでは期待でワクワクしている。
今回は、滅多に手に入らないお茶と、あゆの甘露煮だった。
父は、「これは高い」と唸った。

「まえのほら・・・、鶏の手羽先も美味しかったな、柔らかくて」
「悪いのぉ・・・、こんなにもらって」
「旧家だから、誰に出そうと、しょぼいクッキーじゃ駄目なんやろ」←わたし。
「なんやっけ、トラ・・・トラ・・・」
「トランポリン。滑り台も2台あるらしいで。遊園地にするつもりかな」
「すごい家があるもんじゃなー」
「母屋は50人が宴会できて、Sちゃんちはその横の7LDK」
「ほうー。でも、蔵ないということは、戦争で持っていかれたのかな。お宝は?」
「お宝はないよ。いちばん大事にしてるのは、1万円で買った日本刀と、3千円で買った掛け軸」

と、下々の者は、ただただ伝統ある旧家というものに、感嘆するのみだった。
「いったい、なんの話するの?」
「政治」
「それで、どんな感じ・・・」
「説教くさい!! 人が話そうとしても、”待て、俺が話すから待て”!!」
「あっはっはっは」

そして、Sちゃんがわたしと別れたあと、滋賀の自宅で、孫のザリガニ採りに付き合わされたことを話した。
「今度、わたしにもザリガニ食べさせてくれるらしい」
「えー。あれ、食べれるの?」
「フランス料理にあるよ」
「へー。そばに綺麗な川があるんやな・・・」
母は、自分の田舎を思い出したようだった。
うちの近所には堤防があるけれど、その川は一時、汚染された日本有数の川である。

わたしは、洗剤がぶくぶく浮いた川を、団地から見ていたので、綺麗な川と言われてもピンと来なかった。
大阪の団地で育ったわたしは、Sちゃんや母と、たぶん感覚が違う。
Sちゃんは、自然あふれる土地で、ぼっちゃんと呼ばれて育った人で、こっちは核家族のカギッ子である。
ただ、自然を感じることは大事だよ、と教えてくれたSちゃんに、感謝している。

でも今後、Sちゃんちみたいに、曽祖父から孫まで、一緒に暮らしているような家って、だんだんなくなるんだろうな。
そしてSちゃんちは、昔の日本家庭の標本みたいになっていくのかな。
ふと、わたしのあたまに、縄文時代の生活のジオラマが浮かんだ。
不思議だけど、旧家にはなんとなく哀愁を感じてしまうな。

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緑と花と冷やし中華と焼肉

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昨日は、元彼Sちゃんと冷やし中華を食べたあと、公園に行って、緑と花をしばらく眺めた。
明るい陽光のもと、爽やかな風に吹かれて、わたしは久しぶりの外出を楽しんだ。

食べているときも、歩いているときも、Sちゃんは政治の話をする。
わたしもそれに絡んでしまうので、朗らかに歩いている中年男女とは、ちょっと違う。
夜、焼肉を食べているときも、始まったので、わたしはついに、やめようよと言った。
テーブルマナーには、政治の話はタブーだよね。

でも、深夜はよかった。
わたしたちは「ダイ・ハード2」を観た。
しかしこれ・・・、ジャパンバッシング映画だよね??
80年代、ニューヨークに日本人が建てたビルの中を、アメリカ人が走り回って、次々と破壊していき、最後に日本人ビルは、粉々に砕け散る。
当時のアメリカ人は、さぞかし気持ちよかっただろうなー。
最後に、メリークリスマスと言わなかっただけでも、よしとするか。

そんな感じで、わたしがブツブツ突っ込みを入れるので、またしてもSちゃんが、嫌な思いをしただろうと思う。
ほんとうに、わたしとテレビの相性は悪いな~。
こればかりは仕方ない。
誰も、わたしと一緒に見ないでと言うしか・・・。

しかしふだん、お出かけをしないわたしにとっては、Sちゃんはこころのオアシス。
勝手だけど、わたしの悪癖には目をつぶってもらって、また誘ってくれるのを、心待ちにしたいと思う。

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父とわたしと妹

blueangry

「(元彼)Sさんから、連絡来ないの?」と、母が昨日、訊いてきた。
「もう、明日の話になるけど」
「仕事急に入って、頑張ってんねんやろ。ギリギリまで連絡けーへんよ」

母は、わたしがSちゃんと約束した、今日のお出かけのことを言っているのだ。
訊かれたときは、なにも考えなかったが、ふと、「母は、わたしがいない間に、妹を家に呼び寄せたいのだ」と気がついた。

それで、Sちゃんの報告を待つ。
すると、Sちゃんは、昨日の夕方、やっとLINEしてきた。
「大丈夫だよ」
「そか。じゃ、冷麺を食べに行こう」

それで妹は、今日の夕方、来ることになった。
わたしと妹は、お互い双極性障害で、なにがあっても必ずぶつかる。
わたしはわりと、けろっとしているのだが、向こうは頑固で、一度気に入らないことがあると、数年間に及んで連絡を絶やす。
2年くらい前の高校同窓会で、挨拶をしに行ったら、臭いものから遠ざかるように、無言で立ち去った。
人が見ている前で・・・、わざとらしく恥をかかせて。
二度とこっちから折れる気はない。

この度は、妹は末期ガンの父に会うために来ることになる。
父の状態は、まだ元気なものの、頭髪がなくなっている。
そのことを本人はとても気にしていて、ときどき自虐的なことを言っている。
腹水は、CTでは少し溜まっているとのことだったが、見かけは変わらない。
精神科のH先生によると、「それでまだ元気? ん?」ということだった。
長持ちしているということだろうか?・・・

もう、両親ともどもあきらめているが、わたしと妹のあいだは、修復しない。
これを、親不孝と呼ぶんだろうなー・・・。
でも、双極性障害って、遺伝と関係ある病気で、70~80%の発症率である。
双子でこれが生まれてしまったら、お互いを軽蔑し合うのは、宿業ってもんだろうか・・・。

Sちゃんは、「(父のために)穏やかな生活をしてあげることが、いちばんだよ」と言う。
そうだねー・・・、父には悪いけど、わたしと妹は別行動の方が、いいんだろうな。
しかし、こんなことを永久にやっているつもりだろうか、とも考える。
人生は、まだまだ長いのにな。

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冷麺の予定

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自分でも厳禁だなあと思うのだが、考え事をしているうちに、すっかり元彼Sちゃんのことを忘れていたのである。
たぶん近々会う予定だな、と思いつつ、まったくなんにも考えていなかった。
ついに、Sちゃんから「おーい」と連絡が入る。

「お出かけのこと?」
「うん」
「じゃ、スカイプしようか」

Sちゃんから見れば、1週間に1回は定期的に連絡していたキャバ嬢が、急にだんまりを決め込んだので、声をかけられずにいられなくなったのだろうか。
男を追わせるには、逃げるといいってほんとうだなー。・・・
――じゃなくて、Sちゃんは仕事と町内会の会合で、ほんとうに忙しかったのだ。

「今度は、冷麺を食べに行きたいな」
「そうだねー。季節感のあるものをね」
「じつは、そっちに一軒あるんだよ」
「えー? どこに??」
「広い道路の突き当りをあーしてこーいったところ」

じつは、最初に冷麺を食べたいと言い出したのは、わたしなんだけどね。
どうやら、検索好きのSちゃんは、連絡のないあいだ、わざわざうちの近所に、中華料理屋がないかどうか、調べてくれたようだ。
うーん・・・。用意周到。
まーキャバ嬢だろうが、わたしに会うのは、楽しみにしてくれているんだな。

誰かとお出かけするのは、わたしは久しぶりなので、嬉しい。
冷麺のあとは、どこに行くかなー。
公園はもうちょっと暑いし、商業施設は婦人服ばっかりだし、あと温泉? 映画?
でも、「家でゆっくりするのもいいね」とSちゃんが言ったので、もしかしたら、Sちゃんは疲れていて、こっちが本音かもしれないな。
んー。だとしたら、仕方ないなー。
夜は焼肉でも、連れていってもらうか。

ところでSちゃん、7・8月はもうスケジュールがいっぱいで、どうにもならないらしい。
また、暇になるな・・・。
その間、わたしは、冷房の利いた部屋で、FMを聴きながら、本を読んだり、スマホを見たりして、夏を過ごそうと思っている。
冷麺は、そのための助走かな。
買い物のときや、夕方の散歩のとき、痛いほどの太陽の光を浴びて、元気になろう。




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考えごとの毎日

rodin

昨日も、また一日じゅう考えごとをしていて、なにもできなかった。
「あれ? なんでこの服着てるの」
「猫にエサやったなんて、知らない」
「いつの間にか、厚揚げ食べてる・・・」

ふつうの人なら、何日間も、同じ考えごとを続けるなんて、しないだろう。
そこが、わたしの病人なところだと思う。
わたしがボーっと創作途中の作家になっているうちに、両親が、「障害者手帳の期限が切れてる」と言って、わたしを市役所へ運び、書類を書かせ、回転寿司を食べさせ、古本屋で大量の本を売らせた。
自分では、なにもしていない・・・。

大学陸上部のRちゃんへのメールを、正常な人がどう読むのかわからない。
わたしは、いつもの他力本願が出て、「そうだ。今週末に元彼Sちゃんが来るんだった。Sちゃんに読んでもらおうかな」という気になった。
しかし、Sちゃんという人は、人間洞察に優れてはいるが、精神世界には疎い感じなんだよね・・・。
あのいつもの強引さで、「これはこういうことなんだよ」と教えられたら、わたしはそれを信じるしかなくなる。
どうも、気が進まないな・・・。

ほんとうは、H主治医にメールを見せるのが、いちばんいいのだ。
H先生のすごいところは、まったくのブレもなく、一言で「こういうことですよ」と言い切って、それがハズレないところである。
でも、診察日まで、まだ日にちがあるな・・・。
うーん。
それまで、考え続けるのもしんどいし。

わたしがこんなにRちゃんにこだわるのは、根底には「もうこれ以上失いたくない」「軽蔑されたくない」という気持ちが強くある。
わたしの病気は、躁になったとき、軽薄・軽率・薄っぺらい人間になる。
それを、自分では自覚できないし、コントロールもできない。
だからそんなわたしを、周りは軽蔑・白い目で見て、離れていく。
わかったあとは、後悔もあるし、羞恥もある。
こんなことの繰り返し・・・17年間・・・、そしてこれからもずっと。

失敗したあとは、「大事なものこそ、先に失っていく。こんなことが一生続くのか」と絶望して、一瞬死にたくなる。
でも、わたしは自殺はしないと決めているので、どう生きようかと考える。
いままでは酒をあおって、とりあえずごまかしていた。
今度はなにも飲むものがないので、自分は失い続ける人生なんだって、ある程度あきらめなきゃいけないな。
歳を重ねて、そのうち、だんだん慣れていけばいいなと思う。

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正常な世界の解読

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昨日は、引き続き、大学陸上部Rちゃんのことを考えていた。
メールの返事に気になる点があったからだ。

「変なことは言ってないよ。よーくわかるよ。でも・・・でも? なんて言えばいいのか・・・。わたしたちは仲間だからね!」
この、「でも・・・でも?」が、どうしても引っかかったのである。
彼女には、すでにわたしに対する違和感があるのだ。
「やっぱり、なんかおかしいよ・・・」と。

わたしは、彼女へ宛てたメールを、何度も読み返してみた。
すると、途中までは流れがあるのだが、ラストが急に字数が減って、あなたのことは友だちじゃなくて、懐かしい同級生です、と書いてある。
こんな腹の立つ言葉を納得させるほど、わたしはなにかを打ち明けたのだ。
・・・なんだろう??

さらに読み返してみる。
「障害者として生きているうちに、正常な世界との解離が深まり、社会で活躍する同級生を、友だちとして見れなくなってしまった」
「仕事の邪魔をしてはいけない、気楽に話せる存在じゃない、近づくとH&A(10年間ハブられた親友)みたいに嫌われる」
「Rちゃんは活躍しているから、友だち・・・え? って感じ」
「障害者として価値観が狂ってしまったようです」
「いまのわたしにとって、Rちゃんは懐かしい同級生です」

・・・わたし的にドキッとするのは、ケロっとしてRちゃんのことを「あなたが友だちだなんて、え?」と堂々と言っているところ。
続いて、「障害者、狂う」という言葉が入っていること。
続いて、「もう、昔のあなたしか知らないです」って、何気なく白状しているところ。

う~~ん・・・。
正常な人は、この文章をどう読むんだろうな。
ミラーに映ったものの形を、想像するような、そんな作業がわたしには必要となる。

頑張って考えたところ、Rちゃんがこのメールを読んだとき、「えー! 言っていることはわかるけど、あなた狂人になってるよ・・・。障害者ってこういうこと? でも・・・でも・・・? 友だちなんだから、守ってあげないと・・・」、あたりなのかな・・・とモヤモヤ思う。

でも、どっちにしろ、Rちゃんとは年2回程度会うだけなので、トラブルは起こらないと思う。
そもそも、わたしが同窓会で、「躁ってこんな感じ」を話してしまったのが、間違いだったのよ。
はー。
しかし、話したら駄目なことが多くて、ほんとうに疲れるわ。
あんまり、自分のことを話すのをやめよう。
お酒やめたから、気をつけていれば大丈夫だと思う。





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衝撃の「やっちまった」

syokku

昨日は、大変なことになった。
先日の大学同窓会で、わたしは「友人が一人もいない」と言ったとき、うちの陸上部の女子キャプテンが、すごい表情を変えていたので、理由を考えてみたのだが、「もしかして、彼女はわたしを友人だと考えていたからでは」と思い当たった。
だとしたら・・・、「あなたは友人ではないよ」と友人に宣言したことになる。・・・

わたしは焦って、どうしよう?! と悩んだのだが、結局、少し前からメル友のMちゃん(双極性障害)に、相談を持ちかけた。
「友だちって、どの頻度で会うもの?」
「わたしの場合は、何年も会ってなくても、メールのやり取りしてたら友だち」
「それじゃ、地雷踏んだかも。その子とは、一年に二回会うだけなんだけど、親切にしてくれてたから」
「地雷かなあ? ゆみちゃんの場合、いままで病気のせいで親友を失ってきたから、人と会うとき、無意識に一線引いていたんじゃないかな」
「確かに・・・。彼女もまえに離れていった親友と同じように、仕事で忙しいんだよね。もう自分とは一緒じゃないと思ってる」
「大抵の健常者は忙しいんだよ。素直に”自分とは一緒じゃないと思ってる”って言えば、楽になるかもよ」
「そうかー。メール送ってみようかな・・・」
「うんうん、頑張って~。その人とはこの先、いい関係を続けられるんじゃないかな」
「そうかー。じゃ、頑張ってみるわ」

ということで、わたしはさっそく、女子キャプテンRちゃんにメールを書いた。
自分は仕事だと嘘をつかれて、10年以上親友にハブられていたこと、それと平行して、障害者として生きているうちに、社会で活躍する同級生たちを、次第に友だちと見れなくなったこと、そして、働く人の邪魔をしてはいけない、気軽に話しかけられる存在ではない、近づくとまた嫌われると思っていること、だからRちゃんのことは、わたしにとっては友だちというよりも、懐かしい同級生です。
と書いた。

そしたら、返事が返ってこない・・・。
わたしは、もう駄目かと思い、せめて同じ陸上部の男子幹事に、事情を説明しておこうと思った。
「Rちゃんに、友だちじゃなくて、同級生だって言ってしまった。意味わかる?」
「俺なら、付き離れた気になります」
「Rちゃんに嫌われたら、もうわたしは終わったな・・・」
「大丈夫! 慌てず、素直な気持ちを書けば!」
「経験上だめかな。こうやって人間関係を壊すのが、わたしの病気やから。いままでにもたくさん失ってきたけど、今回は立ち直られへんわ・・・」

わたしは落胆する間もなく、ただボーっとしていた。
でも、遅くになって、Rちゃんからメールが入った。
「ごめん、上司と一緒やったから。変なこと言ってないよ! よーくわかるよ。でも・・・でも? ゆみは大事な仲間の一人。飲み会でもいつも一緒やん。これからもよろしくね」

そうかー・・・。よかった!!
でもやっぱり、「でも・・・でも?」のあたりに、「なんか言ってることがわからないな」という混乱があるかな・・・。
・・・・・・! この問題は、正常な人の前で、口に出さない方がいい・・・。
正常な人には、「わたしはあなたに近づくと迷惑をかけるから、あなたと距離を置きたいんです」が通じないんだな。

狂人が正常なふりをして、社会に紛れ込んでいるって言うけど、わたしはまさにそんな感じになるな。
そのためには、その場の禁止ワードも習得しないと・・・。
やっぱり、双極性障害のプロとしてはまだまだだな。
気が疲れるけど、焦らずいこう。

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